「九十九里コミュニティヘルスケア夏期セミナー2017」
テーマ:『こどもを育てるまちづくり』


【本セミナーの特徴】

 本セミナーは、地域密着型の医療・福祉専門職を目指す若者たちの学びの場です。温暖な気候と豊かな食材に恵まれている九十九里地域は、医療や福祉サービスにおいては充実しているとは言えません。人口の超高齢化と減少化の流れに対し、知恵と勇気とヒューマンネットワークを活用して、地域住民が最期まで安心して暮らせるまちづくりを提案していきます。

日時:2017年8月25日(金)10時00分~8月26日(土)16時30分(予定)
場所:城西国際大学東金キャンパス、九十九里地域
宿泊先:サンライズ九十九里(住所:九十九里町真亀)
参加費(受講生):学生3,000円、一般7,000円 ※オブザーバーは別途お問い合わせください。
定 員:40名(超過の場合、抽選有)…募集が始まりましたらHPにてお知らせいたします。
対 象:医療・福祉専門職を目指す学生、ヘルスケア・まちづくり志向の高校生・大学生・社会人・専門職(高校生は、保護者の了承が必要です)



九十九里コミュニティヘルスケア夏期セミナー2017(クリックするとPDFで表示します)


 フィールドワーク先


(1)【医療・保健フィールド】
  ○考えよう!妊娠前後の継続サポート~私たちにできること~(さんむ医療センター)
   ≪FW紹介≫
   妊娠すると変化するのはお腹の大きさだけではありません。精神的、経済的、社会的に環境が大きく変化します。妊娠中に問題がおきたら?
  ちゃんと育てていける?生活費・養育費は大丈夫?自分の趣味は続けられる・・・?妊娠によって人生にどのような変化がおこるのか?
  それによって生じた問題にどう対処できるのか?また、予防策はないのか?皆で知恵を出し合って、妊婦さんや家族をサポートする方法を
  ワークを通して考えてみましょう。

  ○考え、体験してみようあなたの生(命)と性を!(思春期保健教育)
   ≪FW紹介≫
   山武市が小中学校で行っている思春期保健教育(命の教育)を体験出来るフィールドワークです。この地域で行われている思春期保健教育や
  十代の生・性の実際を知り、地域で子どもが健康・幸せに育ち、また育てることについて考えてみます。
   また、思春期保健教育の青年期版体験や使用している、赤ちゃん人形や妊婦体験ジャケットなど、頭と身体で感じた体験を通し、生(命)・性に
  向き合い、命の重さを考えみましょう!
   そして、みんなで生(命)・性について語り合い、自他の人生・未来を見つめることで、幸せに生きるため、地域で子どもたちが幸せに生きる
  ための知恵を出し合いましょう!

(2)【子育て支援・行政フィールド】
  ○東金市母子保健推進協議会が見守る地域の子育て(東金市健康増進課、東金市田間)
   ≪FW紹介≫
   地域の子どもは地域で見守る…行政にはできない子育て支援を地域に住んでいる推進員が担います!
   母子保健推進員は、昭和46年から活動している身近な相談役です。各地区を受け持ち、妊婦さんやお母さん方のより身近な相談相手として、
  また行政とのパイプ役として出産や子育てを応援しています。
   主な活動は、妊婦さんや赤ちゃんの家庭を訪問してお話を聞いたり、市の新米パパママ教室や親子教室のお手伝いをしています。平成29年度
  からは、1歳6か月児健診の会場で自主的に親子あそびの紹介も行っています。携帯電話など機械的なものに頼らず親子の絆が深まるような
  あそびを紹介しています。
   赤ちゃんの訪問を通して、お母さんの育児に耳を傾けながらも虐待につながる小さな兆候にも気づくことができればと思って活動しています。
  核家族が多い現代、親世代から引き継がれる経験や知識が薄れていると感じます。隣近所ができる子育て支援について、経験豊富な推進員と
  一緒に考えてみましょう!

  ○幸せつなぐ妊娠・出産・子育て(山武市健康支援課・子育て支援課、山武市殿台)
   ≪FW紹介≫
   山武市では平成29年7月から山武市版ネウボラ「子育て世代包括支援センター(愛称:はぴねす)」がオープン!
   山武市で安心して子育てができるよう妊娠期から子育て期の切れ目ない支援に努めています。妊娠届出、赤ちゃん訪問、転出時に母子保健
  コーディネーターがママ全員に「子育てケアプラン」を提案します。医療・福祉・教育等と連携を図り、安心して子育てができる体制づくりに
  努めています。
   市内には認定こども園が5園、更に子育て支援センターが併設され子供たちの健やか な成長と子育て中の保護者の皆さんを支援しています。
   今回は、はぴねす・認定こども園・子育て支援センターの見学や、子育て中の母親との交流を通して「切れ目のない子育て支援」について
  一緒に考えてみませんか?

(3)【地域福祉フィールド】
  ○子ども、子育て、子を持つ親の問題、家庭の問題などの相談窓口(東金ひと・しごと・くらしサポートセンターこころん)
   ≪FW紹介≫
   「シングルマザーです。来月赤ちゃんが生まれるのに、お金がほとんどない。」「夫婦と子ども3人の5人暮らし、生活費がなくなり食べるもの
  がない。」・・・あなたは、このような相談を受けたら、どうしますか? 東金市では、平成28年5月から市の(生活困窮者自立相談支援事業の)
  委託を受けて、「こころん」が開所されました。子育ての困難な家庭だけでなく、社会経済的な問題を抱えた様々な人々に向き合い、本来希望する
  かたちに生活を立て直すお手伝いをする活動をしています。これらの問題はどのように解決、改善されているのか、活動の実際をお聞きし、東金市
  地域の現状と課題について学びます。その上で、日々の生活を送ることが困難な子育て世代に何が必要なのか、私たちに何ができるのかを一緒に
  考えていきましょう。

  ○生活に困った人のワンストップ窓口(中核地域生活支援センター さんぶエリアネット)
   ≪FW紹介≫
   生活していく過程でヒトはいろいろな困難に対峙します。他者からの権利侵害、家族間の問題、お金の問題、健康の問題、仕事の問題、介護
  の問題・・・多くの場合、これらは1つの問題にとどまらず、複雑に絡み合うことでその人自身の「生きづらさ」を引き起こします。このような
  時は、本や他人の経験から学んだり、ネットで検索してみたりすることで問題を解決とするでしょう。
   しかし、こども、障害者、高齢者、シングルマザー(ファザー)、外国人、経済的弱者といった社会的弱者において問題が起こった場合はどう
  でしょうか?時に、もはや当事者では解決できないほど複雑な問題になり、問題に取り組もうとするエネルギーさえも枯渇してしまうかもしれま
  せん。「中核生活支援センター さんぶエリアネット」は地域住民からのどのような相談もワンストップで受け止め、本人の権利擁護につとめな
  がら、関係機関をコーディネートすることで問題を解消する業務に携わっています。
   今回は特に「若年世代の引きこもり」について皆さんと考えてみます。

(4)【教育支援フィールド】
  ○障害児理解、支援(千葉県立東金特別支援学校)
   ≪FW紹介≫
   2020年、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されることから、スポーツに対する関心が高まっています。スポーツと人の関わりは、
  「する」「みる」「支える」「学ぶ」など多岐にわたりますが、パラスポーツを通じて障害を学ぶことは、参加することと一緒なのです。
   東金特別支援学校は、知的障害児を支援する教育機関です。小学部から高等部の児童生徒が、将来自立と社会参加にむけて日々学んでいます。
  教職員は、どんな障害をもつ子どもがいるのか、どのように支援するのか、どのように障害を捉え理解していくのか・・・、日々そのような課題と
  向き合っています。
   今回の夏期セミナーでは、障害の理解・啓発につながるスペシャルな体験を用意しました。このフィールドワークで学んだら、2020年が待ち
  遠しくなるかも!?

  ○子供たちを守り、育てる未来への試金石~自然体験できる学童~(ぬく森くらぶ、大網白里市)
   ≪FW紹介≫
   「健全な精神は健全なる身体に宿る」昔から私たちがよく知っている言葉です。21世紀の今、大人たちは余った時間とお金を使い健康づくりに
  勤しんでいます。でも子どもたちはどうでしょう?学校の先生も親御さんも、子どもたちの健康を「守る」のが精一杯で「育てる」ところまで手が
  回らないのではないでしょうか?『彼らが自分の健康を自身で守れるようになるまでの基盤作りの手助けがしたい』そんな思いからこの学童は開設
  されました。代表の丸田氏は『学校でもない家でもない自分をさらけ出せる第3の場所が子どもたちとって必要だ』とも言っています。FWで実際
  に子どもたちと関わって、未来の子育てに何が必要なのか、医療・福祉を目指す私たちにできることは何なのかを感じ取ってみませんか?

 ※今後予定が決定しだい、随時更新