MADE IN OCCUPIED JAPAN ① 
アメリカに渡った陶製人形

《アメリカンチルドレン お絵描き》
 1947~52年、当館蔵

English

 戦後のGHQ占領下、民間貿易が再開された1947年(昭和22年)から1952年まで、日本の輸出品には「Made in Occupied Japan(占領下の日本製)」と刻印されました。おもにアメリカに向けて陶磁器や漆芸品、金工品、おもちゃ、カメラなど、様々な製品が輸出され、近年では、これらはコレクターズアイテムとなって親しまれています。2019年、アメリカで収集したコレクターより、陶磁器を中心に約900件のオキュパイドジャパン(OJ)コレクションが本学に寄贈されました。

 このたびの展覧会では、OJコレクションを公開する第一弾として、陶製人形を紹介します。フィギュリンやノベルティと呼ばれる陶製人形は、戦前より瀬戸などで生産、輸出され、ドイツ製の磁器人形の代わりとして、アメリカで人気がありました。戦後、輸出が再開されると、17、18世紀のヨーロッパの衣装をまとったマイセン風の男女やハンメル風の子どもたち、天使や妖精など、精巧なビスク人形から、安価で素朴な人形まで、膨大な数の人形が海を渡っていきました。戦後の貿易再建を支え、およそ70年ぶりに日本に帰ってきたOJコレクションをお楽しみください。

《スワン型そりに乗る女性と天使センターピース》

《スワン型そりに乗る女性と天使センターピース》
丸山陶器 1947~52年、当館蔵

《ひよこと少年》

《ひよこと少年》
石原陶器貿易
1947~52年、当館蔵

《青い靴のバレリーナ》

《青い靴のバレリーナ》
1947~52年、当館蔵

Made in Occupied Japan紹介動画

関連イベント

スライドトーク(学芸員による作品解説)
7月9日[土]14:00~14:30
図書館1階オリエンテーションルームにて/聴講無料
*イベントの前後に展示室が混雑した場合は入場制限を行います。ご了承ください。

ご利用案内

開館時間
10:00~16:00
休館日
日曜日、月曜日
入館料
無料
アクセス
こちらをご覧ください。
*学外者は当面の間シャトルバスをご利用いただけません。

チラシ

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お問い合わせ  城西国際大学水田美術館 
        〒283-8555 千葉県東金市求名1番地
        Tel.0475-53-2562

Webデザイン メディア学部ニューメディアコース1年 金子 夢実