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学科からのメッセージ 学科の特色

変わりゆく社会に対応し、課題を発見し、解決する薬剤師を育てます

薬学部長 懸川友人(機能生理化学研究室 教授)

薬学部長 小林 江梨子(社会薬学 教授)

薬剤師を目指す皆さん、こんにちは。城西国際大学薬学部では、変わりゆく社会に対応し、課題を発見し、解決する薬剤師を育てたいと考えています。

振り返ってみると、2020年から突如として始まった新型コロナ感染症のパンデミック下では、それ以前の医療の常識が通用しない厳しい状況の中で、薬剤師を含めた医療従事者が果敢に医療を提供し続けたことは、私たちの記憶に新しいことです。その後、国際交流が再開し、2024年度の来日外国人旅行者数は3600万人を超え過去最高を記録しました。当然のことながら、急増する外国人患者さんに、言葉や文化の壁を越えて医療を提供する社会を迎えました。そのほか、電子化処方箋、治療用アプリ、電子化お薬手帳など、医療情報の一元化を含む医療のDX化もこれまでにないスピードで進んでいます。6年制薬学部は、薬剤師を養成する学部ですが、本学では、このような目まぐるしく変化していく社会の中で、課題を発見し、解決できる薬剤師を育てていくために、”国際力“と”地域連携力”を軸とした教育を展開しています。

―国際力、外国人患者さんに対応するには、英語で医療が提供できればよいのでしょうか。言葉が違うということは、医療の文化も異なります。本学薬学部には、外国の薬剤師ライセンスを有し、外国での薬剤師の職務経験を有する教員により、外国の言葉・文化に応じた医療・薬剤師の役割を考える学びの経験を提供しています。また、多文化共生キャンパスで常に国際的な学びにふれつつ、低学年時からカナダ・アルバータ大学への研修、高学年時にはタイ・チュラロンコン大学等での卒業研究など、外国の大学と連携した学びの経験により、国際力をはぐくんでいきます。

―地域連携力、本学に、千葉県を中心にヤックスドラッグを展開する株式会社千葉薬品様の寄付講座”地域医療薬学”が2025年4月より開設しました。地域の皆様への医療の提供はもちろん、地域の皆様に健康増進に向けた取り組みを提供するため、低学年時から、地域医療の学びを深め、地域医療に根差した薬剤師の学びの経験を提供します。また、東金市・産業界との連携によるオリーブ産地化応援プロジェクトなどの学びの経験も提供しています。

ー専門職連携 本学には理学療法士、看護師、介護福祉士の養成課程があります。これらの職種を目指す学生とともに学ぶ経験を通じて医療の場での専門職連携の学びを経験します。

このように本学では、変わりゆく社会に対応し課題を発見し解決する薬剤師を育てつつ、私たち薬学部も学生の皆さんと一緒に成長・進化していきます。変わりゆく社会に対応するための“力”も、時代とともに変わっていきます。国際力、地域連携力、そして次の力は?皆さんと一緒に次の力を考えていきたいと思います。薬学部教職員一同、未来の薬剤師を目指す皆さんをお待ちしています。