環境社会学部4年 磯野光平
(千葉県立市原高校出身)
私はこの度、伊丹産業株式会社から内定通知を頂きました。
同社は、主にガス、石油、米穀の3つ事業を中心とした、生活総合商社です。私は「米穀事業」へ配属の予定です。「米穀事業」では、玄米の仕入れ、品質管理、精米、商品化、販売までを行っていて、「安全・案安心」でおいしいお米づくりに重点を置いています。同社では、「ISO22000」の認証を取得し、厳正な品質管理を行っています。「ISO22000」とは、食品衛生管理手法をもとに、消費者への安全な食品提供を可能にする食品安全マネジメントシステム(FSMS)に関するISOの国際規格です。
このように厳正な品質管理の下で生産された伊丹米は、2011年と2012年には「モンドセレクション賞」(ベルギー民間団体)、2010年にはグットデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しています。
私が、米穀事業を就職業種として選択した理由は、実家が兼業農家で、その中で稲作の苦労や食の大切さを身近に体験し、農業に関わる仕事に就きたいと考えていたからです。環境社会学部に入学してからも、この思いは変わることはありませんでした。
私は、学部の学びの中で、ガーデニング実習や育苗実習等を通じて、改めて農作物を栽培することの苦労と意味を知ることができ、人の手間がかかった食糧を生産することの重要性について、認識を新たにすることができました。
学部の学びでは、特に「里山プロジェクト」に積極的に参加し、活動することで、農業と自然環境の共存の必要性について学ぶことができました。里山には、多様な生物が生息しており、独自の生態系が形成されています。こうした多様な生物が生息する環境が守られることで、良い土ができ、おいしい作物ができる等「生態系サービス」を享受することができます。私は里山のすばらしさをしり、健全な農業の発展には、豊かな自然環境が必要不可欠であることを実感するようになりました。私は今後、学部での4年間の学びで得た知識と経験を活かして、社会人として地道に歩みを進め、これからの農業の発展と環境の保全に貢献したいと思っています。