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城西国際大学水田美術館は千葉県東金市にある大学付属の美術館です。
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大名屋敷の山東京伝
だいみょうやしきのさんとうきょうでん
喜多川歌麿
きたがわうたまろ
天明8年~寛政2年(1788~90)、大判錦絵3枚続、38.5×26.0㎝(右・中)、38.8×26.0㎝(左)、版元=高津屋伊助・伏見屋善六
大きな屋敷の広間で歌舞音曲に興じる人々。その様子を右の簾屏風の中から姫君らしき貴人が鑑賞し、奥の縁側には主人と思しき男性が座している。手前では酔いつぶれた女性や女中頭に挨拶する娘など、様々な場面が展開し、背景には築山・水流が整う庭園が続き、奥行きある空間が破綻なく広がる。歌麿の画風確立期の作ながら、人物の表情、着物、背景描写など、細部まで工夫が凝らされた優品である。左端で耳打ちされている男性は、「京」「伝」紋の羽織より戯作者山東京伝である。なお、本作は二つの版元が資金を出し合い版行する合版(あいはん)で、伏見屋は高津屋伊助の実家にあたる。
喜多川歌麿(1753?~1806)は、美人大首絵を創始し、女性のふとした表情やしぐさをとらえて時代の寵児となった、寛政期(1789~1801)を代表する美人画家。
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