浮世絵にみるよそおい1 江戸のメイクアップ

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よそおい文化が花開いた江戸時代、年齢や未婚・既婚、身分による社会的な規範があったものの、女性たちは化粧や髪型、着物のおしゃれを楽しみ、さまざまな流行を生み出しました。同時代の最新風俗をいち早く取り込んだ浮世絵の美人画は、その様相を今に伝える格好の絵画資料です。このたびの展覧会は、「浮世絵にみるよそおい」シリーズの第一弾として、化粧と髪型に注目します。
白い肌が理想とされ、化粧は白粉の白、紅の赤、眉やお歯黒の黒の三色が中心でした。また、結髪が女性の髪型の主流となると、町人層を中心に次々と新しいスタイルが流行し、その種類は数百に及ぶともいわれています。本展では、江戸中期から明治までの美人画によって、化粧や髪型の種類や変遷を紹介します。あわせて、紅ミュージアムのご協力により、当時の鏡台や化粧道具、櫛、かんざしを展示します。江戸のメイクアップの多彩な展開とその美をお楽しみください。

宮川春水《太夫と禿図》

月岡芳年《風俗三十二相 にくらしさう 安政年間名古屋嬢之風俗》

三代歌川豊国《君たち集り粧ひの図》

上:《吉原時計 酉ノ刻 暮六ツ》部分、大判錦絵、文政(1818~30)中期
左:宮川春水《太夫と禿図》紙本着色、一幅、宝暦~明和(1751~72)頃
右:月岡芳年《風俗三十二相 にくらしさう 安政年間名古屋嬢之風俗》大判錦絵、明治21年(1888)
下:三代歌川豊国《君たち集り粧ひの図》大判錦絵三枚続、安政4年(1857)
以上、当館蔵

関連イベント

「江戸の化粧再現講座」 申込制

5月18日[木]14:00~15:00
江戸時代の美容本を参考に、未婚女性の化粧の実演を解説付きでご覧いただきます。
講師:立川亜理沙氏(紅ミュージアム学芸員)
定員:30名 *申込先着順
お申込方法=電話0475-53-2562 *4月24日[月]10:00より受付開始

スライドトーク(学芸員による展示解説) 申込不要

5月27日[土]14:00~14:30

ともに会場は図書館1階オリエンテーションルーム、聴講無料

チラシ

チラシ *クリックで拡大

ご利用案内

開館時間:10:00~16:00
休館日:日曜日、月曜日
入館料:一般300円、高校生以下無料

アクセス:こちらをご覧ください。 *大学シャトルバスは土曜日運休

お問い合わせ:城西国際大学水田美術館 〒283-8555 千葉県東金市求名1番地 Tel.0475-53-2562

Webデザイン:メディア学部ニューメディアコース4年 大谷理咲