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城西国際大学水田美術館は千葉県東金市にある大学付属の美術館です。
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荘吾渡場之図 真画
そうごわたしばのず しんが
小林清親
こばやしきよちか
明治17年(1884)、大判錦絵3枚続、37.4×25.5㎝(右)、37.2×25.5㎝(中)、37.1×25.4㎝(左)、版元=松木平吉
木内荘吾、すなわち佐倉宗吾は近世の義民。伝承によると、下総国印旛郡公津村(現成田市)の名主総代で、佐倉藩の重税に苦しむ農民を代表して将軍に直訴し、租税は軽減されたが、宗吾は妻子ともども処刑されたという。宗吾伝説は、歌舞伎狂言に脚色され、明治期以後は「佐倉義民伝」の名題に定着し現在に至る。本作品は、渡し守の甚平(衛)が家族の元に戻る宗吾のため、禁制を破り舟を出し、その死をかけた行ないに、宗吾が手を合わせて乗船する有名な場面。画面左の詞章では、甚平の義と誠を讃えている。
小林清親(1847~1915)は、光と影を効果的に用いた「光線画」と称される風景版画の他、風刺画、戦争画など幅広く手がけた。
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