「九十九里コミュニティヘルスケア夏期セミナー2015」
テーマ:「ヘルスケアのまちづくり ~いま描く、10年後の未来~」


【本セミナーの特徴】

 本セミナーは、地域密着型の医療・福祉専門職を目指す若者たちの学びの場です。温暖な気候と豊かな食材に恵まれている九十九里地域は、医療や福祉サービスにおいては充実しているとは言えません。人口の超高齢化と減少化の流れに対し、知恵と勇気とヒューマンネットワークを活用して、地域住民が最期まで安心して暮らせるまちづくりを提案していきます。

日時:2015年8月29日(土)9時30分~8月30日(日)16時30分
場所:城西国際大学東金キャンパス、九十九里地域
宿泊先:サンライズ九十九里(住所:九十九里町真亀)
参加費(受講生):学生3,000円、一般7,000円
定 員:40名(超過の場合、抽選有)…募集:7月13日(月)開始―8月20日(木)締切  *キャンセル料は、8月20日(月)以降・全額
対 象:医療・福祉専門職を目指す学生、ヘルスケア・まちづくり志向の高校生・大学生・社会人・専門職(高校生は、保護者の了承が必要です)


九十九里コミュニティヘルスケア夏期セミナー2015(クリックするとPDFで表示します)


 スケジュール (予定)

 1日目 集合場所 城西国際大学 M棟1階会議室
 → 城西国際大学への交通アクセスはこちら
 【ご参考】JR京葉線・東京駅7:50発⇒JR蘇我駅8:40発⇒JR外房線・大網駅9:01発⇒JR東金線・求名駅9:16着  JR千葉駅8:31発⇒JR外房線・大網駅9:01発⇒JR東金線・求名駅9:17着  JR千葉駅8:39発⇒JR総武本線・成東駅9:39発⇒JR東金線・求名駅9:43着
  なお、お車でお越しの場合は、大学構内に駐車することもできます。申込書にその旨記載してください。セミナー当日は入学試験も実施されている関係上、お車で入校の際、「九十九里コミュニティヘルスケア夏期セミナー参加のため」とお申し出ください。
 
 9:30 受付開始
 10:00 開始
  ・地域を観る・診る・看る!
  ・アイスブレーキング
  ・グループ毎にフィールドワーク準備(実施内容・インタビュー項目、学びたいことなどを確認)
  ・昼食
 12:30~ フィールドワーク先へ移動 到着次第開始
 ~17:00 フィールドワークを終了して宿泊場所(「サンライズ九十九里」)へ移動
  まとめ
 18:00 夕食・ナイトセッション・懇親会で親睦を深めよう!

 2日目
 8:20 「サンライズ九十九里」出発、城西国際大学へ移動
 9:00 基調講演(講師:中野智紀 氏、小泉圭司 氏)
 10:00 グループワーク・ワールドカフェスタイルディスカッション
 12:30 休憩・昼食
 13:00 アウトプットへ向けたグループワーク、発表会・討論・コメント
 16:00 全体振り返り
 16:30 閉会

 フィールドワーク先


(1) 生活支援フィールド:
●『新規移住者のアクセスポイント』…しいの木ほか(東金市松之郷)
≪FW紹介≫
 医・職・住をキーワードに、九十九里地域への新規移住者がどうやって地域に溶け込んでいったのか、移住の理由やきっかけを聞くことで今まで気づくことのなかった九十九里地域の新たな魅力が見えてくるはずです。
 フィールドワーク当日は地元出身ではない若い農家さんを受け入れる試みの仕掛人の方や、実際に働く若い農家さん、また九十九里への移住を実践しているご夫婦など、様々な視点からお話を伺います。
 新規移住者の暮らしに見える医・職・住を聞き出し、新たな視点からの九十九里地域の医療のあり方、コミュニティのあり方を考えてみませんか?

(2) 地域ケア・フィールド:
●『九十九里町の地域包括ケアシステム』…九十九里町地域包括支援センター・九十九里園(九十九里町粟生) ≪FW紹介≫  九十九里町は、九十九里浜のほぼ中央に位置しており、平成27年4月1日現在で、人口17,303人、65歳以上の高齢者人口5,779人、高齢化率33.39%の自然に恵まれた、小さな町です。
 このフィールドでは、九十九里町地域包括支援センター九十九里園の職員と、医療・福祉・介護の専門職の有志から発足した“くじゅうくりんく”のメンバー、地域で活躍されている地域の医療・福祉・介護の関係者、地域住民にお越し頂き、地域包括ケアについて、座談会形式で学んで頂きます。
 当日は“くじゅうくりんく”の活動拠点であり、コミュニティー(認知症)カフェをOPENする予定の“武助(ぶすけ)”をフィールドワーク先として訪ねます。
 地域住民が、“慣れ親しんだ九十九里町”で暮らし続けるために、誰と、どう繋がり、支え合うのか?... 地域の実践者から思う存分、学んで下さい。

●『Medical cafe 町の保健室』…専門職支援活動@まちの駅(東金市日吉台)
≪FW紹介≫
 この町の介護を担うすべての人々を《医療の視点で生活サポート》できるよう支援しよう!・・そんなことができる場づくりをめざしてスタートしたのが「Medical cafe 町の保健室」です。東金市日吉台の「まちの駅」で、さんぶ地域訪問介護事業所連絡会のメンバーが中心となって、毎月1回程度openしています。
 ここでは、介護ヘルパー、ケアマネージャー、介護福祉士、社会福祉士、看護師、保健師、言語聴覚士、栄養士、介護を受けている高齢者やそのご家族、ビューティ―アドバイザー・・・など、バラエティーに富んだ方々がひっきりなしに顔を出して、自由なコミュニケーションの場をつくっています。
 皆さんも参加者の一人になって、くつろぎコミュニケーションを体験しませんか。皆で支え合うことで生まれる「まちづくり」へのエナジーを実感してください。

(3) 予防・保健フィールド:
●『親子のヘルスケア』…東金市母子保健+子育て支援@ふれあいセンター(東金市田間)
≪FW紹介≫
 あなたの故郷はどんなところでしたか?東金市では、市民の母子保健推進員が全ての乳児に対して「こんにちは赤ちゃん訪問」を行い、赤ちゃんの健康状態を把握すると共に、子育てに関する悩みを聞くなど、母子保健推進員が身近な相談者となって子育て世代を応援しています。生まれた時から地域の方々に見守られ、地域との“繋がり”を築いているのです。しかし、こんな温かい活動を行っている東金市にも、少子高齢化など課題は沢山あります。
 この課題を検討すべく「どのような街であれば子育てしやすいのか」「どのようなヘルスケアが子育て世代に必要とされているか」など、将来を担う子供のために、子育てにやさしい街づくりについて考えていきたいと思います。と、同時に子育てに追われる親世代の健康についても検討します。
 フィールドワーク当日の主な予定は、『子育て支援』に関する市職員の講話とディスカッション、そして、子育て世代への直接インタビューです。
身近なようで意外と知らない、そんな子育てについて聞けるチャンスでもあります!
九十九里地域を素材にして「子育てしやすい、健康に配慮した街づくり」について、あれこれ思うままに一緒に話し合ってみませんか?

●『からだの声を聴いてみよう!』…壮年期健康観・健康チェック・検体測定室@みのりの郷(東金市田間)
≪FW紹介≫
 普段受診していないし、検診も受けていない。年齢的にちょっと不安もあるけど、今まで何もなかったから、これからも大丈夫だろう・・・?、という根拠のない自信を持っている方を対象に、糖尿病の検査の一つであるHbA1cや骨密度を測定します。基準値から外れている方にはお近くの医療機関をお薦めする活動です。糖尿病、骨粗鬆症の早期発見、早期受診に繋げます。
 壮年期の方の健康意識とこれからの暮らしについての考え、健康観についてインタビューを行い壮年期からの健康づくりの大切さを考えてみましょう。地域医療・福祉、健康維持・生活習慣病(成人病)の早期発見に興味のある方の参加を希望します。

(4) 在宅医療フィールド:
●『地域全体を診る総合医の視点』…Dr.岩崎の診療活動@岩崎医院(山武市松尾)
≪FW紹介≫
 皆さんは加齢や病気で思うような生活ができなくなった時でも、自分が生活している地域に住み続けることができると思いますか? それぞれの高齢者は多種多様な価値観や想いを持って暮らしています。
 町の診療所の岩崎先生は、他の医療職や介護職と連携しながら高齢者を訪問していますが、「支え手側である医療者・介護者は常にベストを目指していても、ベストにはいたらない」と常に模索しています。
 私たちのフィールドでは在宅やグループホームで暮らす高齢者を訪問し、地域と密接に関わっている医師の姿や、医師が看護職・介護職などと連携して、地域の高齢者を支えているプロセスをお見せしたいと思います。
 私たちと一緒に地域高齢者を支える視点を学びましょう。お待ちしています♡
*患者さん宅を訪問するため、華美な服装は控え、肌の露出は最低限としてください(半ズボン、ミニスカート、ノースリーブ、裸足は禁止)。

●『在宅緩和ケア』…訪問看護による在宅緩和ケア@さんむ医療センター(山武市成東)
≪FW紹介≫
○セミナー概要: 「地方独立行政法人さんむ医療センター」は、山武郡市地域の基幹病院として地域の医療を担っています。訪問看護ステーションを併設しており、24時間連絡体制を整えているので、在宅療養をしている方の大きな安心につながっています。 このフィールドの活動テーマは、「在宅緩和ケアネットワーク」です。受講生は、さんむ医療センターの訪問看護ステーションでスタッフから現状を聞いたり、患者さんのご自宅にお伺いして在宅緩和ケアの実際を体験します。
○受講生へのメッセージ: あなたは、自分の人生のゴール(終末)について考えたことがありますか?
あなたは、人生の最期に「どこで、誰と、どんな環境で」過ごしたいと思いますか?
在宅緩和ケアネットワークの実際を「見る・聞く・話す(質問)」ことで、きっと今まで考えたことのない「何か」が感じられるはずです。
「安心」とは何でしょうか?
このフィールドには、お金では買えない「何か」があるはずです。
在宅緩和ケアを通して、「最期まで住みたいと思うまちづくり」を一緒に考えてみませんか?
*患者さん宅を訪問するため、華美な服装は控え、肌の露出は最低限としてください(半ズボン、ミニスカート、ノースリーブ、裸足は禁止)。