プロジェクト
2026.07.06
2026年度も、観光学部が全学共通基盤科目として提供する「域学共創プロジェクトB」では、東金市をはじめとする山武郡市(大網白里市、山武市、東金市、九十九里町、芝山町、横芝光町)を対象に、地域の魅力を発見し、その魅力を活かした観光プログラムとしてのサイクルツーリズムの推進に取り組んでいます。そのため、学生たちは地域を実際に歩き、見て、体験するフィールドワークを通じて、地域資源の価値や観光としての可能性について学びを深めています。
その活動の一環として、本年度は、B.B.BASEで山武郡市を訪れるサイクリストを対象としたイベントを運営している山武市観光協会及びさんむエコノミックガーデニング推進協議会の皆様と懇談する機会をいただきました。本年度も9月5日にB.B.BASE東金・九十九里が山武郡市を訪れる予定となっており、学生たちからも「ぜひ自分たちもイベント運営に携わり、地域を盛り上げる活動に参加したい」という声が上がったことから、このような機会を設けていただきました。
今回は、6月19日に実施したB.B.BASE東金・九十九里のゴール地点となる成東駅周辺の現地調査の様子と、山武市で実施されるサイクルツーリズムイベントの運営に携わる関係者との懇談会の様子について、学生たちの声を交えながら紹介します。

山武市の観光振興に関わる方々と懇談する様子
● 観光学部1年 石山 大翔
6月19日、「域学共創プロジェクトB」では、山武市で実施されるサイクルツーリズムイベントに向けて、さんむエコノミックガーデニング推進協議会、山武市観光協会、山武市の皆様との打ち合わせを行いました。今回の会議は、9月5日に運行されるB.B.BASE東金・九十九里に合わせて、私たち学生がイベント運営のお手伝いをさせていただくための事前打ち合わせです。
午前中は、成東駅周辺を歩いて視察するとともに、地域資源について理解を深めるため、大髙醤油株式会社が運営するらぁ麺 富士虎屋を訪れました。私は「黒」という名前のラーメンをいただきましたが、醤油の豊かな風味とキレのあるスープが印象的で、地域ならではの魅力を感じました。地元企業が地域資源を活用して新たな魅力を発信していることを知り、こうしたお店をより多くの人に知ってもらえるような情報発信も重要であると感じました。

とてもおいしかった「黒」ラーメン
その後、山武市成東文化会館のぎくプラザへ移動し、山武市関係者の皆様(さんむエコノミックガーデニング推進協議会、山武市観光協会、山武市役所)との打ち合わせ会議に参加しました。私たちは4チームに分かれ、B.B.BASE東金・九十九里の利用者を対象とした企画を提案しました。
私たちのチームでは、サイクリストだけでなく鉄道ファンにも楽しんでもらえるよう、B.B.BASE東金・九十九里の運行に合わせて発行される記念切符を収納できるチケットホルダーを提案しました。また、同様のターゲットに対するSNSでの情報発信についても、提案しました。プレゼンテーション後には、企画の実現に向けた課題や改善点について多くのご意見をいただき、自分たちだけでは気付くことのできなかった視点を学ぶことができました。
今回の視察と打ち合わせを通して、山武市をはじめとする山武郡市がサイクルツーリズムを推進する上で抱える課題や今後の展望について理解を深めることができました。9月5日のB.B.BASE東金・九十九里の運行が成功するよう、今回いただいたご意見を生かしながら企画内容をさらにブラッシュアップし、地域の皆様に貢献できるよう努力していきたいと思います。

事前学習では参考資料をもとにサイクリストの特徴やニーズについて学びました
● 経営情報学部1年 鈴木 綜眞
私たちは、域学共創プロジェクトBという地域連携に関わる授業の中で、B.B.BASEを利用して東京から山武郡市を訪れるサイクリスト向けのコースづくりや企画の検討を行っています。
今回は、そのゴール地点となる成東駅周辺の現状や課題を調査するため、成東駅から徒歩約20分の場所にあるらぁめん富士虎屋までの道のりを歩き、あわせて富士虎屋から山武市役所近傍まで続く、ストロベリーロードと呼ばれる国道126号線沿いの調査を実施しました。
本日は、その過程で印象に残ったことを紹介したいと思います。
まず訪れた富士虎屋は、大髙醤油という醤油工房が手掛けるラーメン店です(視察の背景には、昨年度に本授業を履修した先輩方の調査があります。その調査では、サイクリストはラーメンなどの炭水化物を好んで食べる傾向があることが分かっており、その結果を踏まえて今回の視察を実施しました)。店舗周辺には醤油の香りが漂い、地域の人々から旧道と呼ばれる歴史ある街並みの中に立地しています。古くから続くまちなみを眺めながら歩き、お腹を空かせてたどり着いた私たちを待っていたのは、多くのお客さんで賑わう人気店の姿でした。店の前には行列ができており、その人気ぶりを実感しました。
みんなで美味しくラーメンを食しました

お店の前で記念撮影
店内では、特製醤油を使用した「黒」や「白」と名付けられたラーメン、「天使の豚丼」、そして「うんめぇ餃子」などを注文し、グループでシェアしながら味わいました。
私が注文した「黒」は、醤油の深い旨味が口いっぱいに広がる満足感の高い一杯でした。また、豚丼には専用のタレが使用されており、お店の方によると、お客さんから「販売してほしい」という声が寄せられるほど人気があるそうです。餃子は醤油、ぽん酢、レモン醤油の3種類のタレで楽しむことができ、私は特にレモン醤油との組み合わせが印象に残りました。地域ならではの醤油文化を感じることのできる食体験となりました。
食後にはストロベリーロード沿いを調査しました。訪問した時期はイチゴのシーズンではなかったため、直売所や関連施設の多くは営業していませんでした。しかし、山武市が全国的にも有数のイチゴ産地であることを知ることができ、サイクリスト向けにも何かで活用できると思うので、次回はシーズン中に改めて訪れて調査してみたいと感じました。

サイクリストにとっての課題を歩いて調査しました
その後、山武市成東文化会館のぎくプラザへ移動し、事前に作成した資料をもとに、各班がB.B.BASEで来訪するサイクリストに向けた企画の発表を行いました。
発表内容の詳細については後日改めて報告しますが、地域の皆様からは実現に向けた具体的なアドバイスを数多くいただきました。その一方で、自分たちの企画や発表にはまだ改善すべき点が多くあることも実感しました。
今回の現地調査や発表を通じていただいた意見を活かしながら、各班で内容を見直し、地域の魅力を伝える企画として少しずつ実現に近づけていきたいと思います。

エイドステーションで提供する食品について検討する様子

地域の人に向けて自分たちの考えた案を発表する様子
● 観光学部1年 野口 達也
私たち「域学共創プロジェクトB」を履修している学生は、9月5日にB.B.BASE東金・九十九里を利用して東京から山武郡市を訪れるサイクリストに向けた企画を、4つのチームに分かれて検討しています。その企画案を地域の皆様に提案する機会を、さんむエコノミックガーデニング推進協議会、山武市観光協会、山武市役所の皆様からいただき、6月19日に山武市成東文化会館のぎくプラザを訪問しました。
私たちのチームは、サイクリング後の疲労回復や水分・塩分補給を目的として、九十九里産のきゅうりを使った一本漬けや冷やしトマトを提供する企画を提案しました。また、山武郡市の特産品であるイチゴやブルーベリーなどを使ったスムージーを提供する案も併せて提案しました。
これらの企画は、サイクリストに地域の魅力を体感していただくとともに、きゅうりやトマト、とうもろこしなどの新鮮な地元野菜や、イチゴ、ブルーベリー、ポポーといった山武郡市ならではの農産物の魅力を発信し、販売促進にもつなげることを目的として考えたものです。
しかし、発表後には、さんむエコノミックガーデニング推進協議会や山武市観光協会の皆様から、「食品提供における衛生管理」や「保健所への相談の必要性」など、企画を実施する上で欠かせない視点についてご指摘をいただきました。私たちは、地域の魅力を発信することに意識が向いていた一方で、食品を提供する際に必要となる安全管理への配慮が十分ではなかったことを反省しました。
さらに、食材を冷えた状態で提供するための設備や氷の確保など、実際の運営を想定した具体的な課題についても学ぶことができました。
今回の発表を通して、地域の特産品を活用したアイデアを考えるだけでなく、それを安全かつ継続的に実施するためには、関係機関との調整や十分な準備、運営体制の構築が不可欠であることを実感しました。今後は、今回いただいたご意見を踏まえて企画内容をさらに改善し、山武郡市を訪れるサイクリストに喜んでいただける、実現性の高い企画となるよう検討を重ねていきたいと思います。

地域の人に向けてプレゼンテーションを行い緊張しました

自分たちの提案に対し地域の方々から多くの意見をいただきました
※下記のリンクは、2026年度の域学共創プロジェクトBの取り組み記事となりますので、ご覧ください。
・道の駅で学ぼう① ― 道の駅でサイクリスト誘客の仕事について考える ―