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カナダオンライン研修(3)

  • 海外研修

EFNO報告2020(3週目/4w)

8月25日(火)10日目 Unit 11 Understanding hygiene and infection

本日のテーマは「感染症対策~COVID-19をどう防ぐか~」です。

Lisa先生の教育効果を上げる配慮によりテキストだけでなく、外科医による手洗いのVTRを視聴し、リスニング力を身につけるために質問で正確に聞き取れたか、確認します。また、「コロナウィルスの感染拡大を食い止めるに最善の方法とは」についてグループディスカッションも交えてオンラインクラスが進行していきました。 
 お二人のゲストスピーカーはケアワーカーであり、カナダでのCovid-19が増加傾向にあるなかで、その実態と思いが直接伝えられました。お一人はLisaauさん(写真上)です。彼女は高齢者施設でケアを実践されており、感染防止と同時に、直接的なケアやメンタルヘルスケアを行う負担を強いられ、自分自身もいつ感染するか分からない恐怖とストレスの中にいます。もう一人(写真下)はSharmaさんです。彼は看護学生であり病院で働きながら学費を捻出していると同時に、ボランティアとして高齢者施設で感染者の孤独感をサポートしています。語られた内容は、日本と共通するケアワーカーのストレスや苦悩でもあり、学生は入所者の孤独感と同時に、介護職員の抱えるストレスや恐怖感について考えさせられました。

 

学生報告:Shio Yoshikawa
 今日は今世界中で流行しているコロナウイルスについて、二人のゲストスピーカーからお話を聞きました。カナダのコロナウイルスの状況を知り、日本だけでなく世界中で問題となっていることを実感することができました。特に印象的だったのは、実際に現場で働くLisaauさんから周りにも感染者がいると聞いたことです。看護師として働く中で感染症に感染するリスクは身近にあることを忘れず、自分を介して患者さんに広めてしまうことがないように対策をすることが大切だと改めて思いました。
 授業の中ではコロナウイルスの感染対策についてもグループや全体で話し合いました。自分たちがまずできることとして、手洗い・うがいを徹底して行うことや、マスクの着用、人の集まるところへ行くのは避けるなどが挙げられました。中でも手を洗うことは感染を防ぐために重要なことで、洗い方も汚れが落ちにくい部分を意識して洗うことが大切だと学びました。そして、コロナウイルスに対応した看護をしていくためにも感染症についてさらに詳しく学んでいきたいと思いました。


 

8月26日(水)11日目 Unit10 Talking about Death and dying

 本日のテーマは「カナダにおける緩和ケアと看護職の役割」です。
 ゲスト講師は、Tannis Rasmusson先生です。Tannis先生はカルガリー大学でも教鞭を執られ、看護学(主に臨床看護学、在宅ケア、高齢者保健、退院支援)の教員です。Lisa先生の親戚にあたる方であり、今回のEFNOコースではご家族、親戚の方々が大活躍してくださっています。さすが代々アルバータ大学に入学・卒業されてきた家系ですね、ボランティア精神と教育への熱意が伝わります。
 さて、Tannis先生は、緩和ケアは高齢者だけが対象ではなく、誰もが(生きて死ぬので)対象となり得ること、最期まで自立と尊厳と生活の質を支え、ケアの場も在宅・ホスピス・病院と、状況に応じて多様であり、異なることを説明されました。宗教、食事、お香の使い方など、本人・家族へのケアのニーズの有無などの差異(文化やライフスタイルの多様性と個別性へのケア)があることを強調されました。 
 また、本人の心地よさと尊厳を保つケアが重要であることも伝えられました。初めて会う(受け持つ)患者さんには、訪室の際にまず「自分にどのような役割」があり、「何をする者」なのか、「相手の目を見て」丁寧に説明してくださいと仰いました。逆に受け入れられない患者への対応としては、まず一度立ち去り、時間を置いて(前述を含め)敬意をもって伝え、十分に話し合うことも必要です。家族が解決に役立つこともあります。さらに経緯を記録に残す(情報共有と振り返りのため)ことも忘れないでくださいねと仰いました。学生からの質問時間は短かったですが、丁寧に答えてくださり、多くの学びが得られました。(画面左上がTannis先生)

 カナダは日本より高齢化率が10%近く低く(日本:28.1%,2018年)、両国ともがん(悪性新生物)による死亡率が最も高いです。日本における死亡場所について、1950年代は自宅で死ぬのが当たり前でしたが(約8割)、今では(2005~2016年)病院がおよそ8割となっています。高齢者施設での看取りはまだ比較的少ないですが、(約3%から)約9%に増加しています。このような流れから、カナダにおいても高齢者施設における緩和ケアは、今後ニーズの増加が予想されています。
 

学生報告:Mayu Nakatsuka
 今日の授業は、教科書のdeath and dyingとゲストスピーカーによるカナダの緩和ケアについて学びました。ゲストスピーカーの話では、カナダの医療・緩和ケアについて聴ました。カナダのケアにも日本と同じように様々な専門職の人が関わり、ケアをしていると学びました。また、緩和ケアについて印象的だったのは、カナダは個人の伝統や慣習などを尊重しているということです。日本とは違い多文化社会ならではのものではないかと思いました。
 私たちも、個人にあった看護を提供しようと今まで学んできましたが、今までの実習の中で、あまり個別に大きな差を感じたり、宗教的問題や個人の伝統などに触れることはありませんでした。なので、今後看護ケアを提供していく際には、そういった個人の伝統や慣習などを知り、その人に合わせたケアを提供していきたいと思いました。




 

8月27日(木)12日目  Unit12 Mental health nursing

本日のテーマは「メンタルヘルスにおける看護」です。

 Lisa先生がテキスト内容に沿ってキーワード、リスニング、スピーキングの要点を押さえた後、メンタルヘルスのなかでもDepression(抑うつ症)について10分間のプレゼンテーションをされました。このプレゼンテーションは、最終日の学生全員によるプレゼンテーションをイメージできるように“やってみせる”教育的な関わりでした。Depressionとは何か、疫学(有病率や死亡率など重要な保健統計)、どのような種類やメカニズム、危険因子、症状があるか、文献の引用などを図や写真を用いて分かりやすく説明されました。また、学生によるプレゼンテーションでは、これらに加え、どのような治療法(治療薬と副作用を含む)があり、自己管理はどのようにしていくのかについても説明するよう指示がありました。学生は“英語でちゃんと説明できるだろうか”“5分間の質疑応答に日本語でも怪しいのに、英語で答えるなんて怖い…”など不安の声が本日のクラス終了後に聞こえてきました…。
 今日はバハウ先生も参加くださり、「この暑いなか、自らコース主体的に参加すること自体に大きな成長の機会と価値がある。十分にがんばっています。続けてがんばってください。」と、エールを送っていただきました。
 

学生報告:Honami Hirono
 今日は精神疾患関連の講義でした。リサ先生が、導入で、日本人は表情をつくりやすい(偽りやすい)と聞いて、確かにそうだと感じました。よく外国人とやりとりをすると、今日の調子はどうかという話題になることが多いです。思い返してみると、相手への心配りを重視し、礼儀正しい国民的人間性や、コミュニケーションに慣れていないことで、元気であるという表情をつくりやすいのではと考えました。
 また、ビタミンDの摂取とうつ病の関係性についても学びました。ビタミンDは脳内神経伝達物質のセロトニンやドーパミンの合成・放出を変化させ精神活動に影響を及ぼします。食事やサプリメントからも摂取することが可能ですが、紫外線を浴びることで、体内でビタミンDを生成することもできます。COVID-19の感染拡大により、STAYHOMEを余儀なくされ、外出する機会が極端に減少しました。そして、精神面での不調で病院に通う患者さんが増えました。外出や人との関わりが出来ないことに加え、日光にあたる時間・体内のビタミンDも減少したことが考えられます。
 カナダでは、これから冬の季節になり、日照時間が短くなります。第二波の感染拡大予防により、STAYHOMEは引き続き主流になるため、さらなる精神疾患(特にうつ病)の患者さんが増えることが懸念されます。共通して大切なことは、自分自身でストレスマネジメントする力をつけて共有し、感染予防を万全に、今の状況で出来る気分転換を見つけていくことだと学びました。



 

8月28日(金)13日目 Unit 13 Monitoring the patient

   本日のテーマは、「患者の経過を把握する」です。

 前日のメンタルヘルスケアのテキスト内容の補足・復習と質問の正解の確認をして、本日の内容に移ります。テキストで脈拍、血圧、体温などバイタルサインに関するキーワードの発音と意味を押さえます。これらを実践に使えるように患者の状態の変化について英文で表した意味を理解し、どのグラフと一致するか、小テストで確認します。また、ICU(集中治療室)で昏睡状態に陥った患者の状態変化とバイタルサインの測定、記録と医師との連絡調整の様子を音声で聞き取り、正しく理解できたか、小テストで確認します。低体温については、重症度を判断する基準を押さえ、小テストに答えます。日本語ではある程度理解できるのでしょうが、英語で次々と説明され、数字を言われると混乱します。学生の眉間に皴を寄せた表情から困難感が伝わります。
 これとは別に、カナダのRegistered Nurses (国家資格を取得した看護師,約1分の動画)の活動を見て、小テストに答えます。カナダ看護協会により作成された動画であり、健康を享受するのはカナダで生活する全ての人々の権利ですが、罹患すれば高い医療費が必要になり、市民の負担が重くなります。国の健康政策として全市民がより健康になるように予防に重点を置いた活動計画が立案され、看護師は保健医療の担い手としてリーダーシップを発揮し、実践していると説明されました。カナダの看護職による疾病予防の重要性と使命感が伝わりました。
 また、これまで学んだ患者(テキストp21のSarah Behr氏)の記録を事例として取り上げて、アルバータ大学のサイトにあるGoogle doc.(ログインできる学生同士と担当教員が閲覧共有し、作成できるファイル)に書き込んでいきます。その際には、患者の情報を正しく把握し記録するだけでなく、過去形と現在形に留意するなど文法にも気をつけていく必要があります。
 その後、SEC(アルバータ大学の学生支援活動センター)から4名のボランティアの看護学生(3年生)と看護師が参加され、アウトブレイクルームでグループに分かれ、血圧測定の説明とデモンストレーションをしてくれました。事前にしっかりと準備し、スライド資料を作成し、なぜ血圧測定が必要か、血圧値は何を意味するのか、測定時の注意点と結果の説明まで、実際に血圧計と聴診器を使って実技を交えて説明されました。丁寧で分かりやすく、JIU学生はもちろん、お互い質問し合うことにより、準備してくれた学生にとっても経験と学びとなり、効果的な相互学習の場であると実感しました。Lisaauさん、Lydia Antwiさん、Xin Zhaoさん、Aakritiさん、丁寧で分かりやすいデモンストレーションと学び合う会話を本当にありがとうございました!
 本日のReflectionは、何でも自分が共有したいことを述べる、珍しい課題でした。

学生報告:Tomoe Karube
 今日はUnit13の、バイタルサインなどの患者のモニタリングの練習をしました。血圧や頭蓋内圧の値のリスニングは時間も聞かなくてはいけないため、数字がたくさん聞こえて、混乱しました。また、「体温が上昇した」や「今は安定している」など状態を示す実用的な英語表現を学ぶことができました。また、Becoming an RNというカナダのRegistered Nurses の活動の動画を見て、クイズに答えました。最近は何回か繰り返し聴くことで内容をよくききとれるようになってきて、自分の成長を感じました。  
 Conversation Clubでは、前回とは違うカナダの看護学生がきてくれて、話をしました。様々なカナダの学生が授業に参加してくれたり、Buddyとして日本人学生1人につきカナダの学生1人が連絡を取り合ってくれたりして協力してくれていて、楽しみながらリスニングやリーディング、スピーキングを練習することができています。残り1週間ほどの研修ですが、最後まで楽しみながら頑張っていきたいです。




 

8月29日(土)14日目 Unit 14 Giving medication

 本日のテーマは、「治療の考え方と実際」です。まず、医療が必要な状況を考え、どのようなタイプの治療法があるか、具体的な治療法と必要な機材や薬剤の主作用と副作用について知識を押さえます。その上で、88ページある副読本で事例検討を中心に「どのような治療がされているか」「この患者はなぜ問題か」「この患者は改善するために何が必要か」についての質問に答えていきます。事前に予習をする必要があり、改めてアルバータ大学の学生は良く勉強するのだなと痛感しました。

 本日のReflectionは、自身の病気の経験および効果的であった治療法について説明することです。

 

学生報告:Motoko Kagawa
 朝9時から始まるこの英語の授業も本日で3週目の最終日になりました。
 残すところあと1週間です。恥ずかしながら、この授業が始まるまで規則正しい生活をしていなかったので、初めの頃は毎朝9時に起きるのが辛かったです。しかし、早起きすると1日が長く感じ、時間を有効に使うことが出来ている気がします。
 今日は薬についての授業でした。医療英語は聞き慣れておらず、私には正直難しいです。しかし、リサ先生は簡単な英語を使って意味を教えて下さるので理解できるようになりました。病院で看護師として働いた際、外国人患者さんに実践出来たらいいなと思い、あと残り1週間の授業も頑張りたいと思います。