留学
2026.08.21
スペインのバルセロナ自治大学に留学していた竹内さんから留学報告が届きました!

スペイン人の友人と新年のイベントに参加した時

サグラダ・ファミリア
幼い頃から芸術、特に建築に興味があり、「芸術大国」と呼ばれるスペインで、芸術と人々の生活が融合した環境に身をおいてみたいと考え、留学を決意しました。特にバルセロナは、「サグラダ・ファミリア」や「カサ・バトリョ」などを設計したアントニ・ガウディや、「ゲルニカ」や「泣く女」などの作品で知られている画家のパブロ・ピカソをはじめ、多くの芸術家とゆかりがある街です。そんな街で、歴史的建造物はどのように都市に溶け込んでいるのか、現地の人々にとって芸術とはどんな存在であるのかを、自分の目で見て、肌で感じたいと思っていました。
現地の文化やマナーについて事前に学びました。バルセロナはスペインのカタルーニャ州に位置していますが、カタルーニャの人々は独自の言語や文化、歴史を背景に、「カタルーニャ人」としてのアイデンティティを大切にしています。そのため、スペイン全体の文化だけではなく、カタルーニャ人独自の歴史や文化についても調べていました。また、英語やスペイン語の語学学習を行っていました。英語については、現地でのコミュニケーションを円滑に行えるよう、会話力の向上を意識して学習しました。一方、スペイン語については、現地での日常生活に役立てられるよう、主に単語の習得に力を入れました。
私は大学附属の語学学校と学部の授業を並行して履修していました。語学学校では、主にスペイン語を学びました。留学当初は、学部の授業を理解し、内容についていくことが難しかったため、まずは自分の語学レベルに合った語学学校のクラスで学習を進めることにしました。自分のレベルに応じた内容を段階的に学ぶことで、スペイン語への理解を深め、語学力の向上につなげることができました。学部の授業では、カタルーニャ語とスペイン語の語学科目に加え、日西翻訳や国際政治・国際関係学などを学びました。中でも、特に印象に残っているのは日西翻訳の授業です。この授業では、現地の学生とグループを組み、日本語の文章をスペイン語に翻訳する課題に取り組みました。特に、日本語特有の表現である擬音語や擬態語を、スペイン語でどのように表現するかを学んだことは、とても興味深い経験でした。
私はイタリア人1名、中国人2名のルームメイトと4人で寮生活を送っていました。普段は、ルームメイトとそれぞれの国の料理を作り、食事を交換するなど、たくさんの交流をしていました。私が日本食を作った際には、特にイタリア人のルームメイトに味噌汁が喜ばれました。具材が入った汁物が珍しかったようで、さまざまな具材から栄養を摂ることができ、おいしいと好評でした。ルームメイト以外にもたくさんの国籍の方々と食文化を交換し合いました。
休日は、友人と食事や買い物に出かけたり、観光地を訪れたりして過ごしていました。バルセロナでは、美術館や教会などの施設で、特定の日や時間帯に入場料が無料になることが多くあります。なので、事前に情報を調べ、無料で入場できる機会を活用して、さまざまな芸術作品や歴史的建造物に触れていました。
留学中に困難だったことは2つありました。1つ目は、履修登録です。バルセロナ自治大学では、授業の多くがスペイン語またはカタルーニャ語で開講されており、授業を受けるためには高い語学力が求められました。また、現地の学生が優先的に履修登録されるため、留学生が履修できる授業の選択肢も限られていました。そこで、希望する授業を履修するために、教授に直接相談することにしました。履修したい理由や自分の語学力を説明し、受講したいという意思を伝えることで、履修することができました。2つ目は、ルームシェアでの共同生活です。留学当初は、生活習慣や共有スペースの使い方などに違いがあり、戸惑うこともありました。しかし、約1年間ともに生活する仲間だからこそ、お互いが快適に暮らせる環境をつくりたいと考え、話し合いを重ねました。それぞれの文化や価値観を尊重しながら、譲れない条件について互いに理解を深めるとともに、掃除当番を決めるなど、具体的なルールを設けました。その結果、全員が気持ちよく生活できる環境を築くことができました。
留学を通して、主体的に行動する力と、自分の行動に責任を持つことが成長しました。バルセロナでの留学生活では、履修登録や寮生活など、日本とは異なる環境の中でさまざまな困難に直面しました。そのような状況でも、自分で考え、解決に向けて行動することを意識してきました。また、慣れない環境で生活する中で、自分自身と向き合う時間も増えました。自分の強みや成長した点だけでなく、語学力や目標達成に向けた計画性など、今後改善していきたい課題にも気づくことができました。
留学前は、自分の将来について明確な目標を持っていませんでした。しかし、この留学を通して、自分の強みや成長した点を発見した一方で、語学力不足や、目標達成するまでの計画の詰めの甘さの部分で課題があることにも気づきました。今後は、語学力の向上に継続して取り組むとともに自分の将来にについて具体的に目標設定をし、その実現に向けて計画的に行動していきたいと考えています。また、計画を立てるだけで終わらせず、定期的に振り返り改善を重ね、着実に目標を達成していきたいです。留学で得た経験や自分自身への気づきを今後の進路選択や就職活動にも生かし、自分の強みを伸ばしながら課題を克服し、成長し続けていきたいです。
留学は、語学力の向上だけでなく、自分自身を見つめ直し、新たな価値観や考え方に触れることができる貴重な経験です。私自身、この留学を通して、自分の強みや成長した点だけでなく、今後改善していきたい課題にも気づくことができました。こうした経験が、自分自身の成長につながり、将来の自分の価値になると思います。留学に興味があっても、不安や迷いから一歩を踏み出せない方もいると思います。しかし、実際に挑戦してみることで、今まで知らなかった自分に出会い、新たな可能性を見つけることができます。ぜひ勇気を持って一歩を踏み出し、自分にしかできない経験を積んでほしいです。応援しています。

カタルーニャ州の伝統文化「人間の塔(castell)」

言語交流会