国内研修
2026.09.10
8月24日から28日に開講された「観光フィールド演習B/観光ビジネス特別講座」では、交通ビジネスのうち航空と鉄道を対象に、1年生から3年生の計17人の学生たちが空港や駅、ミュージアム、格納庫、検車庫などさまざまな施設を見学しました。
この講座は「キャリア形成科目群」の1つで、学生たちは観光ビジネスの最前線や裏側を自分の目で見るとともに、そこで活躍されている方々から直接話を伺うことを通じて仕事への理解を深め、今後の自分のキャリアプランを考えることを目的としています。
学生たちは初日に航空・鉄道業界や見学先についてレクチャーを受けた後、3日間にわたって見学を行い、最終日は教室に戻ってグループワークを実施しました。グループワークでは3~4人のチームに分かれて見学での学びや気づきを共有するとともに、今回の貴重な経験を今後のキャリアにどう活かすかといったテーマでディスカッションとプレゼンテーションを行い、得られた経験を深化させました。
見学1日目の成田空港、2日目の羽田空港について、学生たちの声をお伝えします。
3日目は首都圏の鉄道会社を訪問し、駅、車両基地、運転士の養成施設などの見学と社長による講話、質疑応答をしていただきましたが、通常このような見学を受け入れていない中での特段のご配慮による実施であったため、記事と写真は省かせていただきます。
この講座の実施にあたって多大なご協力をいただきました日本航空、JALカーゴサービス、JALスカイ、JALグランドサービス、鉄道会社の皆さまに、この場を借り厚く御礼申し上げます。
《見学1日目:成田空港》
○ 観光学部1年 畑中 侑愛
私たちは見学1日目に成田空港内にあるJALカーゴサービスを訪問し、貨物が運ばれるまでの流れや倉庫内の様子を見学させていただきました。倉庫内には国外から送られてきた貨物や、国内から送られる貨物など、多くの荷物があり、普段何気なく利用している航空貨物が、実際には多くの人によって支えられていることを実感しました。
また、貨物の大きさや種類に合わせてパレットやコンテナを使い、荷物が崩れないよう固定して運んでいることも知りました。実際に倉庫内を見学したことで、普段は見ることのできない航空貨物の仕事を身近に感じることができ、とても貴重な経験になりました。
今回の見学を通して、貨物がどのように飛行機に乗せられ、運ばれてくるのかを詳しく知ることができました。貨物は、複数の人が細かく管理し、安全に運ぶための工夫を重ねることで私たちのもとへ届けられていることに気づき、航空貨物への関心が深まりました。
今回、このような貴重な経験をさせてもらったことで、自分の将来の選択肢がさらに広がりました。今後もこのような機会があったら積極的に参加し、知識やスキルを身につけていきたいと思います。
素敵なサインボードでお迎えいただきました
初めて足を踏み入れた貨物上屋(倉庫)の広さにびっくり!
○ 観光学部4年 及川 紗季
見学1日目の午後は、JALスカイ、SCC(Station Command Center)、JALグランドサービスの業務について見学しました。普段、空港を利用する際には見ることのできない場所や、航空機の運航を支えているスタッフの仕事について詳しく知ることができ、空港にはさまざまな役割を担う人がいることを改めて実感しました。
見学では、実際の業務の様子を見ながら、スタッフの方からそれぞれの仕事について説明していただきました。航空機が到着してから次の便として出発するまでには、搭乗手続きやお客さまへの案内だけでなく、手荷物の取り扱いや機内の準備、航空機の安全確認など、多くの作業が行われています。一つの便を無事に出発させるために、多くのスタッフがそれぞれの持ち場で責任を持って仕事をしていることがわかりました。
また、空港では限られた時間の中で正確に業務を進める必要があるため、スタッフ同士の情報共有や連携が非常に重要であると感じました。自分の担当する仕事だけを行うのではなく、周囲の状況にも目を配りながら行動する姿が印象に残りました。こうした一人ひとりの意識や行動が積み重なることで、航空機の安全な運航やお客さまの安心につながっているのだと思いました。
さらに、実際に現場で働くスタッフの方々の姿を間近で見ることで、仕事に対する責任感やプロ意識も感じることができました。お客さまからは見えにくい場所でも、常に安全や時間を意識しながら業務を行っていることを知り、私自身も、よく空港を利用するので何気なく利用していましたが、見方が少し変わりました。空港で働くということは、目の前のお客さまに対応するだけではなく、さまざまな人と協力しながら、一つの便をつくり上げていく仕事なのだと学びました。
そして今回の見学で特に印象に残ったのは、実際に航空機を間近で見ることができたことです。普段は空港のターミナルから見ることが多い飛行機を、実際の仕事が行われている現場から近い距離で見ることができ、その大きさや迫力にとても感動しました。多くのスタッフが協力して1機の航空機を安全に送り出している姿と、目の前で出発していく飛行機を見て、空港の仕事の魅力をより身近に感じることができました。
今回の見学を通して学んだ、周囲と協力することや責任を持って仕事に取り組む姿勢を、これからの学びや将来にも生かしていきたいと思います。
JALスカイ、JALグランドサービスによる講話に耳を傾けました
離発着する飛行機をSCCの窓から真剣な眼差しで眺めました
《見学2日目:羽田空港》
○ 観光学部3年 中條 隼翔
私たちは見学2日目に羽田空港の新整備場駅近くにあるJALアーカイブズセンターを見学させていただきました。見学では、JALの初代から最近までの客室乗務員の制服を実際に見て、触れることができました。その時代に合わせたデザインや服の繊維を手で触り知ることができ、とても身が引き締まり、歴史をすごく感じた体験でした。初代の頃は、お客さまのご案内と機内食を提供する時で、服装を変えていたということをその場で初めてお聴きし、今ではない工夫やサービスがされていたことを学びました。
また、ダグラスDC-4 JA6001 白馬というプロペラ機を使っていた時代は創業期であり、国内線の主力機として使われていたということを学びました。そして、国際線ではダグラスDC-6Bによるサンフランシスコ線の当時の所要時間は31時間もかかることを知り、現代のジェット機では季節で変わりますが10時間程度で運航することができ、航空機の進化を感じることができた瞬間でした。
最後に、このJALアーカイブズセンターではJALの過去のことがとても多く記録され、当時のことや今現在に至るまでの工夫や発展がよくわかった貴重な場所でした。働かれていた社員の方々には、この歴史を後世に伝承するために、一から丁寧に教えていただき、貴重な体験をすることができました。
ボーイング747のモデルプレーンを前にJALの75年の歴史を学びました
*JALアーカイブズセンターは社員向けの施設で、一般公開されていません。
○ 観光学部3年 箭野 真那人
今回の見学では、JALスカイミュージアムと格納庫を訪れ、普段は見ることのできない航空機の現場を間近で見ることができました。特に印象に残ったのは、格納庫に入った瞬間に感じた飛行機の大きさです。あまりの大きさに、そばにいる人が小さく見えるほどで、「こんなに大きなものを人間が作ることができるのか」と驚きました。
また、案内してくださった方々からは、仕事だけではなく、飛行機そのものに対する強い愛情や誇りが伝わってきました。さらに、一つの飛行機がさまざまな国や地域の技術や部品によって支えられ、協力して空を飛んでいることを知り、多くの人の力によって航空機が成り立っていることを実感しました。
最後に、先生から日本航空123便墜落事故についての話を聞き、飛行機はわずかな不具合でも大きな事故につながる可能性があることに怖さを感じました。同時に、安全のためには「当たり前のことを当たり前に徹底する」ことが重要だと学びました。航空や鉄道に特別な興味がなかった私でも、実際の現場を見ることで多くの発見がありました。興味の有無に関わらず、普段とは違う世界を知ることができる貴重な機会なので授業に参加してよかったなと思いました。
格納庫にて、巨大なボーイング777をバックに全員集合!