
城西国際大学 学長
水田 博久
MIZUTA Hirohisa
城西国際大学の母体である学校法人城西大学は1965年に創立されました。創立者水田三喜男が掲げた建学の精神は、「学問による人間形成」です。ここ千葉県に生まれ、戦後の混乱期、政治家として国の再建に尽力した水田三喜男は、国を支えるのは、最後は人であると確信し、自分で考え、正しく判断し、社会の中で責任を果たせる人を育てようとしました。この精神を受け継ぎ、1992年に開学した城西国際大学の創設者水田清子が掲げた教育理念は、「国際社会で生きる人間としての人格形成」です。異なる背景を持つ人と学び合い、相手を尊重しながら、自分の役割を見いだしていく。その思いが、この大学の原点にあります。
この二つの精神・理念は、時代がどれほど変わろうとも、人が人として生きるために必要な普遍的な力を示しています。自分で考える力、他者を理解する力、社会に貢献する意志。これらは、皆さんがこれから歩む学びの日常の中に、確かに息づいています。大学とは、完成した人間が集まる場所ではありません。出会い、考え、迷い、ときに立ち止まりながら、自分の進む方向を見つけていく場所です。その歩みを支えるのは、いつも一つの問いです。なぜ学ぶのか、何が大切なのか、自分はどう生きたいのか——答えはすぐに出なくていい。問いを持ち続けることが、学びの出発点です。
本学は英称JOSAI INTERNATIONAL UNIVERSITYの頭文字を取って“JIU”と呼ばれ、学問を社会と世界に開くことを使命としてきました。本学が目指す姿、それは「世界、地域、未来とつながる大学」です。これは単なる標語ではなく、本学の学び方そのものを表す言葉です。
千葉東金キャンパスには地域社会の中で人の暮らしに向き合う学びがあり、東京紀尾井町キャンパスには都心の社会の動きに触れながら視野を広げる学びがあります。さらに本学には、人間と社会を理解する学びと、人間の健康と生命を支える学びが、同じ大学の中で息づく総合大学としての強みがあります。だからこそ、本学では、物事を一つの角度からだけでなく、複数の視点から考える力を育てることができるのです。ここで学んだ多くの卒業生たちが、世界各地でそれぞれの専門と使命を持ち、社会のさまざまな場所で活躍しています。
これからも「人間を育む学び舎」として歩みを続けてまいります。