ゼミ活動
2025.06.19
観光地で仕事(Work)をしながら余暇(Vacation)を楽しむワーケーション(Workation)は、コロナ禍を経て、Wellbeingな働き方、新しい旅のカタチとして注目されており、エアラインが地域事業の一つとして需要創出に力を入れています。ワーケーションを研究している長谷川ゼミでは、6月3日と4日に、「松江式ワーケーション」をはじめワーケーションを積極的に推進している島根県の松江市と出雲市を訪れ、フィールドワークを実施しました。
松江市では、市役所でワーケーションを担当している定住企業立地推進課と、市や県と連携したワーケーション事業のほかコワーキングスペース「enun(縁雲)」の運営やイベントの企画・実施などを担っているワークアット株式会社の方々からお話を伺い、活発な質疑応答を行いました。加えて、東京からワーケーションに来られている会社員の方のお話も聴くことができました。
出雲市では、「コワーキングハウス マヤッカ」で管理人の方から説明を受けるとともに、学生など若年層の誘致などについて意見交換を実施しました。
ご多忙な中でご協力いただいた松江市役所、ワークアット株式会社、コワーキングハウス マヤッカの皆さまに深く感謝いたします。
観光学部4年 井口 翔太
今回私たちはワーケーションを推進している島根県松江市の市役所へお邪魔しました。今回お話をしてくださったのは松江市役所の経済産業部、定住企業立地推進課の方です。
松江市ではRuby City Matsue2.0というプロジェクトがワーケーションを推進していくきっかけとなったそうです。松江市は出雲空港、米子空港どちらからもアクセスがしやすく関東圏の企業の方がワーケーションを目的として来られているそうです。松江市は「のんびりできる」、「また帰ってきたくなる」などの声が利用者から多くあるそうで、私も実際に松江市を訪れてみて住民の方の優しさや、松江の自然、綺麗な街並みを思い出し、また行きたい、帰りたいと感じます。
ワーケーションを推進する地域では「また行きたい」と利用者の方に思われることが大切であることが今回の調査でわかりました。一方、松江市には二次交通の課題や、地域プレーヤーとのマッチングの難しさもあるそうです。
私たちは今回お話をしてくださったことをもとにして、これからさらに研究を進めていきます。今回、急なお願いにも関わらずご協力してくださった松江市役所定住企業立地推進課の皆さん、本当にありがとうございました。
観光学部4年 堀 颯馬
6月3日、私たち長谷川ゼミ一同は島根県松江市にあるホテル一体型のコワーキングスペースenunを訪問しました。ゼミで学習したワーケーションを中心とした地域の方々の働きかけや、設立の思いやきっかけなどを実際に現地で学ぶことを目的とした今回の見学では、その先進的な取り組みと、地域との繋がりを重視する姿勢から多くの気づきを得ることができました。
enunは、宍道湖を一望できる絶好のロケーションに位置し、窓際のワークスペースや個室、ファミレス席などリラックスできる空間が特徴的なコワーキングスペースでした。私たちは、快適な環境で仕事や学習に取り組める施設の魅力を実際に目にして感じることができました。enunの運営に携わるワークアットの方からは、ワーケーション利用者を積極的に誘致するための施設環境のことや、地元住民との交流を促す取り組みについて詳しく伺うことができました。
特に印象的だったのは、島根の豊かな自然や文化の魅力を発信するイベントを積極的に企画し、地元との繋がりを大切にしている点です。ワーケーションが単なる休暇ではなく、Work+Communicationとなるように交流を大切にしていることがとても伝わってきました。そして、1回きりでなく、島根の魅力を存分に伝えて複数回来てもらうことをとても大切にしていることを、お話を伺って知ることができました。
私たち長谷川ゼミは、ワーケーションの研究のため、6月4日に島根県出雲市にあるコワーキングハウス マヤッカを訪問しました。最初に、島根県と大阪府で2拠点居住されている施設の管理人である平田さんからオンラインでお話を聴き、
・遠方からくる施設利用者の目的・意図
・島根でワーケーションをすることの良さ
・施設の経営者・地域視点からワーケーションをどう考えているか
という視点でお話を伺いました。
平田さんは、ワーケーションを目的として利用している方以外にも、地域の方とお話をしたいと思って訪れる方がいたり、出雲市に移住を考えている方が下見で来ることもあるとおっしゃっていました。実際に施設の和室を利用したのですが、駅から近く、とても静かで仕事へ集中しやすく、息抜きにも最適な場所だと感じました。
また、ホワイトボードには、実際に利用した方のメッセージが多く書き残されており、過ごしやすい環境になっていることを実感しました。最後に、私たちのためにいろいろと調整や準備をしてくださり、ありがとうございました。
宍道湖を一望できる島根県松江市のenunで実地調査をしました
社長やコミュニティマネージャー、ワーケーション中の方からお話を伺いました
「おばあちゃんの家」みたいなマヤッカの和室は寛いで過ごせます
(開始前の様子、モードチェンジしてレクチャーに臨みました!)
大阪にいらっしゃる管理人の方とオンラインでお話ししました