就職活動記 | メディア学部メディア情報学科

就職活動記

土居大洋さん <株式会社ハドソン内定>


ゲーム会社、株式会社ハドソンに内定した土居大洋さん(2010年度卒業予定)に、内定を勝ち取るまでの就職活動体験や、大学入学後から今日に至るまで取り組んできたことについて話してもらいました。

◇ ハドソンの入社試験について教えてください。

土居大洋1:エントリーシート・職種別課題による書類選考
 企画職(プランナー)の場合は「自分を商品として私達にアピールして下さい」というものでした。自分の場合は各種アプリケーションを扱えること、ゲームを作ってコンテストで入賞したこと、大学で小牧先生や成瀬先生から創作に対する姿勢を評価された事をアピールして書きました。

2:書類選考通過者によるSPI試験と職種別試験。
 SPI試験は正直全く自信が無かったので、職種別試験に全てを賭けました。
 職種別試験の内容は
 1.指定単語による作文 
 2.あなたの考えたゲームキャラクターを描きなさい
 3.指定された商品をプレゼンするポスターを描きなさい 
 というものでした。

3:一次面接、二次面接、役員面接。
 一次面接と二次面接は三人一組でのグループ面接です。役員面接のみ二人一組でした。
面接では何でこの業界を志望したのか、学生時代にサークル活動や部活「以外で」やってきたこと、採用する事で会社が得られるメリットなどを中心に聞かれました。
「求められているもの」はやはり「本当にやる気があるのかどうか(作品があるのかどうか、ゲーム業界でやっていくつもりがあるのか)」、社会人としての一般常識、業界の「現状認識」ができているのかどうか、といったところでしょうか。少なくとも最近のゲームハード事情やトップクリエイターの動向程度は知っておくべきだと思われます。

◇ いつ頃からゲーム業界をめざしていましたか。そのためにやってきたことは?

ゲーム業界に入る事は高校時代から漠然と意識していましたが、どうすればいいのか、どんな職業があるのかしっかり業界について調べて明確に目指し始めたのは大学一年の夏からですね。

とにかく何かを作る事自体が好きだったので、ゲーム作品自体は一人で中学生の頃から作っていました。
ゲームを作っていない時期でも絵を描いたり、毎日ほぼ「何か」を作っていましたね。ここでいう「絵」とはイラストだけでなく、ドット絵やユーザーインターフェースまで様々です。

きちんとしたゲームが完成したのが大学一年の夏休みで、その二年後(2009年)に完成したのがコンテストでの入賞作品です。
ゲームを作るという部分で技術的に頼れる人が誰もいなかったので(頼れるものでもないですし)、必然的に自分でどうにかしている内に必要な知識と技術がいつの間にか身についていた感じです。

後は自分が考えついたモノ(ストーリー・システム・思想・アイデア・キャラクター)をメモした「ネタ帳」をテキストファイルで高校生の時から6~7年間毎日書き溜めています。容量にしておよそ900MB前後あります。
ゲーム開発が佳境の時は二週間近く部屋に引きこもって集中してゲームを開発していましたね。あ、もちろん夏休みや冬休みの時ですよ。

◇ 就職に向け、どのようなことをしましたか。その対策・活動の内容を教えてください。

色んな事に関心を持ちつつ、後はひたすらゲームや2D/3DCGを作っていました。
馬鹿にされたり、どうせ無理だと笑われる事もありましたが諦めずにひたすら黙々と作品を作っていました。
エントリーシートや課題も自分の学生生活を淡々と書いたので、特にこれといって特別な対策や活動はしていないです。
作品と作品を制作してきた日々が自分の全てですから。

◇ コンペに受賞したとのことですが、どのようなコンペですか。

有限会社ふりーむの第五回フリーゲームコンテストの健闘賞です。

◇ 就職後はどのような仕事をしていきたいと考えていますか。

仕事としてゲームを作る以上、好き勝手作るのでなく要求されたものを作る事を常に意識しています。
ゲームデザイナーとしての回答は「日本一面白いゲームを作るつもりでいます」です。
笑われるかもしれませんが、やるからにはやはり一番を目指したいですから。
単に企画を考えるだけでなく、大学で得たDTPの知識を生かしてUI設計からレベルデザイン、キャラのデザインなど関われる部分にはどんどん関わっていきたいです。

海外向けタイトルや据え置きの次世代機には今のところあまり魅力を感じないので、できる事なら携帯機で国内向けのアクションゲームや得意ジャンルのRPGを作っていきたいですね。

◇ 後輩たちへのメッセージ

ゲーム作りに限らず、創作活動というのは楽しいけどとても辛くて大変です。
どの職種を目指すにせよ、とにかく自分が自信を持てる作品をたくさん作りましょう。まず、それが「最低ライン」です。
大学に入って授業を受けただけではお話になりません。授業はあくまで「取っ掛かり」です。
逆に優れた作品さえ作れているのなら、面接や試験での多少の失敗は取り返せると思います。
作品を作ったら周りの友人や教授達に見てもらいましょう。人に評価してもらった事は自分の自信にも繋がります。
面接はとにかく練習などで場数を踏んでおく事をオススメします。せっかく書類選考を通ったのに、面接で緊張して思うように話せないまま落とされてしまうのは凄く勿体ないです。

自分と同じ企画職を目指す場合は色々な事に関心を持って、挑戦して下さい。
受動的にどうにかなるのを待っているだけでは何も変わりません。
創作活動をしている、というのは最低条件です。今は優れた開発ツールも素材も発表の場もいくらでもありますから、この状況で何も作品がない、というのはやる気が無いとみなされても文句は言えません。少なくとも自分はそう思います。
また、誰かに馬鹿にされたから、何かを言われたからといって諦めないことも重要です。信じて道を進めば必ず結果は出ます。
自分の限界を自分で決めてしまう事ほど馬鹿らしい事はないですから。


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