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城西国際大学水田美術館は千葉県東金市にある大学付属の美術館です。

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〒283-8555 千葉県東金市求名1番地

 

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過去の展覧会

2008年度

水田コレクション 浮世絵名品展 特集=役者絵
会期:2008年9月30日[火]〜10月18日[土]
入館料:一般300円、高校生以下無料

江戸時代の庶民にとって娯楽の場といえば、歌舞伎小屋のある芝居町と遊里の二大歓楽街でした。浮世絵版画の中でも、大衆の人気を集める歌舞伎役者を描いた役者絵は、浮世絵のはじまりから今日まで続く、最も重要なジャンルです。
江戸庶民にとって役者の似顔絵は、現代でいえばアイドルスターのブロマイドのようなものでした。それまでの芝居番付や版本挿絵にあきたらない庶民の要求に応え、元禄後期(18世紀初頭)に鳥居清信が特定の芝居に取材した一枚摺り版画を売り出し、役者絵が誕生します。鳥居派は荒事の所作を「ひょうたん足・みみず描き」という手法で捉えて人気を得、錦絵以前の役者絵を独占しました。やがて多色摺りの錦絵が完成すると、勝川春章、一筆斎文調らにより、役者の容貌を描き分けた似顔表現が登場します。勝川派は細判の続物を始め、また楽屋姿を描くなど、役者絵のレパートリーを広げました。寛政年間(1790年代)には、大判錦絵による「大首絵」が大流行します。この役者似顔をクローズアップした半身像は、東洲斎写楽の雲母摺の大首絵シリーズが刺激となり、以後役者絵の主要な表現となりました。江戸後期には、歌川豊国ら歌川派の絵師の活躍により、大判続物のワイドスクリーン、様々な趣向をこらした揃物と、多様な展開がみられます。
このたびの展覧会では、水田コレクションの9点の写楽作品のうち3点を出品いたします。関連して、歌舞伎役者が演技を終えた後、隈取(化粧)をした顔を絹や紙に押しあてて写した押隈も展示いたします。鳥居派、勝川派、写楽、そして幕末最大画派となった歌川派の作品によって、役者絵の展開をお楽しみ下さい。

関連企画
◎ 講演会「写楽と国周〜役者絵鑑賞の先入観〜」
10月4日[土] 午後1時30分〜3時
新藤茂氏(東京工芸大学大学院講師・国際浮世絵学会常任理事)
図書館3階プレゼンテーションホールにて *聴講無料/要予約

◎ ギャラリートーク(当館学芸員による展示解説)
10月11日[土]、18日[土]午後2時〜

     



チラシ制作
メディア学部メディア情報学科4年 志田和己