私の就活ストーリー(No.15)環境の学びを活かして健康な長寿高齢社会に貢献します

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環境の学びを活かして健康な長寿高齢社会に貢献します!!

環境社会学部4年 原地 司
(千葉国際高校出身)

 

私は、この度、高齢者福祉施設「ユーカリ優都苑」(千葉県佐倉市)から内定通知をいただきました。私が「ユーカリ優都苑」を志望した理由は、「ケアガーデン」の存在です。「ケアガーデン」には、四季折々の草花、果物、野菜、薬草等が植栽されていて、動物と触れ合えるアニマルセラピーガーデンも整備されています。自然と関わり、触れ合うことで五感を刺激し、安らぎを感じることができる場所になっています。さらに、近隣の子供たちもこのガーデンに遊びに来ることが多く、高齢者と子供たちの触れ合うことのできる貴重な空間となっています。自然と触れ合うことが好きな私には、魅力的で学部で学んだ知識を生かせる最適な職場環境であることを確信しました。

私は、環境社会学部の4年間で、環境について多角的な学びを積みながら、多様な植物や動物の生育生息環境が保全されることの意味やその必要性について、理解を深めることができました。中でも、ガーデニング実習や園芸療法、環境生態学や環境教育論の履修により、植物の生育環境の保全と創出が、人間の営みと有機的なつながりを持っていることを知り、「里山保全プロジェクト」に参加して、近隣にある早船地区で里山の自然環境を保全するためのビオトープの再生に学友たちと取り組んでいます。私は、どちらかと言えば人とのコミュニケーションをとることが苦手でしたが、里山保全プロジェクトに参加して、共に活動することで、自然を媒介して人と人の繋がることの大切さを知ることができました。また、インターンシップでは、「東金青年の家」にお世話になり、田植えから収穫までの農作業と季節の変化を体感しつつ、多様な生物環境との共存を図る「自然体験イベント」を経験し、協働で目標を達成することの大切さを体験することができました。

私が高齢者福祉施設を就職先に選んだ最大の理由は、祖母の介護の経験に基づいています。昨年、祖母が病気にかかり、要介護5の介護認定を受けました。そして、介護のために祖母と同居することになりました。家族で祖母を介護することの難しさと限界を感じ始めていた時に、「ケアマネージャー」の存在を知り、介護の方法について、きめ細かく相談に乗ってもらいました。ケアマネージャーの仕事は介護をこれから必要とされる方への「ケアプラン」の作成を始め、家族の間だけでは解決の困難な課題に的確に対応していただきました。この経験から、介護の仕事は自助と公助の適切な分担と相互の連携が重要となることを身を持って学び、福祉の仕事の重要性、社会性に感銘を受けました。

今後は、「ケアマネージャー」の資格を取り、私の家族に起こった介護の経験を礎にして、環境社会学部で学んだ園芸療法や様々な実習経験、プロジェクトへの実践的な取り組みを糧として、高齢者が長寿高齢社会を健康で生き生きと元気に過ごせる快適な環境形成に力を尽くしていきたいと思います。