横浜美術館コレクション展第1期 | 横浜美術館Podcast

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城西国際大学メディア学部プロジェクト

 2008年4月5日(土)〜7月13日(日)

4月5日から開催中のコレクション展第1期にて展示中の「季節うつろい −春から夏へ」「1920〜30年代のフランス」「ドキュメンタリー写真の展開」の3つのセクションを映像と音声でご案内します。
 

ナレーション:今井崇史(城西国際大学メディア学部)
映像編集:山田大輔(城西国際大学メディア学部)

※再生にはQuickTimeが必要です。
 
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季節うつろい −春から夏へ

季節うつろい季節や時の移り変わりを、ときに人生と重ねて受けとめる私たちの鋭敏な感性は、豊かな自然に恵まれた生活の中で育まれ、各地の風土に触発された風景表現や、暮しの中の四季風物を描いた絵画を生み出しました。日本人にとって、季節をあらわすこととは、季節を「切り取る」のではなく、その推移を感じさせ、鑑賞する人のイメージの広がりにゆだねることであるといえるでしょう。では、緑と陽光、そして湿潤な大気が万物をきらめかせる、春から夏に向かう季節は、どのように表現されてきたのでしょうか。

1920〜30年代のフランス

このコーナーは、企画展「木下孝則展」(4月11日から6月8日)と、6月よりはじまる「横浜フランス月間2008」に合わせた特集です。1920年代から30年代のフランス美術と、その頃(ころ)フランスに滞在した日本人画家の作品を、同時代の写真をまじえて紹介します。
 

機械と人体  



 

長谷川潔のフランス

長谷川潔のフランス 



 

ロバート・キャパのパリ

キャパ.jpg 

ドキュメンタリー写真の展開 — アメリカの写真を中心に

アメリカン・ドキュメントのはじまり
 

ハイン第一次世界大戦の前後のアメリカは、本格的な工業化社会に変貌し、労働力としてヨーロッパからの移民がピークに達した時代でした。この時期、写真は、急激に変化をとげる社会と、そこに生じる軋轢などに眼を向けるようになります。社会に起こる問題に人びとの関心を向けさせ、徹底した客観主義に立つドキュメンタリー写真が誕生しました。ルイス・ハインは、全米各地を撮影するなかで、ニューヨークのエリス島にある移民収容所の悲惨な実情を知り、そこに到着する移民の姿や労働に従事する子どもたちの姿などを活写しました。ハインは、ともすると見過ごされてしまう現状に光を当てることで、省みられるべき社会の真実を示しました。 


 

ヒューマン・ドキュメント
 

キャパ-母親たち.jpg1930年代から第二次世界大戦、そして戦後にかけて、戦時下の極限状態の市民生活を中心に、戦争がもたらした状況を伝える報道写真が全盛期を迎えました。戦争写真家として名高いロバート・キャパ、デヴィット・シーモアらは、自らも前線に立ち世界中の戦争や重大事件を写真に収めました。戦闘風景を撮るにとどまらない彼らの写真には、戦争に翻弄された人びとが写し出されています。そこには歓喜、悲痛、狂気といった人間のむき出しの感情が反映され、彼らの関心が戦争を記録する以上に、そこに生きる人びとに向けられていたことを見ることができます。 


 
 

個人的視点からみた社会
 

ウィージー第二次世界大戦後のアメリカは、経済的に豊かな戦勝国として世界の文化に大きな影響を与えはじめる反面、50年代以降は、公民権運動、産業による自然環境の破壊、ベトナム戦争をめぐる社会の混沌などさまざまな問題も抱えていました。こうしたなか、イデオロギーの対立が激化し、従来の客観的な視点によるものから、その立場を明確にする、より個人的で主観的に社会を捉える写真が多く見られるようになりました。ウィリアム・クラインは、従来の常識的な写真のスタイルを覆す荒れやブレ・ボケの表現を大胆に使い、ニューヨークの不安定で危うい情勢や人間の疎外感など、自己の内面を描写するような個人的視点からみた社会を写し出しています。クラインをはじめ、リー・フリードランダー、ゲリー・ウィノグランドらは、それまで捉えられることのなかった社会の様相をより深くみつめる写真を展開していきました。