現場で学んだこと
丸山瑞生 私は今回の『アンダンテ 〜稲の旋律〜』のインターンシップで初めて映画の撮影現場の仕事を体験することができた。5月と6月の2回のインターンシップで私が配属された部署は撮影部。「映画を撮る」ということにおいて中心の役割を担う仕事であると思う。
そのような仕事場で自分ができる仕事は限られていて、それは主に「機材を運ぶ」ということだった。考えてみれば機材はどれも精密機器で素人の自分が下手に触ることのできない物ばかりなのだから当たり前だと思う。最初の頃は機材の名前も分からなければ、何に使う機材なのかもわからない。さすがにこれでは全く役に立てないと思ったので、最初の5月の体験の時はとにかく一生懸命に機材の名前を覚えた。機材の名前さえ覚えれば「○○持ってきて!」というスタッフの方々の言葉にも反応できて、素人の自分でも可能な、最低限の仕事ができるからだ。
自分が思っていた以上にひとつのシーンを撮るだけでも細かい移動が多く、カメラが移動するのはもちろんのことで、その他にも監督の観るモニターや録音機材等がカットを変えて撮る度に大移動するのだ。これは現場で仕事をする人達にとっては当たり前のことなのだろうけれど自分には驚くべきことだった。
2回目の6月のインターンシップでも前回と同じ撮影部だった。自分のできる仕事は前回と比べてもあまり変化は無かったが現場に少しではあるけれど…慣れてきているのもあって前回よりは動けていたように思う。
今回は撮影部に加え少しだけではあったけど美術部の片付けの手伝いをさせてもらえた。この『アンダンテ』の撮影現場は本物の農家の方の家で撮影が行われているが、そこにあった納屋や柵がとても馴染んでいたから全て元からこの家にある物なのかな、と思っていたら、それは美術スタッフの方が作った物だと知り驚いた。映画の美術のスタッフというのは、その映画特有の物を作ったりするものだと思っていたから、元からあってもおかしくないような馴染んだ物を作るというのは少し意外だったからだ。こういう自分が知らなかったことを色々と知れるのは嬉しかった。
『アンダンテ』のインターンシップはまだ数回ほど続く。これからは夏に向かい撮影は大変な時期になると思うが、回数をこなす毎に仕事に慣れていけるようにしたい。映画というのは大勢のスタッフが力を合わせて作る物で、大変だけどすごく魅力的な仕事だと思う。自分が将来どのような職業に就くかはまだわからないが、このインターンシップで学ぶ経験は役に立つものであると思う。
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