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エアギター世界選手権2018で優勝したメディア学部卒業生名倉七海さん、母校に凱旋

  • 映像芸術コース


エアギター 世界選手権で優勝した名倉七海さん、母校に凱旋

今年の8月、フィンランドで開催されたエアギター 世界選手権で優勝した名倉七海さん(2018年卒業)が先日、母校の3号棟を訪ねてくれました。名倉さんは、大学に入学した2014年にも同大会で優勝しており、今回が2度目の優勝です。そこで、名倉さんに、エアギターの楽しさ、大学生活について聞きました。

Q エアギターはいつ頃、どういうきっかけでやろうと思ったのですか。
名倉:大学に入る前、高校2~3年生の時にやっていたエアギター・アイドルという五人組のグループでやったことが最初のきっかけでした。その時は、オモチャのギターを持って歌って踊ってというアイドル・グループだったのですが、ある時、エアギター選手権っていうのがあるから目指してみようというところから始まって、みんなで練習していたのですが、いろいろあって、グループは解散してしまい、私はファンの人と約束していたので、1人でもエントリーしてみようかなと思って、それから1人でスタジオにこもって黙々と練習してました。

Q グループに参加する前はエアギターに興味はありましたか。
名倉:まったくなかったです。それまではエアギターのこと、まったく知らなかった。

Q グループに入ってエアギターの指導を受けたのですね。
名倉:アイドル・グループの曲用のレッスンは週に1~2回あり、ダンスの指導も受けていました。あと、エアギター日本協会というのがあって、そこの会長さんに少し教わったりはしました。

Q では、ロック・ギタリストに憧れていたとかはなかった。
名倉:最初はロックを聴いても、どれがギターの音かも分か利ませんでした。ドラムの音でエアギターしちゃうくらいわからなかったんですけど、いろんなロックバンドの曲とか教えてもらって、ずーっと聴いていて、これがギターの音か、これかこれかと聞き込んで、練習してました。なので、2014年に優勝した時の自分の動画を見ても、あんまりエアーギターしてないなと今思います。結構、ダンス要素が強いなと。

Q それでも優勝してしまった。
名倉:それでも優勝しました、ハハハ(笑)。その時はグループは解散していて、1人でやったんです。大学に入った4月に解散して。

Q 1人でやりだしてから、指導は誰かに受けていたんですか。
名倉:当時、所属していたレコード会社の担当してくださった方が、いろいろオススメの外国のロック・ミュージシャンの音楽を教えてくれて、あとギターをやってた人だったので、こういう感じとか、いろいろ教えてくれました。

Q その頃、好きだったバンドとか曲はありますか?
名倉:いろいろ聞かせていただいて、いいなと思ったのは、メタリカとディープパープルが好きでした。大学でも1、2年生の時ギターの授業を受けていたので、周りの人たちを見て、ギターって、こうやって弾くのかって勉強してました。

Q ああいうバンドのギタリストのプレイ・スタイルをコピーするわけですか。
名倉:コピーするというか、カッコいいフレーズを自分なりにアレンジして、ただ普通にギターするだけじゃ地味なので、なんかオリジナリティを含めて、エンターテインメントに、どう面白く、カッコよく見せられるかを、ひたすら鏡に向き合って練習するって感じです。

Q ということは、本物のすごいギタリストでも、エアギターでは優勝できないということですね。
名倉:できないですね。エアギターしてる時、ギター弾いてないじゃんて言われることがあるのですが、エアギターは別物と捉えてほしいなと思います。エアギターとギターは別物で、エアギターはエンタメ要素があるものなので、ちょっと面白いなっていう風に見てもらえたら嬉しい。

Q ギターは少しはできるようになったのですか。
名倉:2014年に優勝した時からアコースティック・ギターを始めたので、少しは弾けます。でも、エレキではなく、アコースティックです。

Q 大学に入学して、大会はいつあったのですか。
名倉:日本の予選が5月末にあって、7月末に日本決勝があって、そこで優勝して、8月末にフィンランドで行われる世界大会に行きました。ちょうど夏休み中だった。秋期になって、友達じゃなかった人からもおめでとうと言われて、一気に友達増えました。

Q そのことで人生変わったことってありますか。
名倉:いろんな番組で取り上げてくれたりして、私の存在が全国に広がったのが嬉しかった。当時、アイドルではなく吉田拓郎さんのカバーでソロデビューが決まっていたので、歌手と同時にそのことも含めて、大勢の人の前に立てる機会が増えたので、ちょっと変わりましたね。

Q 最初はエアギター をあまり知らないでやっていたということですが、その後も続けていて、今、エアギターというものは、どういうものだと考えていますか。
名倉:当時は自分がエアギターをやりたいというよりか、ファンとの約束を果たすとか、そっちの方に気を取られていました。でも、どんどんやって行くうちに、私自身がエアギターにどハマりして、今回2018年に出たのも、私自身がエアギターを好きになりすぎたので、出なくてもよかったんですけど、個人的に出たいですと言いました。なので、私が使う曲のギタリストのライブ映像とか見て、この音のとき、こうやって弾いているんだとか、すごく研究しました。オーバーに飛び跳ねたりするのをやめて、ギター感を重視して、取り組みました。

Q だんだん実際のプレーに近づいていっちゃう。
名倉:そうかもしれない。実際のプレーに近づけながら地味にならないように、ちょっとアクション取り入れたりして、オーバーに見せるとか、あと、曲が1分間と決まっているので、その1分間に起承転結をつけたりとか。見ている人を楽しませる要素も重要と考え、私はシンデレラをテーマに、なんか地味な女の子がシンデレラになるという物語を1分間に曲と振り付けで構成しました。

Q その曲、振り付け、構成は全部、自分で考えた。
名倉:自分で考えました。ずっと家族に、どうしよう、どうしようって相談していて、ある時母が、シンデレラはってボソッと呟いたのを、それメチャいいねって。急いで曲とか調べて、ここにこういう曲を入れようとか、衣装、こういうのにしようとか考えて作りました。

Q 自分で構成、演出とか考えるようになると、日常で、映画、ドラマ、ライブなんかを見ていても、ヒントになるのではというようになりますか。
名倉:常に考えています。今回優勝してから、来年、ディフェンディング・チャンピオンとしてシードで行けることが決まっているのですが、来年、何やろうって、優勝した瞬間から考えています。今は映画とかドラマとか、いろんなもの見るたびに、これカッコいいとか、どれ入れようかとか、調べたりしてます。いろんなこと知ってる方に、音楽とかアイデアありませんかって聞いたりもしてます。

Q 使用する音楽はだいたい洋楽ですか。
名倉:フィンランドというこもともあり、またアメリカ人が多いので外国人受けする音楽を私は取り入れてます。

Q 日常的にも洋楽を聴くようになりましたか。
名倉:聴いてますね。特にメタル系のロックバンドの音楽をずっと聴いていて、すごく意外だねって言われます。メタリカとかばっかり聴いてます。

Q やっぱり、メタルとかハードロックの方が合うわけですね。
名倉:そうですね、その方がカッコ良さが出るので。でも、たまにゆっくりなギターの曲に合わせて、その人、独特な雰囲気を醸し出しているエア・ギタリストの人もいるんですけど、基本的には皆、メタルとかハードロックで頭振り回したりする感じの人が多いですね。

Q 日本人の枠は1人ですか。
名倉:日本代表は1人ですが、世界大会前日に世界最終予選というのがあって、そこはいろんな国の人が出ることができます。旅費は自腹ですが。今年は日本人、2人出てました。前に行った時も3人出てました。そこを通過すると世界大会のステージに立てます。

Q 国によって、プレイヤーの違いはありますか。
名倉:個人の個性ですね。今年、現地予選にアメリカ人は10人以上来ていて、年齢も性別もバラバラで、それぞれがそれぞれのエアギター をするので、全然違って面白かったです。

Q 男女別ってあるのですか。
名倉:ないです。男女、一緒です。性別も年齢も関係ないので、おじいちゃんとかもいたし、去年、日本からは高校生の男の子が行ってました。

Q グループの枠はない。
名倉:グループはないです。個人戦です。

Q 採点の要素はどういところですか。ダンスとか。
名倉:基本的にギターをやることですね。2014年、私はダンスの要素が多かったと思いますが、やはりギター重視なので、ギターっぽい人の方が得点が高くなります。審査項目が5つあって、リズム感、オリジナリティ、テクニック、カリスマ性、芸術性とエアな感じという項目があって、4.0から6.0の範囲で、フィギュア・スケートみたいに5人の審査員がいて、審査員の好みによって得点がバラける時あって。

Q 審査員はどういう経歴の人たちですか。
名倉:今年はダンサーの方とか、歌手の方とか。あと、フィンランドの大会に優勝すると、本物のエレキギター、世界に1本しかない、特別なデザインのギターをもらえるのですが、そのギターを作っている方とか、フィンランドのオール市という所でやるんですけど、その市の役所の方とかです。
フィンランドのオール市で、大きなミュージック・イヴェントがあって、その一つとして、エアーギター選手権が行われています。

Q 日本でエアギター やってる人たちの横のつながりはあるんですか。
名倉:そうですね、狭い世界で、知らない人たちからは、“なんだそれ”みたいなのですが、やってる人たちは、みんな面白い人たちで、すごく仲良くなります。一回大会に出たら、みんなエアギター ファミリーみたいな。

Q かなりのレベルのギタリストがエアギター やることはないのですか。
名倉:ふだんはロックバンドでエレキ・ギターをやってる人が出たりするんですけど、やっぱり地味になっちゃうんですね。審査員に、動きがちっちゃいと怒られてました。もっと動けって言われてましたね。難しいですね。私は、最初、ギターを知らないで始めたのでダンス要素が強くなりすぎて、だけで大きく見えるから、それは、ギター感をちゃんと練習すればいいよと言われました。

Q さっきエアギター ファミリーと言ってましたが、2014年に優勝してから、グローバルで交流はありますか。
名倉:あります。参加者は12カ国くらいから大会に集まってくるんですけど、大会のある前々日くらいからオール市に入って、まずその日に顔合わせ、交流会みたいのがあって、次の日、みんなで行く遠足みたいのがあるんです。そこでサウナに入ったり、マッカラというそうセージを焚き火で焼いて食べたり、そういうのがあって、自己紹介して、その次の日に現地最終予選、そして決勝大会がある。そして決勝大会が終わったら、エアーオフというみんなで小旅行に行くので、その1週間がエアギター ・ファミリーづくしの1週間で、みんな同じホテルに泊まっているので、私、英語、そんな喋れないのですけど、頑張って喋って、コミュニケーションして、で、1週間ですごく仲良くなれるんです。みんな優しいので、今回は帰国してからも、FACE BOOKのメッセンジャーでやりとりがずっと続いていて、昨日もいっぱい連絡きてて、あと、個人的にそれぞれの国に遊びに行ったりしてます。

Q 世界大会で優勝した時以来、グローバルな意識の変化はありましたか。
名倉:先ずは、英語を話したいという意識が強くなったのと、あと、アメリカでは州ごとに予選があるくらいエアギター は人気があって、ショービジネスの国なので、エアギター のパフォーマンスやりたいなとか、海外の人たちとエアギター で何かやりたいなっていうのはすごくあります。

Q これからは、エアギター の他にやりたいことはありますか。
名倉:元々、お芝居とかやりたかったので、いま、舞台を中心にやらせていただいているので、舞台とか映像で、大学でも学生映画に参加させてもらってたので、それも生かしてやって、女優とエアギター の両方を武器にできたらいいなと思います。ダンスも趣味でやっていて、何かにつながればと思っています。

Q 学生時代にもっとやっておけばよかったと思うことはありますか。後輩の学生たちにやっておいたほうがいいというようなアドヴァイスはありますか。
名倉:国際大学なので、もっと英語の勉強しておけばよかったと思います。やりたいことはどんどんやった方がいいということと、大学時代って、いろんなこと後回しにしてしまうと思うのですが、面倒臭いから後でやればいいやとか、そういうの止めた方がいいと思います。もっと、ちゃんと授業なんかもしっかり聴いて、英語とかも、もっとちゃんと勉強しておけばよかったと今、思うので、後回しにしないで、ちゃんとやってくださいっていうことかな。

Q 将来の夢は何ですか。
名倉:夢というより、私は思っていても、行動に移すのが苦手で、周りの友達がどんどんやっているのを見て、私そんなのできないよって逃げてて、エアギター 1分間と決まった中で、自分の中で表現できたので、自分の考えていることを行動に移すようにと思います。ユーチューブとか流行ってるから、なので、先ずはユーチューブから初めて見たらと何か、自分の世界を表現できたらいいなっていうのはあります。



入学した時から名倉さんに注目していた金田先生は、現在の活躍と久しぶりの再会に涙ぐむ場面も。
現在、名倉さんは、芸能プロダクションの大手、太田プロに所属し、女優とエアギタリストとして活躍しています。
名倉さんの2014年の凱旋ライブは下記で見ることができます。
映像はこちら1
映像はこちら2