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成田山新勝寺英語ガイド ① 海外協定校の留学生と交流しながら英語ガイドの勉強をしました

ゼミ活動

2026.06.03

柴﨑ゼミではインバウンド観光客の千葉県への誘致を研究しています。オーバーツーリズムは大きな問題になっていますが、その解消にはインバウンド観光客の分散が有効です。インバウンド観光客が使う成田空港周辺には、成田山新勝寺をはじめ日本文化を体験できる観光地が多くあります。

これらの魅力ある観光地は、オーバーツーリズムが大きな問題となっている鎌倉や箱根と比べても遜色がないほどすばらしい場所です。それにもかかわらず、『ロンリープラネット』などの代表的な英語ガイドブックには千葉県はほとんど登場しません。そのことを反映するように、多くのインバウンド観光客の多くは千葉を「通過する空白地帯」として扱い、観光消費が県内に落ちにくい状況が続いています。ゼミでは千葉県の観光地での英語ガイドや聞き取り調査を通じて、この課題の解決に取り組んでいます。

今回は、この秋に英語ガイドデビュー予定のゼミ生7名が、本学海外協定校のスペルマン大学からの20名の留学生との交流を兼ね、成田ボランティアガイドの会のみなさまによる熟練の英語ガイドを体験し、ガイドに必要なスキルや心構えなどを学びました。また、ゼミ生たちは参道散策のガイドや、スペルマン学生の着付け体験のサポートも務め、双方の学生にとって豊かな異文化交流の機会となりました。今回の取り組みは地域内外から高い関心をいただき、多くのメディアの皆様にも取材していただきました。こうした外部からの関心は学生の学ぶ意欲を大いに押し上げたようです。

スペルマン大学はアフリカ系アメリカ人のための大学です。アフリカ系アメリカ人は長年アメリカの人種差別と闘ってきました。旅行に出れば、バスや電車などの公共交通機関、ホテルやレストランさらには観光施設が「白人専用」「黒人専用」に人種隔離されていた厳しい時代もありました。しかし、近年旅行をするアフリカ系アメリカ人は急速に増加しています。積極的に旅に出ることで「アフリカ系アメリカ人は旅行をしない」といった偏見に打ち勝とうというスローガンを掲げた「ブラック・トラベル・ムーブメント」という現象がミレニアム世代を中心に大きなうねりとなっています。スペルマン生の案内の経験を活かし、ゼミではアフリカ系アメリカ人の千葉県への誘致の方策も併せて考えていきます。

今回企画の実施にあたり多大なご協力をいただいた成田山新勝寺、成田ボランティアガイドの会、NPOホスピタリティ成田のみなさま、また、雨の中取材に来てくださったメディアのみなさま、この場を借りて心より感謝申し上げます。

総門からスタート!

手水舎での作法のガイドに挑戦

英語でうまく伝えられました

ガイドの方による本堂の解説

懸命にメモを取るゼミ生

お堂の彫刻の意味についても学びました

着付け体験で新聞社の方に通訳をするゼミ生

新聞社の方のインタビューに対応するゼミ生

帰りはJALアグリポートでいちご狩りの体験をしました

ゼミ生が英語でJALアグリポートの解説をしました

<参加学生の声> 
● Jada Yamashita, Spelman College
The most impactful part of the day was visiting Narita Temple. Learning about its history, architecture, and spiritual significance gave me a greater respect for Japanese traditions and the generations who have preserved them. Witnessing sacred rituals, being blessed by Buddha’s breath, and walking through a space filled with centuries of spiritual significance and history made the experience deeply moving and unforgettable.

This experience taught me the importance of cultural understanding, gratitude, and embracing moments that challenge you to grow. Narita Temple was not simply a place we visited, but an unforgettable experience that deepened our understanding of culture, spirituality, and history—one that I know both I and my Spelman sisters will carry with us far beyond our time in Japan.

この日もっとも印象に残ったのが成田山でした。その歴史、建築、精神性を学ぶことで、日本の伝統とそれを伝承してきた人々への敬意がさらに深まりました。神聖な儀式を目の当たりにし、仏陀の吐息に祝福され、何世紀にもわたる精神的な意義と歴史に溢れる空間に足を踏み入れた経験は、深く感動的で忘れられないものとなりました。

この経験を通じて、文化への理解、感謝の心、そして自分を成長させてくれる挑戦を受け入れることの大切さを学びました。成田山は単なる訪問先ではなく、文化と精神性、そして歴史への理解を深めてくれた忘れがたい体験でした。日本の滞在期間が終わった後も、私とスペルマンの仲間たちの心にずっと残ることでしょう。

バスで歓談するJadaさん(左)

本堂でガイドを受けるJadaさん

● Kiersten J Wicker, Morehouse College
We had a chance to wear an authentic Kimono. I enjoyed the entire experience, from choosing the right Kimono to getting dressed and eventually taking lots of pictures. I felt so beautiful in the lavender and pale-yellow robe and I hope to buy one while I am staying in Japan. After visiting the temple, we got to visit JAL Agriport. The strawberries were really sweet and we took so many cute pictures in the strawberry hats!

本物の着物を着る機会に恵まれました。着物選びから着付け、記念撮影まで、すべてが楽しかったです。ラベンダーと淡い黄色の着物を着て、自分がとても輝いているように感じました。ぜひお土産に購入して帰りたいです。お寺を参拝した後、JALアグリポートに立ち寄りました。いちごは本当に甘く、いちごの帽子をかぶってかわいい写真をたくさん撮りました!

Kierstenさん(左)

いちごの帽子をかぶって記念撮影

●3年生 才川千遥
私たち柴崎ゼミはアメリカからの留学生とともに成田山新勝寺へ行ってきました。普段アメリカ人の留学生と交流する機会はあまりないので、大変貴重な経験となりました。今回のツアーの大きな目的は、今秋に実施する英語ガイドへ向けた予習です。次は自分たちがガイドをする側になるので、その勉強も兼ねて留学生とともにガイドを受けました。実際に受けてみて素直に難しいなと感じた半面、自分の言葉で伝えてみたいと感じました。成田山の魅力を発信し、関東の主要な観光スポットの1つとして訪日外国人にもっと人気が出るようガイドを通じて出来れば良いなと考えています。

初めて訪れた場所でしたが、江戸時代から門前町として栄えた歴史ある場所であり、成田駅から約800m続く表参道も名物の鰻をはじめとするグルメが並び、日本らしさのある風景が印象的でした。空港に行く前や到着した後のちょっとした観光に最適だと感じました。実際自分たちがガイドを行うにあたり、どうすればうまく伝わるのか、退屈でなく楽しませるようなガイドにできるのか、成田についてもっと知りたいと思ってもらえるかを考えながらツアーに参加しました。自分の言葉で伝えられるよう、英語の鍛錬はもちろんですが、まずは成田山のことを勉強し秋のガイド実践に備えます。

英語ガイドに真剣に耳を傾ける才川さん(右)

ケーブルテレビのインタビュー

● 3年生 菊地紗矢
私は将来旅行作家を目指しています。宗教施設は国によって重要な意味を持つ場合もあるので、今回のガイド体験ではそれを紹介することがどれほど大きな責任を伴うのかを考えるきっかけになりました。旅行雑誌には寺院や教会などの宗教施設が必ずといっていいほど登場します。しかし、その中には、長崎の浦上天主堂のように悲しい歴史を持つ宗教施設も少なくありません。それを写真や文章、映像などで多くの方に知ってもらうことは、とても重要なことです。秋の英語ガイドがそのステップの一歩になるよう精進します。

新聞社の方と話す菊池さん(左)

また一緒に観光できるのを楽しみにしています!