授業紹介(No.3)講義「エクステリア」で外部空間をデザインします

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講義「エクステリア」で外部空間をデザインします!!

環境社会学部のカリキュラムでは、「緑と自然」、「食と農」、「園芸と健康」の三つのコアを基軸に「環境」への学びについて、専門性を深めていきます。

「緑と自然」コアでは、都市の中の緑の保全や創出、都市近郊の里山の保全などについて、講義やプロジェクト研究等を通じて専門的な知識とスキルを培います。

その中の講義「エクステリア」では、主として2~3年次生を対象に、日常の生活環境の中の「外部空間(exterior space)」を美的、機能的に修景するために必要とされるデザイン基礎力を培うことを目的としています。「外部空間」とは、内部空間としての「建築空間」とは対比的な空間で、具体的には住宅の庭や、都市内の広場、公園などのオープンスペースを対象とした、人間の意図が働いた機能性と目的性を持った空間です。

この講義では、日本画と西洋画、日本と西欧の都市の成り立ちの違い等を例に、外部空間への基本的な認識の違いへの理解を深めていただきます。空間への認識を高めながら、自分と対象物までの距離とテクスチャー(素材の表面)との関係を野外で実際に確認する他、樹木の樹形の違い、キャンパス内でのスケッチ等を通して、外部空間でのスケール感の違いを確認します。最後に仕上げとして、具体的な住宅レベルでのガーデン設計の演習に取り組んでいただき、外部空間のデザイン基礎力を養成していきます。

(文責:鈴木)

(参考)
―講義「エクステリア」(担当教員:鈴木 弘孝)より―

  • 「建築空間」は、屋根(ceiling)と壁(wall)と床(floor)で構成されます。
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  • 「外部空間(exterior space)」は、「建築空間」と対比的な概念ですが、屋外空間において、対象を限定し、人間のある明確な意図をもって空間に秩序と意味を付加された外部環境と位置付けることができます。
  • このような、人間の生活環境にとって意味のある外部空間を創造するための手法が、外部空間の設計(design)であると言えます。
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  • 「外部空間」の設定は、自然の中で自然を「限定」することに始まります。「外部空間」は、自然から枠(フレーム)によって限定された空間であり、無限に広がる自然そのものとは異なります。

(参考テキスト) 『外部空間の設計』芦原義信 (1974) 彰国社