インターンシップ(No.2)精油精製で山と林業を守り生かす

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「インターンシップ」で環境ビジネスを体験

環境社会学部3年生が、夏休み期間を利用して、環境ビジネスを実践している企業などで現場体験をする「インターンシップ」の実習(10日間)に取り組みました。「インターンシップ」では、環境ビジネスの現場を学生自らが身をもって体験し、今後の就職活動等への取組みに向けての応用力を培いました。

「インターンシップ体験記」の第2回目は、国産エッセンシャルオイル『yuica(ゆいか)』で有名な「正プラス株式会社」での研修レポートをお送りします。

精油精製で山と林業を守り生かす

環境社会学部3年 長田 唯

研修先

私は、岐阜県高山市にある、正プラス株式会社でインターンシップの研修を行ないました。この会社は、森林セラピーに関する事業を展開している起業で、草木から精油や上流駅を抽出して、製造・販売を行なっている会社です。
研修期間は、平成24年8月17日~8月26日の10日間です。18日と25日はイベントがありましたので、その準備とサポートを行いました。19日と26日の日曜日は、会社は休みでしたので、担当の北川さんに出していただいた宿題を完成させるために図書館で資料を調べて取り組みました。その他の平日は、社内では商品化の作業、原料の採取、オイルの抽出、精製、社外の作業では山に行って原料の採取や、林業現場の見学、オイルの抽出を行うなど、森林現場での体験を行いました。毎日多くの事を学ぶことができ、非常に充実した10日間となりました。

オイル抽出の機械
伐採現場

新たな発見や認識、刺激を受けたこと

精油の原料を自分たちで採取し、精油を瓶に詰めるまでの作業を行ってみて、原料を採ってくることの大変さを初めて知りました。今回は、通常の約3分の1の量の原料でオイルを精製したのですが、その3分の1の量の原料の採取さえ非常に大変でした。アロマオイルは癒しの製品として利用されていますが、実際に精油にするまでに、かなりの時間と人のエネルギーが必要であるがわかり、大きな刺激を受けました。

採取から精製までを自分たちで担当してできたオイル

今後の学びに向けて考えたこと、役立ったこと

この度のインターンシップでは、アロマのことだけでなく、林業についての知識も得ることができました。日本の国土は山林が6割以上であり、そこに植わっている林業が山だけでなく海も農業も守っているにもかかわらず、その林業が次第に廃れつつあるという現状を知りました。地球環境を守るためにも、今後どのようにして林業を活性化させていくことができるのか、もっと深く学んでいきたいと思いました。