このクラスでは、平仮名、カタカナの定着を図り、総合的な日本語(聴く、話す、読む、書くの4技能)の基礎をしっかりと身に付ける。学んだことを使ってコミュニケーションができる実践的な力を伸ばす。基本的な語彙や表現の日本語文章を読んで理解できるようになる。日常的な場面で少しゆっくり話される会話を聞いて理解できるようになる。また、基礎的な日本語で自分の言いたいことを話したり、書いたりして伝えられるようになる。N5レベルの漢字90程度も学ぶ。『みんなの日本語初級I 第2版』で学び、N5到達以上を目指す。
各課で、語彙、文法項目を導入し、それを使った日本語表現を練習し、コミュニケーション活動を行う。また、新しい課で学んだことと既習内容を組み合わせ、総合的な練習を各課終了時に取り入れ、積み上げを充実させる。語彙、漢字、文法、短文作り、Q&A等のテストを課ごとに行う。また、聴解、筆記の「まとめテスト」を8回実施、学期末には期末試験を行い、学習内容の確認、補足を行う。学生は、これらのクイズやテストのため、また宿題のために家庭学習を必ず行う。毎週配布される詳細なスケジュールを見て、毎日予習や復習を行う。
簡単な日本語の聞き取りができ、大切な情報、必要な情報が把握できる。
聞いたことをメモする、聞いたことに答えるなど、聞く作業を中心に他の技術(書く、話す等)も取り入れた活動ができるようになる。日本語の音の特徴についても学び、日本語らしい発音も目指す。 ある程度の長さの文を読み理解することができる。目的に合わせた読み方ができるようになる。
主教材で学んだ語彙、文法を使った日本語を聞いたり、読んだりする練習をする。聞く練習では、主教材聴解資料以外にも多くの副教材を取り入れて聞く練習をする。ディクテーション、Q&A、質問に答えるなど聞く技術を学ぶ。読解では、主教材読解資料以外に、短い文章の速読練習、必要な情報を見つける検索練習など読む技術を学ぶ。
日本語を初めて学ぶ非日本語母語話者の留学生を対象に、日本語の口頭と筆記における産出を練習し、定着させることを目的とする。具体的な内容は、学習者が日常生活を送る上で必要かつ最も基本的な表現を、話したり書いたりできるようになることである。その他に、聞き手や読み手にしたいことを伝えたり、簡単な自己他己紹介や自分の身の回りのことについて、ゆっくり質問してその答えを理解したり、逆に質問されて答えたりできるようにする。学校や家での生活において単文でコミュニケーションでき、その説明が口頭や筆記でできることが到達目標である。
初級前半で学ぶ文型を使って書いたり話したりする練習を行う。具体的には、発音練習、文型を使った会話練習、簡単な説明などである。学習者本人の産出から、ペアワーク、アクティビティ、発表、単文の作文から短い複段落構成の文章を書く等の練習をする。それらの成果をクラスで発表することにより運用能力を確認したり、簡単なテストを行うなどして定着を確認する。
日本語初級a(文字)・日本語初級b(語彙)・日本語初級c(文法1)・日本語初級d(文法2)は連動して授業を行う。単位数はそれぞれ2単位、2単位、4単位、4単位である。
日常的に使われる文字・語彙・文型を「読む・聞く・話す・書く」の四技能において練習、定着させて、日常生活で実際に使えるようにする。到達度の指標となるレベルはJLPTのN4である。初級の学習が大よそ終了した後に、中級への橋渡しとなる学習を行う。非日本語母語話者である留学生を対象とした本クラスでは、教材に沿って導入された文型の機能とその応用を中心とした練習を行うことを通して、日本語の定着を図る。
教科書で提示される各課の文字・語彙・文型を、補助教材等を活用しながら導入し、練習する。導入や練習は視覚、聴覚教材を用い、実際の場面で文型を産出しやすいようにする。その他の教材の練習を筆記や口頭で練習し、その定着を図る。さらにその応用練習を行い、実際の場面で文型が運用できるようにする。そのために、授業では視聴覚教材を活用し、コンテクストを意識した練習を行って、文型の産出が可能になるようにする。具体的には場面を重視した聴解練習、会話練習である。また読解や文や文章の作成を行う。その後小テストを行い、定着の程度を確認する。各課で宿題や小テストを課し、定期テストを行う。学期の終わりには中級に向けた練習を行う。
簡単な日本語の聞き取りができ、大切な情報、必要な情報を把握できる。
聞いたことをメモする、聞いたことに答えるなど、聞く作業を中心に他の技術(書く、話す等)も取り入れた活動ができるようになる。ある程度の長さの文を読み理解することができる。目的に合わせた読み方ができるようになる。JLPT聴解N4で求められる聴解・読解技術を学ぶ。
主教材で学んだ語彙、文法を使った日本語を聞いたり、読んだりする練習をする。聞く練習では、目的に合わせて必要な情報を聞き取る技術を学ぶ練習をする。JLPTN4レベルの練習及び主教材関連の副教材の練習も取り入れる。ディクテーション、Q&A、質問に答える、メモを取る、など聞く技術を学ぶ。読解では、主教材読解資料以外に、短い文章の速読練習、必要な情報を見つける検索練習など読む技術を学ぶ。JLPTN4レベルの読解練習も行う。
本クラスでは非日本語母語話者である留学生を対象に、日本語初級の話す力と書く力を養う。具体的には、初級で学ぶ語彙と文型を使って、学生自身や家族、友人について更には日常生活の行動や住んでいる場所、普段していることなど、日常生活にある事象について複文や段落単位で口頭と筆記を通して表現できるようになることを目指す。学期の終わりには待遇を意識した口頭表現、400字の短文を原稿用紙に15分程度で筆記する練習を行う。
基本的にテキストに沿って、口頭と筆記による産出の練習を行う。またその過程でスピーチをするために、スピーチの原稿を書き、それを発表する練習を行う。待遇表現と400字程度の短文を原稿用紙で速く書く練習も行う。
【各課の進め方】*理解度などで変更あり。
1・2コマ目: 語彙、文法
授業内容:語彙、文法の説明と練習
小テスト:前の課の「文法テスト」
3・4コマ目: 漢字、文法復習、本文導入と読解
授業内容:漢字の説明と練習、文法の説明と練習、本文読解
小テスト:前の課の「語彙・漢字テスト」
5・6コマ目: 読解(理解の確認)、作文
授業内容:本文の理解。その課のテーマについてディスカッションをして、自分の考えを書く。
小テスト:前の課の「読解テスト」
7・8コマ目: 話す・聞く
授業内容:作文を発表して質疑応答、フィードバックを行う。聞く練習を行う。
小テスト:前の課の「聞くテスト」
非日本語母語話者である留学生から構成されるこのクラスでは、日本語の口頭と筆記によって表現する力を養うことを目的としている。学生は日々日本語に接している。身近な場面には学校生活、旅行や映画やアニメ鑑賞、簡単な近所づきあいなどがあるが、本クラスの学生はそれら日常的に遭遇する場面での日本語の主たる意味を把握することができ、それに応じた表現をすることができるようになる。更に、生活場面を離れて、学生個々人の人生設計、経験、希望、夢など、抽象性を帯びた内容を、その場で説明したりプレゼンテーションできたりすることもクラスの目標である。
基本的にテキストの口頭と筆記による産出練習部分を特に抽出し、その練習を行う。テキストの文法と読解部分は宿題とする。また、日本語母語話者を交えて会話練習を行う。学期末にインタビュー活動を通して作文やその内容の発表などを行う予定である。
N3レベルの単語、漢字、文法を習得し日本語能力試験N3に合格することを目標とする。 また日本で生活する上で必要な知識や文化を学び、学生生活における必要なスキル(メールや履歴書の書き方、自分の意見を伝えるなど)を学ぶ。
N3からN2へのステップアップも視野に入れる。
N3レベルの単語、漢字、文法を日本語能力試験と同じ実戦形式で問題に取り組む。
問題を解きながら「なぜこの答えなのか」「なぜ違うのか」という点について理解し、知識を深めながら授業を行っていく。 またN3レベルで勉強した単語、漢字、文法を使い、実際にメールや履歴書、自分の意見を発表するディスカッションなども行う。
このクラスの目標は次の2つである。1)次に行動すること、話すことを意識して聞く能力を養う、2)日常的な場面で、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話の具体的な内容を登場人物の関係などと合わせてほぼ理解できること。
このクラスを受講すると、日常生活で聞くアナウンスやお知らせ、会話のポイントを聞き取って、次にどうすればいいか、どう答えればいいかわかるようになる。また、聞くことだけではなく、話す時もどんな場面で、だれと/が、どうして、何のために話しているのかを意識できるようになり、よりよい人間関係を作るためのヒントが学べる。
「日常の場面で次にすること、話すことを考えながら聞く」力を勉強する。
生活の中で電車や大学で流れるアナウンスやお知らせを聞いて困ったことはないだろうか。先生や町の人と話をしていて困ったことはないだろうか。そんな時にどうすればいいか、聞く練習を通して勉強していく。「だれと/だれが?」「どんな場面で?」「どうして?」「なんのために?」話しているのか、聞くときの大切なポイントを練習して、日常での問題や不安を減らすようにする。また、「聞く」ことは「話す」時にも、とても大切な能力である。そのため、クラスではただ聞く練習をするのではなく、ロールプレイやインタビュー、ペアワークなどの活動を通して、実践的に「聞く」ことの“コツ”を勉強していく。
近年のグローバル化に伴い、外国語をマスターすることは非常に重要な要素となっている。そのような中、数ある外国語の中から日本語を選んで学習し、さらなる上達を目指して本学に留学に来る学生に対し、この授業では、初中級レベルの読解力を養い、日本語の読み物を辞書を引きながら読みこなせるようにする。
同時に、日本語能力試験N3レベルの読解力を養い、合格を目指す。
日本語中級a(文字・語彙)、日本語中級b(文法)、日本語中級c(受容)の3科目は連続した授業内容で進められるため、3科目すべてを履修する必要がある。
スケジュールは学生の自律学習を基本に据えて組まれている。家庭学習と授業は車の両輪の役目を果たしているので、自律的に学習を進めることが求められる。授業では語彙や文法などの言語知識の疑問を解決し、読む・聞く・書く・話す・やり取りの日本語運用技法を習得していく。
教科書の各課を次のように進めていく。
1・2コマ目: 文法
3コマ目: 語彙・漢字/「考えてみよう」
4コマ目: 読解1(精読)
5コマ目: 読解2(確かめ)
6コマ目: 聞く
7コマ目: 話す・書く
非日本語母語話者の留学生を対象とした本クラスでは、興味がある分野の抽象的、具体的語彙、更にまとまった内容の文脈を理解し、その要点がつかめるようにする。また日本語母語話者と多岐にわたる話題において問題なくスムーズな会話ができることが到達目標になる。その他スピーチなどを通してひとつの事柄の多面的部分を示しながら、自分の意見を言うことができるようになることが本クラスの目的である。
教材を元に基本的な口頭産出の訓練をする。2単位のうち1単位は教材を用いて口頭練習部分を中心に練習を行う。また他の1単位はスピーチやディスカッション、ディベートなどから選んで、その練習を試みる。その他適宜テストを行って産出の能力の伸びを確認する。
非日本語母語話者である留学生を対象とした本クラスでは、多くのテーマについて段落構成を考慮した簡単なレポートを書くことを目標とする。そのために、日本語の表記の仕方や文体、正しい構造の文など、文単位の文章から段落を意識し構成の整った客観的文章が書けるようになる。更に、ひとつの事柄の多面的部分を示しながら、自分の意見を書けるようにすることもこのクラスの目的である。
教材に沿って、日本語の文章や段落構成、客観的な表現を学びつつ、一方でレポートにする題材を考えながら、クラスを進める。レポートの題材を考えるために、図書館での文献検索の方法や、レポートのテーマの絞り方なども同時に学ぶ。また特に難しいとされる文献引用とそれを使った意見の表明がきちんと書けるように訓練を行う。それ以外に400字詰め原稿用紙でテーマを決めた短文を15分程度で書く練習を適宜行う。
また授業中に終わらなかった課題は宿題とする。授業では教員が添削した内容を、学生にフィードバックし、誤用修正の能力を身に付け、より優れた日本語の習得をはかる。
本コースは日本語能力試験N2に合格するに足る言語知識(文字、語彙、文法)及び読解、聴解に出題されやすい語彙と文法の能力をつけることを目標とする。
語彙は週100語、文法はテキストの1週間分を目安に進める。毎週小テストを行うことによって学習項目の習熟度の確認を行う。したがって、履修者は、相当時間の自宅学習が求められる。
また、適宜練習問題の宿題を課し、試験1か月前からは授業内でも実践問題を解くことで実力を養成する。
日本語能力試験終了後は、日本人が日常会話でよく使用する表現、語彙を中心に学習する。
日本語のレベルを上げ、日本語能力試験N2に合格する。そのために日本語の特徴と試験によく出る語彙を学び、出題パターンを把握する。また同時に、学校や日常生活で役立つ日本語を習得する。
授業で教科書の聴解CDを聞き、問題のパターンやキーワードを理解し、答えを探すための方法を考えながら学ぶ。
試験の直前には過去問題や模擬問題で練習をする。
教科書の各章を勉強した後には、定着確認のため小テストを行う。
能力試験の後は、日本語の実力を上げるための応用練習を行う。
明治維新以来日本は、西洋のものを取り入れそれをまねてきた。そのことによって近代国家になれ、豊かで強い国になれるという考えでこれまでやってきた。そして日本は経済大国と呼ばれるようにもなり、様々な分野で評価され、今や国際社会で重要な国にまでなった。そして諸外国から注目されるような国になっている。そういった中で、今日本はどういう国であり、日本人はどういう考えをもっているのか、つまり日本の文化や社会、特に日本の社会や慣習、自国文化との相違等について留学生が理解することを目標とする。
IA
授業では、文化体験(日本の折り紙や習字などの一般的文化、日本舞踊や茶道などの伝統文化、剣道などの武道)、歌舞伎などの伝統芸能鑑賞、お中元やお歳暮などの生活習慣の紹介等をする。個人又はグループで学習成果を発表し、レポートを提出して、単位の取得となる。
IB
授業では日本の社会と慣習について紹介する。その後で、学生が自国との比較調査を行い、授業で発表する。発表は個人又はグループで行い、最後にレポートを提出して、単位の取得となる。
日頃は教室で日本語や日本文化に関する授業を受けているが、それらの座学で得た知識を、実際に見学や体験することにより、総合的に理解を深めるとともに、新たな発見や興味を引き出し、今後の学習への動機づけとすることを目標とする。また、グループで協力して旅行の計画を作成し、グループメンバー全員がその計画通りに行動することを通して、ルール順守の重要性と協調性の大切さを学ぶことも目標とする。
事前学習3回、フィールドトリップ1回、事後学習1回の計5回で構成される学生主体の活動である。事前学習ではグループ活動の班作りや研修日の自由行動の計画作りなどを行い、事後学習では研修の振り返りとレポート作成の指導を行う。最終的にレポートの提出をもって単位の取得となる。
学生が安全かつ有意義に留学生活を送れるようにすること、また、学生が自分の進路を決め、希望する進路に進めるようにすることを目標とする。
学生の状況によって、次の内容の授業や指導を行う。
留学生が日本の大学で学ぶために身に付けておくべき現代社会についての基礎的教養を獲得する。
17世紀にヨーロッパで確立した国民国家体制の成り立ちと仕組みを講義する。国民国家成立の背景と条件について考え、国民国家が何を成し遂げたのかについて詳しく検討する。その上で、20世紀から21世紀にかけての国民国家体制の変容を考察する。その際、留学生たちの出身国と日本との社会経済的な比較の視点を持つようにする。
英語のコミュニケーション能力の向上とともに英語の基礎を固め、英語に関しての言語知識と4技能の習得を目指す。単なる会話能力の向上に留まらず、大学レベルに必要なアカデミックの基礎の習得を目標とする。
別科の学生を対象とし、英語による基礎的なコミュニケーションが可能であるレベルを前提とする。
大学生活を送る上で必要となる英語のコミュニケーション能力、アカデミックな英語、そして、基礎的な知識を習得していく。
また、自分の考えを明確にするための読解力と思考力を強化し、自分の言葉で話せるようになるための確認作業としての文章を書く技術も習得し、話し合いの技術、プレゼンテーションの技術を習得する。
英語のコミュニケーション能力を着実に伸ばすためには、毎回授業に出席すること、授業中の活動に積極的に参加すること、予習復習をきちんとすることが求められる。