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薬害HIV被害者が直面する現状と課題を学ぶ 医療・福祉系学生に被害者支援団体理事長が特別講義

  • 学生活動
武田飛呂城理事長の言葉を真剣な表情で聴く学生や教員ら

 薬害HIV被害について、当事者の方から学ぶ特別講義が6月30日、医療系・福祉系学部の学生を対象にオンラインで開催されました。看護学部看護学科の2~4年生、薬学部医療薬学科3年生、福祉総合学部福祉総合学科、理学療法学科の学生や各学部の教員など、500名以上が参加し、関心の高さがうかがえました。
 講師を務めたのは、自らも被害者の一人であり、薬害エイズ被害者の救済事業を被害者と支援者がともに推進する活動を展開している「はばたき福祉事業団」の武田飛呂城理事長です。武田理事長は、HIVが混入した非加熱血液製剤が1980年代に正規輸入され、その結果血友病患者を中心に多くの人がHIVに感染したことを、学生たちに説明しました。「厚生省(当時)と製薬会社が適切な安全対策を行わず、医療者からも使っても問題ないと言われた治療薬(非加熱血液製剤)によって、血友病患者の3割、約1,400人がHIVに感染し、誤った認識で偏見・差別を受けた」と、武田理事長は当事者ならではの体験を語りました。また、一つの薬害が、被害者の体だけでなく心も脅かすことを、そして本人だけではなく、家族や遺族を含めて大きな被害を与えることを学生たちに伝えました。
 自分たちが生まれる前の薬害事件を「知らなかった」という学生も少なくありませんでしたが、武田理事長の話を聴き、「偏見を抱いたり差別したりすることなくHIVの患者さんに寄り添い、生きていることに喜びを感じてもらえるような医療者になれるように努力したい」「この講演から得た教訓を忘れることなく、これからの授業や実習に臨みたい」と決意を新たにしていました。
 医療系・福祉系の学部学科を多く擁する教育機関として本学では今後も、それぞれの専門性を活かし、病気と闘いながら生きる方々を支えることのできる人材の育成に努めてまいります。