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緑・自然コア
里山プロジェクト(No.1)  
  里山で多様な生物と出会う !!
-早船里山プロジェクト-

 


 大学東金キャンパス近隣の山武市早船地区には雑木林に囲まれた谷津田があります。谷津田とは、平地の圃場整備された田んぼとは異なり、周囲を森林に囲まれ、主な水資源を周囲の森林からの湧水として営まれている田んぼのことです。環境社会学部では、今年の4月より早船地区にある里山内の谷津田をフィールドに「里山プロジェクト」を実施しています。本プロジェクトでは、4年生を中心に、3年生や2年生も参加して以下のような取り組みを進めています。

 

1.谷津田に生息する生物の調査

 田んぼや水路、周辺の森林に生息する生物を同定(種の確認)し、里山内に生息する生物の目録作りを始めています。例えば、谷津田というとホタル類では光りながら飛翔するヘイケボタルやゲンジボタルが有名ですが、早船地区ではヘイケボタルをはじめ、ベニボタル、オバボタル、クロマドボタル4種のホタルが確認されています。


残された沼の生物調査


水路に多数生息するハナアブの幼虫

 

2.ビオトープ作り

 生物調査の結果、早船地区では水環境に依存する数種のカエル類やゲンゴロウ類等の希少な生物が、豊富に生息していることがわかりました。一方で、早船地区内の水田の大部分は放棄され、また水路も今年中にU字構化される計画があり、水環境が悪化することが懸念されます。
 このプロジェクトでは、地権者のご好意で放棄田を無償で貸与していただき、プロジェクトを担当している国武准教授の指導の下で、学生たちが主体となって水生生物が生息できる池(水場環境)を造成しました。池には人間が生物を入れるのではなく、自然に入ってくる生物の記録を取りながら、ビオトープ(野生生物の生息地)の整備と多様な生物が生息できる環境を再生していく予定です。


学生たちによる池の造成作業の様子


水を張ったビオトープ池。今後の自然環境の遷移が楽しみです。