HOME > Topics > 2015 > 【報告】 東京・式根島での島づくり若手招へい・育成プログラムに学生2名が選出され参加しました

2015.10.15
【報告】 東京・式根島での島づくり若手招へい・育成プログラムに学生2名が選出され参加しました 

東京都式根島観光協会により「式根島 島づくり若手人材招へい・育成プログラム」が公募され、応募した本学2名の学生が選出されました。それにより10月12日より3日間、式根島を訪れ、島の探索や島民との親睦会、ワークショップに参加するなどして、島づくりや地域おこしについて学び、意見交換を行いました。

01.JPG03.JPG

(参加学生の声)
式根島に大学生を招致し、ワークショップを通じて島づくりに参加するためのプログラムに参加しました。この目的として、島の外部者の目が入ることでワークショップに新しい気づきや発見があること、そして参加者は地域づくりの実情を肌身で感じることができ、今後の研究や勉学に活用できる、また、島内外の交流も生まれることからはじまったそうです。

このプログラムに参加する前は地域づくりに関してほとんど知識がなく、その大変さも想像していなかったのですが、島を実際に探索することで、集客を考える前にまず、島の環境・景観を壊すことがないように配慮する事の重要性を知りました。短い滞在でしたが、式根島の方々から様々な貴重なお話を聞くことができ、10年後、20年後に式根島で中心となって動くのは今の子ども達で、小学校や中学校で地域づくりに関する授業への取り組みが強化されているという話は興味深かったです。また、参加者として集まった大学生は自分と同じ年代であるにもかかわらず、個人的に離島を研究している人もおり、学生同士の交流としても良い刺激を受けました。

今回このプログラムに参加したことで、私の地元の地域づくりについても一から勉強したいと思うようになりました。今の私が式根島に対してできることは限られていて、大学内やSNSで式根島について知らない人や海外の友人に伝えることぐらいですが、今回このプログラムに参加したことが無駄にならないよう、その都度自分にできることを増やしていきたいと思いました。
(国際交流学科3年 長澤)
IMG_8478.JPGIMG_8314.JPG
私は先日、伊豆諸島にある式根島にて行われた「式根島 島づくり若手人材招へい・育成プログラム」に参加しました。人口減少・高齢化・観光客減少など様々な問題を打開するべく、外部の大学生からの意見を導入して島づくりに役立てるという趣旨のプログラムで、私にとって初めてのことがたくさんありました。
式根島では、美しい海や森といった自然と100年を超える島文化が融合した地域で、それらを活かした観光が主要産業の一つとなっています。しかし現在では、地域の観光を支えてきた人材の高齢化や各施設の老朽化が進み、体験型観光などの新しい観光ニーズへの対応が不十分であることから、これまでの観光を根本的に見直すことが求められています。このため、観光だけでなく島づくりの抜本的な改善への取り組みをすすめるための「観光まちづくり10年」を検討しているそうです。
この観光まちづくり10年戦略は、島の観光協会をはじめとした島の人々のひろい「参加」を通じて作られることになっています。ワークショップと呼ばれる会合を通じて戦略をつくっていきますが、そこには島外の「新しい目」も必要不可欠です。一方で、島外には地域づくりを研究・勉強している大学院生・大学生も多くいますが、その対象となる地域(フィールド)が不足しています。
04.JPG11.JPG
このような背景から、式根島に大学生・大学院生を招致し、ワークショップを通じて、島づくりに参加してもらうためのプログラムを実施することになったそうです。目的としては、島としては外部者の目が入ることでワークショップに新しい気づきや発見があること、そして参加者としては地域づくりの実情を肌身で感じることができ、今後の研究・勉学に活用することができます。ワークショップという交流の機会があり、またカウンターパート制度という、島外と島内の人達をつなげることもおこなわれるため、島外内の交流が生まれるという波及効果も期待されます。
私は今、まちづくりや地方創生などの分野に興味があり、このプログラムの募集があると知り真っ先に応募しました。島に到着してからは、まず島がどのようなものなのかを知るために島中を時間の限り歩き回り、観光客としての目線を交えて思ったことをまとめていきました。島には自然が豊富にあり、東京都とは思えないような景色が随所にありました。
IMG_0995.JPGIMG_8326.JPGIMG_0987.JPG
夜に行われたワークショップでは、島の魅力を再発見すべく、島の方と一緒になり島の観光などについてブレストをしていきました。やはり都内などから参加した大学生と、島の方との価値観や考え方などに若干のズレがあることがよくわかりました。島には島の人しか知らないような観光名所があり、ぜひ他の人にも知ってほしいポイントがあるというのを耳にしたため、島に来たいという人にガイドブックやHP上などでそのような小さい口コミ情報などを掲載する仕組みを作っていくという提案ができました。他にも島では情報発信を積極的に行っており、その方法なども参考になりました。
島にいる時間は実質1日と非常に短かったため、島の多くのことを知ることはできませんでした。したがって再度島を訪れ、今回のプログラムでは行くことができなかった場所を巡り、島の人とコミュニケーションを取り続け、今後も島づくりに関わっていきたいと思いました。(国際交流学科4年 右田)

V_title2.jpg