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房総の素封家と近代日本画壇
2003.9.24(火)〜10.25(土)
房総の素封家と近代日本画壇
−大観・紫紅とその周辺−
明治大正期は、新しい「日本画」の創造をめざした熱い時代でした。近代日本美術界の指導者、岡倉天心の下に、横山大観ら俊英が集い、日本美術院を開設して画壇をリードし、同時に、巽画会(たつみがかい)や无声会(むせいかい)、紅児会(こうじかい)など在野の研究団体が数多く結成され、画家たちの研鑽・発表の場となります。このような大小の在野団体が分裂割拠する中、明治40年、文部省美術展覧会(文展)が開設され、全国規模で新派と旧派が競う場が誕生しました。おりからの美術ジャーナリズムの興隆とともに、画家は展覧会に出品することで名をあげてゆくという、現在に続く仕組みがここに出来上がります。そうした新しい制作環境の中、画家たちは、日本ひいては東洋の古典に学び、西洋画を意識しつつ、それぞれが追求した「日本画」を描き、日本絵画史上の傑作を生み出したのです。
そんな明治末から大正期に、房総のある呉服商によって収集されたのが、今回のコレクションです。当時新進の画家たちへ揮毫依頼の手紙を出し、東京に出た時は展覧会に行き、ある時は画家たちの家を訪ね、彼らの得意とする画題の掛軸を描いてもらっては、家の床の間に飾っていたのです。
このたびの展覧会では、その秘蔵コレクション21点を一堂に展示します。これらは全て初公開作品で、大観、紫紅(しこう)の他、近年注目されている渡辺省亭(わたなべせいてい)の作品が二点も含まれることは、美術史研究においても大きな喜びです。房総の素封家の手によってもたらされた、近代日本画の精華をご堪能ください。
展覧会図録
詳しくは
美術館刊行物
をご覧ください。
関連イベント
2003.10.4日(土)
第7回講演会
演題:
「秘蔵コレクションにみる近代日本画−大観・紫紅・百穂の名作とともに−」
講師:
川口直宜(かわぐち なおよし)氏
講師プロフィール:
泉屋博古館分館学芸課長
1948年生まれ
國學院大學文学部文学科卒業
主著:
『新潮日本美術文庫 前田青邨』
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