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インターンシップレポート(No.4)

「インターンシップ」で環境ビジネスを体験

 環境社会学部3年生が、夏休み期間を利用して、環境ビジネスを実践している企業などで現場体験をする「インターンシップ」の実習(10日間)に取り組みました。「インターンシップ」では、環境ビジネスの現場を学生自らが身をもって体験し、今後の就職活動等への取組みに向けての応用力を培いました。

 「インターンシップ体験記」の第4回目は、千葉県の銘木山武杉を用いた家造りを行う「石井工業株式会社」での研修レポートをお送りします。


山武杉への愛情と林業の大切さを学ぶ

環境社会学部3年 佐山 浩彬

◆研修先
私は、8月初旬と中旬の2回に分けて、山武市の津辺に本社を置く、石井工業株式会社で研修させていただきました。
  第1回は、8月6日~10日、第2回は20日~25日でした。
この会社は、林業に関する事業を行なっている企業ですが、木の伐採から製材、そして建築までを一貫して行なっています。家族経営ですが一貫生産の企業です。
とくに、かつては地元の有数の銘木であった山武杉に対する社長のこだわりには感動しました。山武杉のよさは、油が多く、年月が経っても狂いが生じないことだと、熱心に話して下さいましたし、地元の人たちも安い輸入材を使いたがると嘆いていらっしゃいました。また、林業が廃れると環境も破壊されるという話もしていただきました。
研修の内容は、製材の手伝いと、建築現場への木材の運び入れが中心でした。製材は、最近はコンピュータで制御された作業ですので大きな危険はありませんが、それは技能を持った人だからであり、私のような素人は、やはり製材してカットされた木材を運ぶ仕事の手伝いが主でした。毎日、外での作業でしたので、かなり日焼けをしてたくましくなりました。


銘木の山武杉

◆新たな発見や認識、刺激を受けたこと
  今回、インターンシップで実習をしてみて、自分の生活とは全く違う世界を見たような気がしました。林業に関係する企業でのインターンシップを希望し、そのために石井工業にお願いしてもらったのですが、想像していた内容とは違っていました。
林業の仕事は、技術職だと思っていたのが、実際の現場では、技術も大切ですが「センス」と「プライド」が必要であることを知りました。
  しかし、自分にとってはとても新鮮で、自分の知識量はかなり少ないことにあらためて気づかされました。例えば、山に植わっている木についての知識を知り、それを製材し、製材した材木を大工さんに渡して、大工さんが家を作っていく工程を間近で見学でき、貴重な良い体験ができたと思います。
  また、社長は市内の木材関係の企業とネットワークを作って、勉強会を行なったり、イベントを企画して、山武杉の良さを広げる努力をされていて、地元や杉への愛情の強さを十分に知ることができました。また、仕事は一人ではできないこと、仲間の大切さなどについても、会話や背中を見て自然と学んだような気がします。

◆今後の学びに向けて考えたこと、役立ったこと
いずれは、自分も社会に出て仕事をするのですが、職人さんの仕事の仕方を見ていると、「これでいいだろう」といった妥協する考え方は絶対にしない、もしもそんないい加減な仕事をしたとしたら、二度と発注がないといった厳しい仕事であることを学ばせていただきました。
必ずしも職人さんと同じ道に進むわけではありませんが、どんな職種でも、仕事ができる人は、「なんでも器用にこなせる人」ではなく、「人とは違った考えを持つ」、あるいは「独自の考え方ができる」人なのではないかと考えるようになりました。
また、社長の林業や山武杉への思いの強さをひしひしと感じているうちに、仕事への情熱や、モノへの愛着・愛情の重要性、そして環境を守るために林業が不可欠だとの信念など、仕事の本質を肌で感じることができたことで、社会へ出て仕事をする時の心構えを自然と教わった気がしました。

 
山から切り出した山武杉(左)と、製材後の材木(右)