海外研修
2026.11.03
観光学部と福祉総合学部福祉総合学科は、合同で、8月20日から25日までの6日間、韓国での海外研修プログラムを実施しました。
今回は、4日目のDMZ(Demilitarized Zone, 非武装地帯)視察と5日目のソウルにおける景福宮(世界遺産)の韓服訪問について、参加した3名の学生から、記事を寄せていただきました。
DMZ見学で感じた歴史の真実と平和への重み
韓国研修第4日目はソウルから日帰りでの非武装地帯(DMZ)の見学です。展望台の望遠鏡から見えた北朝鮮の風景や人々の様子は、自由や権利が制限された厳しい生活のリアルを物語っていました。今なお休戦中であり、常に緊張感と隣り合わせにある日常を現地で直接肌で感じました。
資料館では、かつて一つの国であった歴史や、幼い頃の記憶をもとに描かれた絵、故郷へ戻れない人々の切実な想いに触れ、分断がもたらした痛みの深さを学びました。また、北朝鮮が掘った地下トンネルを実際に歩く貴重な体験もしました。身長160cmほどの私でも腰を曲げなければ頭が当たるほど低く険しい道を自らの足で進み、当時の緊迫感と歴史の重みが直に伝わってきました。
教科書やニュースだけでは捉えきれない両国の歴史や複雑な現実を体感したことで、現在私たちが享受している平和の尊さについて深く考えるきっかけとなりました。この貴重な現地での学びと国際的な視点を、今後の学生生活や自身の成長にしっかりと活かしていきます。
観光学部 観光学科 1年 関根
DMZツアーで見えた北朝鮮
私たちは、韓国研修4日目に、鳥頭山統一展望台を訪れた後、DMZツアーに参加しました。鳥頭山統一展望台では、朝鮮半島の南北分断について説明を受け、展望台から北朝鮮の地域を実際に眺めました。これまで授業などで「南北分断」という言葉を知っていましたが、実際に国境に近い場所を訪れ、景色を見ることで、現在も続いている問題であることを実感しました。
また、臨津閣平和公園にも訪れました。長湛(チャンダン)駅の蒸気機関車や平和の鐘、平和の少女像を見学しました。蒸気機関車は、朝鮮戦争当時に物資を運ぶために使用されていたもので、実際に残されている機関車を見ることで、戦争が人々の生活や地域に与えた影響について考えることができました。
平和の鐘や平和の少女像には朝鮮半島の平和と統一への願いが込められて、慰安婦問題など戦争の歴史だけでなく、平和を願う人々の思いについても考えるきっかけとなりました。
銃撃を受けた機関車
その後、第3トンネルを実際に歩きました。トンネルは、北朝鮮の軍隊を密かに南へ侵入させる目的で作られており、ソウル方向へ一直線に延びて、短時間で多数の兵士を移動させられる構造とされています。中は涼しく急勾配で高さもなくかがんで歩きました。トンネルの中を自分の足で進んだことで、南北分断が過去の出来事ではなく、現在にも関係していることをより強く感じました。
今回の研修を通して、韓国にはさまざまな観光資源がありますが、その場所の歴史や背景を知ることで、観光地の見え方も変わることを学びました。実際に現地を訪れて、自分の目で見たり体験したりすることの大切さを感じた一日でした。
観光学部 観光学科 1年 積田
伝統衣装での景福宮視察
私たちは韓国研修5日目に、景福宮(キョンボックン、1395年に朝鮮王朝の初代国王・李成桂(イ・ソンゲ)によって創建された、朝鮮王朝を代表する王宮)を訪れました。
まず、景福宮の正門である光化門(クァンファムン)を通りました。「光化門」という名前には、「光で外の四方を照らし、教化が万方に及ぶ」という意味が込められており、王の徳によって人々を良い方向へ導くという願いが表されています。実際に光化門を目の前にすると、その大きさや立派な造りから、当時の王宮の重要性や長い歴史を感じることができました。
景福宮の中では、私たちも韓国の伝統衣装であるチマチョゴリを着て、王宮内を散策しました。色鮮やかなチマチョゴリを着て歴史ある建物の中を歩くことで、まるで当時の韓国にタイムスリップしたような気分になり、とても貴重な体験になりました。また、私たちだけでなく、さまざまな国から訪れた観光客もチマチョゴリを着て、笑顔で写真を撮っている姿が多く見られました。
今回の研修を通して、歴史や文化は見るだけではなく、実際に体験することでより深く理解できることを学びました。また、景福宮が韓国の歴史を伝えるだけでなく、世界中の人々が韓国文化に触れられる観光地になっていることを実感しました。今回の経験を今後の観光について学ぶ際にも生かしていきたいと考えています。
一方、中心市街の国際市場では、食品や衣類、雑貨などを販売する店が数多く並び、たくさんの人でにぎわっていました。日本の商店街と比べると、商品や看板が多く並び、店同士の距離も近いため、より活気のある雰囲気を感じました。また、昔ながらの市場の文化が現在も地域の生活に根付いていることに気付きました。
観光学部 観光学科 1年 三枝