この度の展覧会では、役者絵や風景画などのジャンルを越えて、浮世絵版画からクイズを出題します。 まず、図の一部が異なる作品を見比べる「違いを探せ」、複数の作品から共通するものを見つける「同じものは何?」など、浮世絵を細部まで観察してあっとひらめき、脳のウォーミングアップをします。 頭が柔らかくなったところで、着物の柄に隠された意味を読み解き、目で見るなぞなぞ「判じ絵」で江戸の人々との知恵比べに挑戦。脳トレ・謎解きをしながら、出版物ならではの版の違いや、関連するモチーフをさりげなく描き込む洒落っ気、日本語特有の言葉遊びなど、浮世絵版画の新たな魅力を発見していただければ幸いです。
左:三代歌川豊国《御好三階ニ天幕を見る図》文久1年(1861)
右:歌川国芳《義勇八犬伝 犬田小文吾悌順》弘化4~嘉永5年(1847~52)
以上、当館蔵
四代歌川国政《ひゐきのはんじもの》
明治1年(1868)、当館蔵