2019年9月1日~2020年2月2日、JIUの海外協定校の1つ、エトヴェシュ・ロラーンド大学(ELTE)に留学していた学生にインタビューしました。
国際交流学科2018年度入学生 木原 あすか
動画撮影・編集 キラーイ・アッティラ 准教授
※上掲の動画には、木原さんのほか、ブダペスト商科大学に留学していた加古 達輝さん、八鍬 潤一郎さんも登場しています。最後までご覧頂ければ幸いです。
聞き手、3・4年次アドバイザー 三島 武之介 助教
ELTEでの授業は日本に比べて大変でしたが、楽しく学ぶことが出来、自分のためになったと思えました。私は社会科学部(Faculty of Social Sciences)に所属していましたが、人文学部(Faculty of Humanities)の授業も取っていました。どの授業も予習復習がなければ深く理解することが難しく、友達と共に日々学習に励んでいました。
特に、「家族と社会(Family and Society)」という授業が印象に残っています。この授業は、家族の多様化や人口の増減の理由などを、歴史をさかのぼりながらひも解いていく授業で、私たちにも身近な問題を学ぶことが出来ました。
また、どの授業においても、男女のジェンダーギャップがあることなど、日本の日常生活では避けられがちと思われる話題も、授業に組み込まれていていました。性差の問題に対する学生たちの関心もとても高いことに感心しました。
留学を通して、勉強に対する意識が大きく変わりました。
日本の一般的な大学に比べ、ELTEが学生に求める勉強量はとても多かったです。プレゼンやレポートも多かったため、プレゼン能力やレポートを書く力は上がったと自負しています。
また、自分の生活と関連付けながら学問を学べたので、より楽しんで学ぶことが出来ました。多くの勉強量をこなそうとすると、それがいつの間にか単なる作業になってしまい、苦痛になりがちですよね。しかしELTEで出会った学生の多くは、何を目的に勉強していくかをちゃんと考えており、自分の学んでいることを楽しんでいました。教員を目指している私にとって、彼女らの勉強の仕方はとても為になりました。
将来、私は高校の英語科教員になることを目標としていますが、留学生活を経験できたことは、かけがえのない財産になると思います。
先に申し上げた通り、勉強に対する意識が変わったことは、とても大きな収穫でした。加えて、様々なバックグラウンドを持った人々と関わることが出来たおかげで、英語を日常的に使う機会を持てただけではなく、異文化や宗教について以前よりもさらに深く理解する機会を得ました。近年日本に在住する外国人も増えているそうですが、いずれの機会も日本ではまだ、よほど意識を高く持つか、環境の整った大学で学ぶかでないと、十分には持てていないように思われます。多くの生徒と向き合い、寄り添いながら教え導いていく教員になりたい私にとってはなおさら、貴重な体験となりました。
留学生活で学んだことをもとに、今後も国際交流学科と教職課程で、教員になるための能力と技術を磨いていきます。