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【学科教員の活躍】林 千賀 教授が日本語教育のテキストを上梓しました。

  • 日本語教育

日本語教員養成課程(副専攻)を担当している林 千賀先生が、羽鳥 美有紀 先生・齋藤 貢 先生と共著にて、『おもてなしの日本語 心で伝える接遇コミュニケーション 基本編』アスク出版、2020を出版されましたので、林先生より紹介記事を頂きました。

文責:国際交流学科教授・林 千賀

 

接客業に就きたいと考えている全ての人を対象としたテキスト

留学生だけでなく、日本人学生にも十分に学べるテキストです。

最近、「おもてなし」という言葉がよく使われるようになりましたが、このテキストは、「心配り」「相手を思う心」「寄り添う心」「誠実な心」などの「心」を言語表現で具現化し、どのようにすれば「迅速に応対」でき、「柔軟に応対」できるのか、学んでいくことができます。

動画付きですので、実際の場面で学べるよう、工夫されています(私も登場しています)。接遇におけるマナーの基本や異文化コミュニケーションなど、文化ノートも含まれています。

基本練習や応用練習など問題(解答付き)もあるので、しっかり学ぶことができるテキストです。

 

語用論の観点からの研究成果を盛り込んだテキスト

私は「察する」とは何か、「気遣い」・「心配り」は何かなど、語用論の観点から研究をしています。

例えば、日本語の断り場面では、目上に対して間接的に断る傾向があると言われてきましたが、接客場面では、直接的にはっきりと、お詫びをした上でできないことを伝え、その代わりに、代案をたて、その代案について情報提供をしていくことでお客さまに承諾してもらいます。

また、接客において敬語だけが丁寧さを表す訳ではありません。お客さまの要望に応えるためにいくつかのご提案をし、その中からお客さまに選んでもうということでも丁寧さが加わるからです。

その他、日本語は人に何かを頼むとき、曖昧に頼むことがあります。例えば、お客さまが「今日は満席?」というだけで、満席かどうか確認してほしい、空席があれば変更してほしいという意図が含まれる時があります。こんな曖昧な要望に対してもお客様の意向を確認する作業が接客業では大切です。

 

国境を超えて学び合い、教えるためのテキスト

2020年度から国際交流演習(3、4年次の必修ゼミ)の授業で使用し、日本人学生と外国人留学生が共に学ぶことで刺激し合いながら「おもてなし」文化と言語を考えていきたいと思います。

そして日本語教員養成課程(副専攻)の学生には、この本での教え方も学んでもらいたいと思っています。学生には、いつ、どんな場面で、誰が誰に、何のために言語を使用するのか、語用論的要素が教えられる人材に育ってもらいたいと思います。

皆様もぜひ、ご活用ください。