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9月8日(火) ハンガリー留学 21日目 子どもの命を守る小児医療を学ぶ!

ハンガリー看護留学

2026.09.09

9月8日(火) ハンガリー留学 21日目 子どもの命を守る小児医療を学ぶ!

この日は、センメルワイス大学附属病院第1小児科で、小児医療の歴史や新生児医療、子どもの蘇生について学びました。

小児医療の歴史と役割
まず、ヨーロッパやハンガリーにおける小児科の歴史について学びました。現在では、子どもは大人とは異なる身体の特徴や病気があるため、小児科という専門の診療科があることが当たり前になっています。しかし、昔から小児科があったわけではありません。子どもは成長の途中にあり、年齢によって身体の大きさや機能が大きく変化するため、成長や発達に合わせた医療が必要です。小児科の歴史を通して、現在の医療が多くの人々の努力によって発展してきたことを知りました。

小さな命を支える新生児医療
続いて、NICU(Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療室)を訪れました。ここでは、他の医療機関などから救急搬送されてきた新生児が、専門的な治療を受けていました。実際に治療を受けている新生児を見ながら、医師や看護師の方から説明を受けました。鼠径ヘルニアや横隔膜ヘルニア、出生時の低酸素による脳への影響を軽減するための低体温療法など、それぞれの状態に合わせた医療が行われていました。横隔膜ヘルニアは、お腹の臓器が胸の中に入り込み、肺の発達や呼吸に影響することがある病気です。また、出生時に脳へ十分な酸素が届かなかった新生児に対しては、体温を一定期間下げることで脳へのダメージを軽減する低体温療法が行われていました。脳波を使って脳の活動やけいれんの有無などを確認しながら治療を進めていることも学びました。NICUでは、呼吸や心拍などを確認するために、さまざまな医療機器が使われていました。新生児は自分で「苦しい」「痛い」と言葉で伝えることができません。そのため、機器の数値だけでなく、呼吸の様子や皮膚の色なども丁寧に観察し、小さな変化に気づくことが重要だと学びました。また、保護者が付き添う中、看護師が新生児の状態や治療について説明している姿も印象に残りました。家族の不安に寄り添い、分かりやすく説明することも大切な看護の役割なのだと感じました。状態が安定し、もうすぐ一般病棟へ移る予定の新生児もおり、回復し、成長していく過程を支える医療の大切さも知りました。

子どもの蘇生について学ぶ
今回、特に印象に残ったのが、子どもの蘇生についての学習です。目の前で子どもが突然倒れた場合、どのように対応すればよいのかを学びました。子どもの蘇生では、大人との違いを理解し、年齢や身体の大きさに応じた対応が必要です。緊急時に落ち着いて行動するためには、正しい知識を身につけ、普段から備えておくことが大切だと実感しました。

小児医療への見方が変わった一日
これまでは「小児科」というと、風邪をひいた子どもなどを診察する場所というイメージが強くありました。しかし、今回の学習を通して、小児医療には、生まれたばかりの小さな赤ちゃんの命を守るための医療もあることを知りました。特に、早産で生まれた赤ちゃんのように、まだ身体が十分に成長していない子どもたちを支えるためには、多くの医療者の知識や技術、そして細かな観察が必要です。実際の医療現場に触れ、「命を救う」ということの重さを少しだけ実感することができました。そして、小さな身体で頑張っている赤ちゃんたちを見て、医療は病気を治すだけではなく、一人ひとりの命がこれから成長していくための時間を支えることでもあるのだと感じました。

文責:N.S