"三方よし"とは、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」であり、 売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるという近江(現在の滋賀県)商人の心得(こころえ)です。
私は大手旅行会社での国内ツアー企画者、私鉄系路線バス会社の運行管理者、第二新卒のキャリアアドバイザー(転職相談員)、観光専門学校の教員などの経験を経て、ここ城西国際大学観光学部に実務家教員として着任いたしましたが、どの職においても"三方よし"の精神で仕事をすることにしています。
そして訪日外国人(インバウンド)観光客の急増、地方における着地型観光コンテンツ開発とスマートなオペレーションの必要性、若者の旅行離れ、旅行商品の価格競争の限界など、現在の観光市場をめぐる劇的な変化と環境は、"三方よし"を実現する新たなアイデアと実行力を持つ若き観光プロデューサーの誕生を求めているのです。
常に「理論」と「実践」の両面を意識しながら学び、人間性豊かな観光クリエイターとして、学生の皆さんが羽ばたき、社会で活躍するお手伝いをさせて頂きたいと思います。