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メディア学部生制作の個性溢れる映画を公開 「第11回 JIU学生映画祭」各賞決まる

学生活動

2023.02.10

 

総合グランプリの受賞作品『PLANT』のポスター
 

『PLANT』の一場面。不思議な箱がストーリーの鍵を握る

 


メディア学部の学生が企画、運営する「JIU学生映画祭」を1月29日、東京紀尾井町キャンパス1号棟地下ホールで開催しました。同学部で映像制作を学ぶ学生の作品発表の場として定着しており、今回は課題部門4作品と自由部門4作品の計8作品の応募がありました。

「JIU学生映画祭」は同学部に映像芸術コースが開設された翌年の2012年度から毎年度開催しています。昨年度、一昨年度と新型コロナウイルス感染拡大に伴い、オンライン形式で実施しましたが、今年度は対面開催が叶いました。
 

今回の課題部門は「冒頭の設定があらかじめ決められたストーリーの続きを各々自由に考え、10分以内の映像に仕上げる」という条件下で、作品を制作しました。「朝目覚めると、目の前に不思議な箱があり、それを開けた主人公は──」という出だしから4作品がそれぞれ全く異なる展開で表現を膨らませ、作り手の個性が光りました。自由部門は20分以内の作品であればジャンルや内容は問わずに応募でき、友情と夢を表現したヒューマンドラマからシュールなコントまで、バラエティーに富んだ力作がそろいました。
 

同学部の教員による審査の結果、総合グランプリには映画祭実行委員が制作し、岡村冬夢さん(3年)が監督した『PLANT』が選ばれました。課題部門に応募した作品で、金田克美学部長から「寓話としての面白さに加え、モノクロームで撮影したことなど工夫を凝らした演出によって、ラストシーンの白い花をうまく活かした」と高い評価を受けました。『PLANT』は総合グランプリのほか、部門別グランプリ、女優賞、撮影賞、照明賞、編集賞、脚本賞と今回の賞を総なめにしました。この映画祭のスタッフも務めた岡村さんは「素晴らしい作品が多数あった中で選んでいただき、嬉しいです。これからも皆でいい作品をたくさん作って、この映画祭をもっと盛り上げてほしいです」と後輩たちにもメッセージを送っていました。
 

上映会は同学部で演技を学ぶ高木翔真さん(4年)と田村綾菜さん(同)の息の合った絶妙な掛け合いの司会によってスムーズに進行し、参加者も楽しめるゲームなども用意され、33名の映画祭運営スタッフの努力が結実していました。

 

受賞作・者は以下の通り。
 

【総合グランプリ】

『PLANT』映画祭実行委員/岡村冬夢監督

 

【部門別グランプリ】

●課題部門:『PLANT』映画祭実行委員/岡村冬夢監督

●自由部門:『Action』Film Libertè(サークル団体)/染井きらら監督(3年)

 

【男優賞】

宮崎翔平さん(自由部門『The Ego-Bye』主演、3年)

【女優賞】

及川史佳さん(課題部門『PLANT』出演、2年)

 

【技術賞】

●撮影賞:『PLANT』

●照明賞『PLANT』

●録音賞:『見えないところ』

●美術賞:『見えないところ』

●編集賞:『PLANT』

●脚本賞:『PLANT』

 

総合グランプリの賞状を手にする岡村冬夢さん

作品に込めた思いを話す『見えないところ』の制作メンバー(右の3名)

アドリブも交え、会場を盛り上げた司会の高木翔真さん(左)と田村綾菜さん

来場者も楽しめるミニゲームを実施する実行委員のメンバー