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授業紹介(No.17)旬産、旬消により、『身近な食と地域文化』を学ぶ

  • 授業紹介

旬産、旬消により、『身近な食と地域文化』を学ぶ !

環境社会学部の目指す3つのコアの一つ「農業と食コア」の主要科目に、「メニュープランニング」と「地域食文化論」という科目があります。和食がユネスコ無形文化遺産に認定されたこともあり、旬な地元の食材を利用した地域の食文化への関心が高まっています。科目の講義を担当いただいているフードコーディネーターで管理栄養士の荒牧麻子先生による講義の内容について紹介していただきました。

環境社会学部非常勤講師 荒牧 麻子(管理栄養士)

今日、老若男女、大人子どもに限らず、ペットまで美味しいものを求めて暮らすことができるようになりました。しかしそのことが原因で、病に至るということも日常的に生じるようになりました。子供の虫歯や食べ物によるアレルギー、肥満、大人に至っては、生活習慣病の他に、身近な課題がたくさん見られます。

「メニュープランニング」の授業では、そのような身近な問題に意識を向けながら、長寿世界一を誇る日本の日常的な生活風土を中心に、“食”について紐(ひも)解いていきます。

具体的には中学や高校で学んだ栄養や食物のこと、また人体の生理や細胞のことなど、科学的な知識を応用して、毎日の暮らしの中で実践できる調理や、食品化学・食の民俗学の知識を織り込んで話を進めています。また、近い将来、社会人としてサービス業に就職し、中でも飲食関係の製造や販売の仕事に就くことも想定して、食に関する最新情報を経済新聞や専門誌の記事から読み解きます。

企業の社会人野球部に就職したり、プロ野球球団からの指名を獲得した先輩たちにとっては、体力作りは最も大切なことです。そのための食生活についても、講義と実習を通して理解してもらい、徐々に興味を深めていきました。野球に限りません。「勝つための食生活計画」を綿密に作って試合や練習に備えるアスリート達のことは広く知られています。ここ数年、スポーツ栄養への関心が高まっていますし、オリンピックイヤーに向けた新たな食の広がりについてもテーマとして取り上げます。

「地域食文化論」では、高校で学んだ地理、歴史をベースに、日本列島、地球規模の食の民族学と文化を、映像、調理、試食などの多様な学びを通じて紹介します。

日本各地と千葉県の農水産物に始まり、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなど世界の食生活の特徴を、食材や食具とともに体験します。つまり、各地の食や飲料などを試食したりスライドで見たりします。

また、将来フードコーディネートの仕事に従事できるよう、食に関する幅広い知識を盛り込んで授業を進めています。味覚をはじめ五感を鍛えるための実験をしたり、おいしさを探す技術の修得を目指すなどの工夫もしています。

「メニュープランニング」、「地域食文化論」ともに、大学の学生食堂メニューや日々の食事が授業の資料となることもあります。そして毎年、第一回目の授業では、自分の食事記録を書いて食生活を振り返ることからスタートです。

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大学構内イングリッシュカフェのメニュー
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学生食堂にも「おにぎらず」
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エコクッキングもテーマ
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味覚をテストするためのキット