本文へスキップ

城西国際大学水田美術館は千葉県東金市にある大学付属の美術館です。

EN

JP

お問い合わせはTEL.0475-53-2562

〒283-8555 千葉県東金市求名1番地

 

アクセスaccess

過去の展覧会

2009年度

水田コレクション浮世絵名品展 特集=美人画
会期:2009年10月31日[土]~11月21日[土]
入館料:一般300円、高校生以下無料

浮世絵の創始者、菱川師宣の《見返り美人図》のような、下膨れした顔に小さい目の女性像を、今日「美人」だと感じる人は少ないでしょう。しかし、浮世絵に描かれた美人は、理想とする美人の典型であり、当時の美の規範が映し出されたものです。事実、美人画のスタイルは、時代の好みとともに次々と変わっていきました。明和期(1764~72)に華奢で中性的な鈴木春信の美人が一世を風靡すると、他の絵師まで春信風美人を描き始めます。天明期(1781~89)には鳥居清長の八頭身の美人が、寛政期(1789~1801)には喜多川歌麿の現実味を帯びた美人が大流行しました。そして江戸末期の退廃的な美人画へ続きます。
このたびの展覧会では、肉筆では師宣、宮川長春、勝川春章、葛飾北斎など、版画では錦絵以前の西村重長から、清長、歌麿、鳥文斎栄之、菊川英山、明治の月岡芳年まで、各時代を代表する絵師の作品によって、美人画の流れを概観します。なかでも、今回お披露目となる春信の《六玉川》は、水田家より新たに寄贈されたもので、鮮やかな色彩の残る稀少な名品です。これらの美人画を通して、豊かな江戸風俗と理想美の変遷をお楽しみください。

関連企画
◎ 講演会「青春の浮世絵師 鈴木春信の世界」
11月21日[土]午後1時30分~3時
田辺昌子氏(千葉市美術館学芸課長代理)
図書館3階プレゼンテーションホールにて *聴講無料/要予約

◎ ギャラリートーク(当館学芸員による展示解説)
11月7日[土]、14日[土]午後2時~

     



チラシ制作
メディア学部メディア情報学科3年 千喜良利江