학부학과
2026.01.29

学生たちと関係者の方々

製品化した2作品
メディア学部の星野卓也准教授ゼミナールで「エンタテインメント・マネジメント」を専攻する3年生14名が、東京都渋谷区の「ゴミ問題」に着目したボードゲーム『ポイッとカルタ』および『ポイ捨ての恐怖(The Fear of Littering)』の2作品を製品化しました。
若者文化の発信地である「渋谷」が抱える深刻なゴミ問題に着目し、特にハロウィンなどのイベント時には一晩で約3.6トンものゴミが発生する現状を「課題」として捉えました。単なる清掃活動にとどまらず、利用者が体験を通して課題を実感し、自発的な解決意識を持つことができる仕組みの構築を目的に、本取り組みを実施しました。
本活動は、学生の研究活動を支援する「学修研究活動助成事業」の助成を受けて行われた取り組みの一つです。
学生たちは2025年4月にテーマを設定し、5月には実際に渋谷センター街を訪れ、一般社団法人渋谷未来デザインが推進する渋谷グッドマナープロジェクトに参加し、約1時間にわたりゴミ拾いをおこないました。6月から7月にかけては、14名全員がアイディアを出し合い、実現可能性と効果の観点から議論を重ね、14件の企画案を5件に絞り込みました。
9月から10月にかけて5つのグループに分かれて制作を開始し、10月30日に開催されたSOCIAL INNOVATION WEEK 2025(主催:一般社団法人渋谷未来デザイン、共催:渋谷区)では、来場者を対象にテストプレイ会を実施し、意見を収集しました。さらに、11月7日・8日に開催した本学の大学祭「3J festival」においても来場者を対象にテストプレイ会を行いました。計3回実施したテストプレイ会には、延べ約100名が参加し、各イベントでの投票結果を基に、今回2作品の製品化が実現しました。
1月22日に東京紀尾井町キャンパスで行われた完成披露会・体験会では、星野准教授の「メディア学部の学びの特性であるエンタテインメント理論と、システムデザイン・マネジント学の応用としてのゲーミフィを活用し、『自分ゴト化』啓発手段としてシリアスゲーム制作に取り組みました」という企画趣旨と社会実装への狙いの話から始まりました。
協力いただいた一般社団法人渋谷未来デザインの長田新子理事からは、「4月から開始し、多くのアイディアが形になったことは、大変素晴らしい取り組みだと感じています。私たちの活動を通して、このゲームをコミュニケーションのきっかけづくりとしても活用させていただきたい」というお言葉をいただきました。
また、技術指導および監修を行っていただいたゲーミフィジャパンの石神康秀様からは、「今回製品化に至らなかったアイディアについても、学生ならではの発想が多く見られました。学生一人ひとりがアイディアを出せたこと自体が良いきっかけとなり、それぞれが自分の思いを表現し、納得のいく作品を制作できたと感じています」という講評をいただきました。
代表を務めたメディア学部3年の小田川楽空さんは、「最初は単にゲームという感覚でしたが、渋谷の街で吸い殻や汚れたペットボトルを拾う中で、なぜ人はゴミを捨てるのかを本気で考えるようになりました。チーム内での意見の衝突や、説明書がうまく伝わらないもどかしさなど、多くの失敗を乗り越えて完成品をお披露目できてよかったです」と製品化の喜びを語り、「このゲームを通じて、少しでも渋谷の街からゴミが減るきっかけになれば嬉しいです」と今後への思いを述べました。
なお、製品化したボードゲームは、「Board Game Japan」のコンペティションに出品する予定です。

渋谷区のごみ問題についてのカルタ風クイズゲーム。
ルール:前半(1R)では、「問題札」を読み上げ、その内容に該当する「答え札(ゴミの種類)」を素早く取ります。後半(2R)ではルールが反転し、「答え札」から問題の内容を推測するリバーシブルな形式となっています。前後半で異なる視点からゴミ問題に向き合うことができる構成です。
特徴:カードの端に施された「レインボーライン」が特徴です。問題札と答え札の虹色の線を合わせることで、審判がいなくても正誤が一目で分かる仕組みになっています。カードは両面仕様となっており、日本語・英語のどちらでも楽しむことができます。

渋谷区のゴミ分別ルールに基づいて進行する、神経衰弱をベースにしたカードゲーム。
ルール:プレイヤーは山札から「ゴミカード」をめくり、渋谷区のゴミ分別ルールに従って正しく分別・処理していきます。神経衰弱の要領で、めくったゴミカードと同じ分別方法のカードを探し、正しく揃えることができればポイントを獲得できます。ゲーム中に特殊カードである「ポイ捨て人間」カードを引いてしまうと、山札からゴミカードが追加され、場のゴミが増えていきます。ゴミが増えすぎて置き場がなくなった場合、プレイヤー全員が敗北となります。
特徴:特殊カードの「ポイ捨て人間」カードは、不気味なデザインで表現されています。また、ゴミカードが増えるほど分別作業が困難になるゲーム設計とすることで、ポイ捨てが増加することにより、社会全体のゴミ処理負担が大きくなっていく様子を体感的に理解できる内容となっています。