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学術研究

韓国映画上映会&シンポジウム 〜国境を越えた文学、アジアを結ぶ映画〜

2007年1月13日、城西国際大学東京紀尾井町キャンパスにて、韓国映画上映会およびシンポジウム「国境を越えた文学、アジアを結ぶ映画−梶山季之、申相玉、林權澤をめぐって−」が開催されました。このシンポジウムは、韓国文化研究センターの開設を記念したもので、出生地である旧朝鮮を小説化した梶山季之の『李朝残影』『族譜』と、それを映画化した申相玉と林權澤の監督作品を取り上げました。

韓国文化研究センターは、日韓の学術交流や韓国語および韓国関連教育プログラムの開発、そして各種研修留学の支援を行う機関です。今回は、韓国語および韓国関連科目を多く設置している人文学部、映像制作を実践しているメディア学部、近年<韓流>文化研究に取り組み、成果をあげているジェンダー・女性学研究所の協力を得て実現しました。

当日は、上映作品の『李朝残影』(1967年)が日本ではめったに観られないことから、専門家のみならず大勢の一般参加者が集いました。また、梶山季之夫人の美那江氏の対談(聞き手・内海孝氏)が行われ、梶山のファンと研究者に貴重な示唆を与えました。人文学部教員の黄鎬徳氏は、『族譜』の小説と映画を取り上げ、植民地問題に関する研究発表を行いました。パネル・ディスカッションには篠田正浩監督(本学メディア学部客員教授)、黒田勝弘氏(産経新聞ソウル支局長)、門間貴志氏(明治学院大学)、内海孝氏(東京外国語大学)が出演しました。そこで、申相玉監督を中心に映画と国家のありかたについて議論しました。さらに、人文学部国際文化学科の学生たちが、自ら制作している韓国映画のデータベースを紹介するコーナーもありました。

参加者からはさっそく第二弾を期待する声が聞かれるほど反響も大きく、韓国文化研究センターの今後の活動に大きな励みとなりました。

水田宗子理事長挨拶
水田宗子理事長挨拶
梶山・内海両氏の対談
梶山・内海両氏の対談
学生による発表
学生による発表
黄氏の研究発表
黄氏の研究発表
パネル・ディスカッション
パネル・ディスカッション
白熱した議論がおこなわれました
白熱した議論がおこなわれました

日・韓次世代学術FORUM

■第4回国際学術大会

次世代研究者間の知的・人的交流を図る「日・韓次世代学術FORUM」の第4回国際学術大会が2007年6月23、24日の両日、東京で開催、盛況裏に終了しました。

東京紀尾井町キャンパスでおこなわれた初日の開会式および分科会には、日韓両国から来賓、関係者を含めて約400名が出席、東アジアや日韓両国間の新たな交流促進への提言や活発な意見交換を展開。また特別講演会では、韓国映画界の巨匠でカンヌ国際映画祭監督賞などを受賞した林権澤監督が登壇し、東西大学校の朴健燮教授との対談形式で「林権澤映画と韓国的価値」と題し、韓国映画の動きや自身の作品である「千年鶴」「酔画仙」などについて持論を展開しました。

特に今回の学術大会では、東西大学校をはじめ韓国外国語大学校や梨花女子大学校といった本学の姉妹校からも多くの発表がありました。本学ではこれを機に、より多様なプログラムを設け、いっそう国際教育・研究の進展を図っていく方針です。

挨拶する水田宗子理事長
挨拶する水田宗子理事長
韓国映画について語る林権澤監督(右)
韓国映画について語る林権澤監督(右)
満員となった会場
満員となった会場
分科会
分科会

講演会

■寺脇研氏の講演 「私の日韓映画交流記」

日韓次世代学術フォーラムにて 林權澤監督
日韓次世代学術フォーラムにて
林權澤監督

2007年10月13日、城西エクステンション・プログラムと共同で、寺脇研氏の講演「私の日韓映画交流記」を実施しました。

元文部科学省官僚というユニークな経歴ながら、非常に映画に造詣が深いことで知られる寺脇研氏をお迎えし、劇的に交流が深まってきた韓国と日本の映画界の交流の歴史についてのあれこれ、さらに韓国映画の多様な魅力についてお話し頂きました。

元文化庁文化部長の時代に韓国映画界との交流を担い、また映画好きの一個人としても、韓国のさまざまな映画人との強固な関係を築いてこられたそうです。現在は、映画評論家としても名をはせておられる氏から、日韓映画交流にまつわる様々なエピソードを語ってもらいました。

私どもの大学では、2006年に韓国文化研究センターを設立し、2007年1月には韓国映画上映会&シンポジウムとして 「国境を越えた文学、アジアを結ぶ映画」を開催しました。このシンポジウムは、韓国文化研究センターの開設を記念したもので、出生地である旧朝鮮を小説化した梶山季之の『李朝残影』『族譜』と、それを映画化した申相玉と林權澤の監督作品を取り上げました。

その後、2007年6月に日韓次世代学術フォーラムを開催した折には、林權澤監督ご自身がキャンパスにこられ、日韓両国の若者へ、自国文化を誇りに思うことの大切さを話されました。

このように映画をキーワードにした学びに取り組んでいるなかで、今回、文化庁文化部長として、まさに日韓映画交流の激動と変化のときをともにされた寺脇氏においでいただくことができましたことを大変うれしく思っています。

寺脇研氏 寺脇 研(てらわき・けん)

映画評論家、NPO法人日本映画映像文化振興センター副理事長。文部省(現文部科学省)職業教育課長、広島県教育長、大臣官房審議官(生涯学習政策担当)、文化庁文化部長を歴任、2006年退官。 高校時代から『キネマ旬報』に映画評を執筆。著書に『映画に恋して』『韓国映画ベスト100』など。

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