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第3回「ど・ゼミ」~「名前のない道」からのまちづくり~

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第3回「ど・ゼミ」~「名前のない道」からのまちづくり~

 8月22日(土)、「まちづくり」「まちおこし」に関する企画や運営といった仕事に日々従事している“その道のプロ”をお招きし、月1回のペースで開催する自主ゼミ(大学の授業外で学生が自主的に行うゼミ活動)の第3回目を開催しました。今回は観光学部の学生は都合がつかず不参加となりましたが、観光学部から教員1名が参加しました。



記録映画「名前のない道~TOUR DE TSUMARI」上映風景


 第3回目の“その道のプロ”は、新潟で行われている大地の芸術祭・越後妻有トリエンナーレというアートイベントで、TOUR DE TSUMARI / CHARINCOMMUNITY ART(以下、TOUR DE TSUMARI)の企画をされている伊藤嘉朗さんです。観光学部の学生も参加している域学共創プロジェクトという学部横断型の授業で取り組んでいるサイクルツーリズムイベントの企画の参考となればと思い、今回お招きしました。

 伊藤さんのお話全般を通して語られていた内容は、「まちづくり」や「まちおこし」などの地域活性化に繋がる活動においては、コミュニティエンパワーメント(住民一人ひとりがプロジェクトに共感を持って地域活性化に参加すること)が必要であるということです。そのためには、企画者と住民との信頼関係作りが必要であるということをお話くださいました。

 もちろん、住民との信頼関係を作っていくことは「現場を通してしか実現できないこと」なのですが、学生たちは話を聞く中で「自分たちの活動においてもどのように信頼関係作りをしていけばいいのか」という疑問が湧いてきたようです。自分たちが取り組んでいる域学共創プロジェクトにおける疑問を伊藤さんに問いかけていました。さらに、信頼関係作りの方法論に話は留まらず、大型イベント運用上の課題(例えば、行政との連携、救護体制作り、食事の衛生管理など)やその広報の方法まで、自分の専門分野に引き付けながら話を聞けたことで、学生の皆さんにとってはいい刺激になったことでしょう。



エイドステーションで地元の料理を振る舞う地元の人々と食す参加者の様子


環境社会学部 3年 梅井 舜さん

 私は、現在、観光学部の観光プロジェクトa (域学共創プロジェクト)という授業に参加しています。その中では、サイクルツーリズムのプロジェクトを企画しています。そのため、今回の伊藤嘉朗さんによる発表は非常に参考になりました。

 とくに、伊藤さんが企画している TOUR DE TSUMARI についての発表は、今の時代に地方で求められているイベントの在り方を学ぶいい機会となりました。例えば、TOUR DE TSUMARI では、地域社会の外からきた人間だけで考えたイベントを開催するのではなく、コース作りの時点から地元の人の声を取り入れたイベントの企画・運営をしているようです。その結果、地元の方々が自発的に参加してエイドステーションで水やお菓子を提供してくれるようになったそうです。

 私たちの企画も、そんな「地元の人が自ら関わりたいと思えるイベント」にしたいと思いました。



どのような道がイベント参加者に好まれるのか?という意見交換の様子


看護学部 2年 畑内 海咲さん

 今回は TOUR DE TSUMARI というツーリングのイベントに関わっている方のご講義でした。

 コースの途中では水分や食べ物などが用意されており、地域住民の方々が協力もしてくださるそうです。イベントで提供されるこうした食品の管理もしっかり行われており、イベント開催にはたくさんの準備と、細かな管理が必要なのだと改めて感じました。

 また、TOUR DE TSUMARI というイベントは、地域の方たちが外で活動するきっかけにもなるため、町全体で健康管理を見守る上でもいいものだと感じました。人々との関わりを通して、いつもと違う日常を味わうこともできるとも思います。さらには、体を動かすことで、凝りをほぐしたり、肥満解消になったり、ストレス発散につながると思うので健康促進にもいい機会になる企画ではないでしょうか。機会があれば、私もスポーツイベントに参加してみたいと感じるほどでした。

 こうした企画の運営内容の講話に惹かれただけでなく、マラソンなどに救護が付くように、このようなアートイベントにも看護師が手配されているという話も聞き嬉しく思いました。というのも、今回お話しくださった伊藤嘉朗さんのお話は町づくりのための企画のお話だったのですが、看護を学ぶ私にも、「レース中の事故対応」や「熱中症対策」など関われる場面があると感じたからです。病院などの施設以外の場でも活躍できるようなスキルも必要であると感じました。そして、臨機応変な対応や正確な判断ができるように知識を身に付けていきたいと思いました。私たちも、医療現場以外での経験を積むことも重要なのだと改めて思った次第です。

 最後になりますが、このような企画の裏側を知ることができ大変勉強になりました。イベントを開催している人たちのことを知ることで、イベント自体の見方も変わり面白いものだと感じました。



集合写真


【経歴】

伊藤嘉朗

  建築家

  1965年 北海道生まれ
  1990年 東京芸術大学美術学部 卒業
  1993年 東京芸術大学大学院 修了
  1993年 設計組織アモルフ
  1995年 團紀彦建築設計事務所
  1997年 東京芸術大学 非常勤講師(~2001 年 3 月)
  1998年 芝浦工業大学 非常勤講師(~2002 年 3 月)
            御茶ノ水美術専門学校 非常勤講師(~2003 年 3 月)
  2001年 伊藤嘉朗建築設計事務所 設立
  2009年 芝浦工業大学 非常勤講師

【主な仕事】
・小さな家~聞き忘れのないように 越後妻有アートトリエンナーレ2000出品作品
・ツールド妻有 越後妻有アートトリエンナーレ 2006出品作品
・名前のない道 -TOUR DE TSUMARI ドキュメンタリー映画 BFF(Bicycle Film Festival) NY Moscow 東京出品作品
・千住屋台計画
・みちのいろ作戦 A0BA+ART 2016
・100段階段カラーリングワークショプ
・太鼓橋ワークショップ
・みんなの大東京建築ツアー
・渋谷自転車部「渋谷のラジオ」


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