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マサリク大学(チェコ共和国)留学報告

留学

2026.07.31

マサリク大学(チェコ共和国)留学報告

チェコ共和国のマサリク大学に留学していた今井さんから留学報告が届きました!
 

 

留学を決意した理由

 私は、留学前まで一度も外国を訪れた経験がなく、異国の文化や社会に常に興味がありました。大学で話す留学生はなぜ大きく異なる価値観を持つのか好奇心を持ち、留学を考えるようになりました。異なる文化や社会、日本人とのコミュニケーションの方法の違いを直接確かめたくなったのです。また、日本に来る留学生のほとんどは日本に関心がありますが、他国に住む人々がそうとは限りません。そのような方々が日本や日本人についてどのように考えているのか学びたいと感じていました。
 留学先をチェコに決めた理由は、城西国際大学ではチェコ語の授業を履修しており、先生からチェコについて様々なことをご教授いただいただけでなく、チェコからの留学生との交流をする機会が多くあったことです。また、ブルノのマサリク大学は、英語開講の授業が豊富で、他国へ旅行しやすい場所に位置します。更に、日本学科の学生の方々と話すイベントが多く開催されているため、多様な学びの機会があると考えました。

渡航前に準備したこと

 まず、語学の学習として、留学要件に指定されているTOEICの勉強が挙げられます。主に公式問題集での演習や単語帳の語彙学習、足りない文法知識の学びを通してスコアを上げました。しかし、スピーキングは私が受けた試験には含まれなかったため、試験勉強と同時にほぼ毎日留学生と会話するようにしていました。初めは簡単な文も作れない状態でしたが、留学前にはより複雑な文法知識を使って政治について会話をすることができるまでになりました。加えて、留学先の大学では、今までと違い「英語を学ぶ」のではなく「英語を使って何かを学ぶ」ことになるので、授業で使われる語彙やチェコ人の英語のアクセントなども勉強しました。また、現地で話されているチェコ語についてですが、日常生活で必要な表現を勉強していたため、レストランでの食事や買い物の際などで困る機会は少なかったです。
 私は、現地での自分の行動一つ一つが、日本人を代表しているという心構えでいて、無礼な態度を取ることは決してあってはならないと考えています。そのため、渡航前にはチェコや旅行予定の国の文化や挨拶な度を学ぶことで、少しでも相手を理解し、溶け込めるよう努めました。

留学先での学び

 留学先のチェコ語の授業では、会話や文法、プレゼンなどを通して大きく成長することができました。先生方の説明はとてもわかりやすく、親身に指導してくださりました。言語に興味がある身として、学習者別のチェコ語学習における困難の多様性も興味深かったです。他の授業では、日本語の授業のアシスタントをしました。学習者の数熟度を問わず、個別の発音指導や授業内での会話を通して、学習者と教育者の双方の立場から日本語教育を学んだだけでなく、チェコやスロバキア人としての日本語を知ることができました。経験や知識がなく、不安も多かったですが、先生や他のアシスタントの方々のおかげで、無事最後の授業を終えられました。

留学先での生活・文化体験

 留学中の生活、旅行についてです。チェコの首都プラハの歴史地区は古い街並みが保存されていて、その時代の人の生き方が目に浮かぶようでした。日本の古い町並みとは違い、石畳や背の高い建物、歴史のある教会などが立ち並んでいました。有名なプラハ城では、重要な建築は勿論、プラハに関する歴史やその城での暮らしを学びました。また、プラハには美術館や博物館が多く、フランツ・カフカの博物館やアルフォンス・ムハの美術館に訪問しまし。
 プラハ以南に位置する街、チェスキークルムロフは街全体がユネスコの世界遺産に登録されています。訪れたのは冬で緑は少なかったですが、城から見たヴルタバ川の流れる古都はとても美しかったです。他にも、オストラバやトシェビーチ、テルチ、チェスケーブジェヨビツェ、リシツェなど、多くの街に訪れました。どの場所もそれぞれの特色や歴史があり、貴重な体験となりました。
私が住んでいた街、ブルノはチェコで二番目に大きく国内でも有名な大学があるため、国際色豊かなところでした。多くの若い方は英語で会話ができ、日常生活を送る上で困ることはほぼありませんでした。チェコ人だけでなく、様々な国からの友人に恵まれ、ブルノでの思い出は一生忘れられないものとなりました。
 チェコ以外にも、多くの国に行きました。私は、観光先の国では郊外や都市部でないところも訪れるようにしていました。それぞれの地域にも歴史や文化があり、雰囲気も全く異なります。交通手段が限られていて、事前に立てていた予定を変えなければならなかったことや、言葉が通じず苦労したこともとても良い思い出です。

留学中に経験した困難とその克服エピソード

 身の回りの人々や出来事に対する偏見を持たず会話や観察を続けることは困難なことですが、諦めず努力することは私の留学生活において重要でした。留学先のチェコでは、マナーやルール、人々の振る舞いなどにおいて日本人と全く違います。そこで「あの人は失礼だ」、「サービスが良くない」、「日本の方が優れている」と考えるのではなく、なぜ自分との間に違いがあるのか探らなければなりません。技術が発達した現代において、今までの常識が当たり前のものでなくなった時、自分の世界にとどまることは容易です。しかし、私はそれを自分を革新するきっかけであると捉えます。それは、「なぜ周囲は自分と異なるのか」ではなく、「なぜ自分は周囲と異なるのか」と探ることが大切だと考えているからです。

留学を経て成長したこと

 私は10か月間のチェコでの留学生活を通して、多角的な視点への理解を深めました。留学前は、大学で会う他国からの留学生の考え方や意見を聞くことで、彼らの文化や習慣、物事の捉え方を想像していました。また、これらの推測は概ね正しかったと考えます。しかし、留学先大学で学ぶ日本人学生や日本学科の学生、更には日本に馴染みのない現地の方々と話すことで、生まれ育った国が同じでも、世代や国籍によって自分を取り巻いてきた環境が大きく異なり、考え方が多様化していると感じました。この経験を通して、それぞれの国の文化や習慣、歴史から相手を理解するだけでなく、個人の背景をより考慮して会話をすることの大切さを学びました。

今後の目標

 留学前は、卒業後にしたいことが不明瞭でした。しかし、留学を通して、物事を様々な角度で見ることの重要性を学び、学びたいことや進路もはっきりし、努力すべきことの道筋が見えてきました。これからは、新たなことを学ぶ大切さを忘れずに、将来目指すものに向けて、語学学習や専攻している分野の勉強により一層注力します。

これから留学を目指す人へのメッセージ

 海外に憧れること、期待することはとても自然だと思います。しかし、私は、ただ漠然と日本とどのように異なるのかに関心がありました。見方を変えれば、このマインドセットでいたからこそ落胆もなく、訪れた先での人々の生き方を積極的に学ぶ姿勢で過ごせたのかもしれません。そして、国外での経験の無い留学前の自分を振り返った今、留学は内面にあった固定観念を壊し、全く新しい自分として再出発させてくれたとものだと感じます。今留学を考えている方、そうでない皆さんも、ご自身が本当に好きなものや興味のあるものを見つけて、後悔のない選択をしてください。この留学報告が、少しでも皆さんの助けになれば幸いです。