絶滅危惧種の両生類「トウキョウサンショウウオ」の展示を山武市役所で行いました

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環境社会学部 国武ゼミでは、千葉県レッドデータブックで最重要保護生物に指定されている両生類「トウキョウサンショウウオ」(千葉県:最重要保護生物、環境省:絶滅危惧Ⅱ類)について、東金校舎周辺の山武地域で分布や生態について調査を行っています。 

トウキョウサンショウウオは群馬県を除く関東地方全域と福島県の一部に分布する小型のサンショウウオで、年々生息地が減少し、絶滅が危惧されています。主に里山の雑木林や屋敷林に生息し、早春には近くの水田や水路に産卵をします。圃場整備されてコンクリートで覆われた水路や、冬期に乾燥させてしまう水田には産卵できず、土で作られた水路や冬期に水を抜かない冬水田んぼを利用する、まさに昔ながらの千葉の里山環境の象徴的な生物と言えます。 

調査のきっかけは2015年にNEXCO東日本グループから本種の保全のために造成した産卵池について調査を依頼されたことでした。その産卵池の調査から始まり、山武地域の野生産卵地の状況を把握するために、ゼミ生たちは地域の谷津田を歩き回り、生態や、生息環境、また主な捕食者であるアメリカザリガニなどについて調査してきました。 

今回、このような貴重な希少種が地域に生息していることを市民の方々に知ってもらい、本種や本種が生息する貴重な里山環境の保全につなげるために、山武市役所にて6月22日より8月3日までトウキョウサンショウウオの生体展示を行いました。展示したテラリウム(陸上の生物をガラス容器の中で飼育栽培するもの)は卒業研究で本種の共食いについて研究をしている環境社会学部4年の梅山翔多君が半年をかけて自宅でコケや植物を育てて準備し、ゼミOBの原地司さんの協力を得ながら、ガラスの水槽にトウキョウサンショウウオの生息環境を再現しました。