環境社会学部4年 佐山 浩彬
私は、このたび南総通運株式会社(以下「南総通運」)から内定通知をいただきました。
物の生産から、流通、消費、廃棄までの「プロダクトチェーン」において、CO2の排出総量を抑制し、環境への負荷を軽減していく上で、「流通」段階を担う、物資の輸送過程での取り組みは非常に重要な役割を担っています。
南総通運は、千葉県の東金市に本社を置き、3PL(third-party logistics:物流業務の一括代行.)を業界の先陣を切って構築し行っています。例えば、県内のコンビニエンスストアなどへの商品の配送や輸入した自動車の保管・輸送等の業務を一括して行っています。「企業物流戦略の実現を様々なかたちでサポート」を企業理念に掲げ、環境面では環境マネジメントシステム(EMS)についてISO14001の認証を取得し、企業体として環境負荷軽減の活動に積極的に取り組んでいます。さらに、企業のCSR活動として地域の清掃活動にボランティアとして協力しています。このような、同社の環境や社会貢献への取り組みに対して、私は大変、感銘を受けました。
環境社会学部での4年間で、園芸に関する実習や循環型社会形成のための基礎的知識の習得、様々なプロジェクト研究等の演習を通じて、私は環境課題の解決へ向けた基礎力と実践力を培うことができました。中でも、プラチナやチタン等のレアメタル(希少金属)が、枯渇の危機にある現状を知り、携帯電話やパソコン等の家電製品に内蔵されているCPUに含まれている金やニッケル等を取り出して、再生利用していく「レアメタルプロジェクト」に大学2年の時から取り組みました。トレス環境システム㈱(千葉県市原市)の谷口社長にご指導を頂きながら、学友たちと一緒に取り組み、資源循環の重要性と必要性を身を持って学ぶことができました。
プロジェクトの成果は、本学部の福田先生にご指導を頂き、大学祭や大学のオープンキャンバス等の場で共同発表する機会を通じて、プレゼンテーション力を高めることができました。
就職後は、環境社会学部での環境の幅広い学びの成果を基に、CO2の排出を抑制し、廃棄物の排出の少ない、低炭素社会、循環型社会の形成に物流分野で貢献できるように、社会人として精進したいと思います。