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城西国際大学水田美術館は千葉県東金市にある大学付属の美術館です。

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〒283-8555 千葉県東金市求名1番地

 

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過去の展覧会

2006年度

房総風景 館蔵浮世絵コレクションより
会期:2006年11月21日[火] ~12月16日[土]
入館無料

海に囲まれ、豊かな自然に恵まれた風光明媚な房総は、江戸時代より浮世絵の格好の画題となり、近代以降も画家たちを惹きつけてやまない土地です。このたびの展覧会では、水田美術館開館以降、収集、寄贈された作品のうち、房総の風景が描かれた浮世絵版画を中心に36点を展示いたします。
海運で発展した木更津や銚子、房総三山の一つ鋸山などは房総を代表する名所として知られ、いくつもの浮世絵名所シリーズ、あるいは単独の作品として描き継がれてきました。なかでも風景画で名を成した歌川広重の晩年作《山海見立相撲 上総木更津》などは、広重の2度目の房総旅行での経験が反映されているといわれています。また、幕末から明治にかけて活躍した空飛ぶ浮世絵師、五雲亭貞秀の《利根川東岸弌覧》は、大判6枚続のワイドスクリーンに、利根川(現・江戸川)東岸の風景を鳥瞰図の手法で描いた異色作です。
近代には多くの画家が房総を訪れ、石井柏亭《日本風景版画 下総之部》、吉田博《房州海岸》、近代の広重と異名をとる川瀬巴水《手賀沼》など、叙情的な風景版画が生み出されます。さらに現代の房総を描いた作品として、日本画家齊藤惇の大作《九十九里展望》をご覧いただきます。
そのほか、昨年度ご寄贈いただきました高久靄厓《青緑山水図》をご紹介いたします。
近世から現代まで、皆様に親しみある風景、描かれた房総の名所をお楽しみください。

     



チラシ制作
人文学部メディア文化学科4年 鈴木綾子