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2015.09.01
【報告】JICA筑波国際センターでの大学生向け国際協力理解講座に本学学生2名が参加

8月19日から15日の5日間、茨城県にあるJICA筑波国際センターで大学生・大学院生対象の国際協力理解講座が開催され、国際協力実務(初級)プログラムに本学より2名の学生が出席しました。

国際協力実務(初級)プログラムでは、アイスブレーキングをはじめ、世界各国からの研修員とのディスカッションをおこないつつ、農業・農村開発分野でのJICA協力事業を学んだり、支援における民間セクターの役割についても学びました。くわえて、ルアンダのNGO活動に携わるマリールイーズさんからアフリカの実情について、またそこでの教育分野での支援活動についてお話をうかがい、
大変充実した5日間となりました。
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参加学生の感想

国際交流学科3年 山口さん
私は先日、JICA筑波国際センターにて国際協力実務について学ぶ講義に5日間参加させていただきました。このプログラムを通して、JICAの行っている事業全般を学ぶことができました。このプログラムでは主に農業農村開発分野におけるJICAの協力事業や、青年海外協力隊の方の経験談を聞かせて頂いたりと、国際協力の基礎を始め、今まで知らなかった日本の協力について理解を深めることができました。

授業の中では開発ミレニアム目標の結果をグラフにして読み解き、次なる課題は何なのかをみんなでディスカッションをしました。他の受講生の意見は、自分の中にない考えに触れる良い機会であり、また自分の考えをアウトプットすることは自分の中の新しい課題の発見に繋がると実感しました。またODAの使い道についてもみんなで見直し、日本は輸入大国であり他国のサポートなしでは、今の生
活がないということも知りました。そして研修員との交流会では、皆様々な国籍とバックグラウンドの中で日本の農作技術を学びまた、農作器具や品種の開発などそれぞれのの国の発展のために必死に働く姿を目の当たりにし、自分たちの国を良くしたいという情熱が強く伝わってきました。

研修生のみなさんとの交流は授業の時間だけではなく、昼食と夕食なども共にしながら、授業中にはでてこなかった話を聞くことができました。私は特に宗教紛争を含めた、イスラム教についての知識を深めたいと思っていました。ムスリムの方々と夕食を共にする機会が何度かあり、その中で私の疑問に思うことを質問したところ、みなさんとても熱心に答えて下さいました。またその中で同じ
ムスリムの方達の中でも、国や地域で多少異なる点や意見の食い違いなどで討論となり、国の中で男女差別が問題となっている場所では、同じコーランを読んでいても解釈が異なるなどたくさんの学びがありました。
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またNPO法人ルワンダの教育を考える会の理事カンベンカ・マリールイズさんの講話を聞き、とても感銘を受けました。彼女のルワンダの内戦での経験とそこから感じることを話して下さっている時の彼女日本語の表現力と、教育を変えたいという熱意、私たち日本人にもぜひ命の尊さについて考えて欲しいと訴えかけてくださいました。そしてこの生活の中で当たり前と思って受け取っているもの一
つひとつが、いかに恵まれている者の自分が一人であるのかということを再確認し、また問題について考え自分なりのアクションを起こすことが大切だと思いました。そして私自身、国際協力に当たって教育というものはとても重要なことの一つだと思います。将来私も教育の面で国際協力に携わりたいと思いました。

まずは自分自身が国際協力についての知識と、日本人として日本と他国との外交関係や歴史など学ぶ必要があると感じています。今回5日間ではありましたが、とても素敵な出会いと学びに溢れた時間となり、ぜひこれを自分の将来に繋がるように私自身もしっかり行動に移していこうと思います。

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