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城西国際大学水田美術館は千葉県東金市にある大学付属の美術館です。

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過去の展覧会

2014年度

浮世絵でたどる房総の旅
会期:2014年6月10日[火]~7月5日[土]
入館料:一般300円、高校生以下無料

かつての旅は、伊勢参りに代表されるように、寺社参詣を目的としつつ、道中の名所や旧跡を存分に見てまわるというものでした。江戸後期、庶民の間で旅が流行すると、遠方まで行けない人々にとって、江戸から近く、成田山新勝寺をはじめ有名な寺社や名勝に恵まれた房総は、格好の観光地となります。舟で入っていく川と海に囲まれた地形も、日常を離れる旅の気分を盛り上げました。
成田山へは、船橋、大和田、臼井、佐倉、酒々井を通る成田街道がよく使われ、途中、野馬や遠くに筑波山が見える小金牧や、風光明媚な印旛沼などの名所もありました。さらに、利根川の水運を利用した香取、鹿島、息栖の東国三社参詣や、銚子の奇勝を楽しむ磯巡りも人気の周遊コースでした。そして、南総には古来信仰を集めてきた鹿野山神野寺、鋸山の日本寺、日蓮ゆかりの清澄寺や誕生寺といった霊場や、江戸湾越しに富士山を望む保田海岸、鏡ケ浦などの景勝地が点在しています。実際に房総を旅した歌川広重は、さまざまな名所を浮世絵にとどめており、人々の旅への憧れを刺激したことでしょう。
このたびの展覧会では、「成田山への旅」「東国三社参詣と磯巡りの旅」「南総の旅」に分け、旅のガイドとなった絵図や名所図会、現地での見聞を記した紀行文を参考に、風景版画によってその旅路をたどります。電車や自動車のない時代の房総へ、物見遊山の旅にお出かけください。

関連企画
◎ 講演会「近世房総の旅」
6月20日[金]午後1時20分~2時50分
山本光正氏(元国立歴史民俗博物館教授)
図書館3階プレゼンテーションホールにて *聴講無料/要予約

◎ ギャラリートーク(当館学芸員による展示解説)
6月14日[土]、7月5日[土]午後1時30分~

     



チラシ制作
メディア学部メディア情報学科4年 櫻井貴一