2022年8月24日~2023年2月17日、JIUの海外協定校の1つ、ソウル・韓国外国語大学校に留学していた学生にインタビューしました。
2020年度入学生 大野 理恵瑠さん
私は、大学の授業とは別に「語学堂」で行われた韓国語の授業に特に力を入れていました。大学の授業は二つ履修していましたが、私の韓国語力では理解が難しい部分が多々あったため、まずは「語学堂」で韓国語のレベルをあげることにしました。
「語学堂」では、様々な国籍の生徒がおり、日本人の割合は2割程度でした。渡韓してすぐに韓国語のプレイスメントテストがあり、クラスに割り振られました。みな同じくらいの韓国語力だったこともあり、緊張せずに切磋琢磨しながら学習することが出来ました。
帰国直前の期末試験では、グループ課題として演劇を行いました。課題は、脚本を一から作り、韓国語で演じるというもので、とても貴重な体験をすることが出来ました。
「語学堂」で頑張ったおかげで学部の授業にもついていけるようになり、韓国人の感性を知ることが出来ました。同じ詩を読んでも日本人と韓国人のとらえ方は全く違うため、新しい見方を知ることができ、大変面白かったです。
留学生向けのプログラムは募集人数が非常に少ないため、それとは別に、自分で積極的に外出し、現地の学生たちに話しかけることをお勧めします。おかげで私も、積極性やコミュニケーション力が身につきました。
二人でワンルームをシェアすることになったため、入寮した日に「嫌なことや、お願い事は思ったらすぐいうこと」をお互いのルールにしました。その結果、争いごともなく快適な寮生活を送ることが出来ました。ルームメイトは私よりも韓国語レベルが高かったため、私の韓国語学習を助けてくれました。
さらに二人で様々な観光地を巡り、現地の食べ物や文化体験をすることが出来ました。日本では一人暮らしをしていたため、最初は不安でした。ですが、この半年間、家族よりも長い時間を一緒に過ごしたので、強い絆で結ばれた一生の友人になれました。
言葉の異なる人とも忍耐強くコミュニケーションを続け、相手の話の趣旨をよく理解したうえで自分の意見を伝え、意見の違いを乗り越えていく力が身につきました。
先ほどお話しした期末試験の演劇では、全員母国語が異なり、韓国語で意志伝達するのに苦労しました。私が意味を知っている単語を相手が知らない場合も多かったのですが、そこで諦めずに、伝わらない時は画像を使ったり、私がその学生の母国語を辞書で調べて示したりと、柔軟に対応することを心がけました。その結果、グループメンバーみんなのさまざまな意見の中から良いところを取り入れ、全員で納得のいく演劇を作り上げることが出来ました。
留学できたおかげで、語学力だけではなく、人として必要な力が身につき、成長を実感できました。
帰国後も新しいことに挑戦する意欲は変わっていません。新たな資格の取得や、TOEIC・ハングル能力検定の成績の向上を目標に、日々勉強に励んでいます。留学中にできた友人たちとは今でも連絡を取り合っており、先日は日本に旅行すると聞いて、そのサポートをしました。
留学中に身につけたコミュニケーション力は就職活動でもとても役立っており、グループディスカッションでは意見を引き出し、まとめることが出来ているという評価をいただきました。
韓国語・英語力が直接的に役立つのは入社後かもしれないが、海外で生活し、問題解決してきた自信は、心のゆとりと視野の広さにつながっています。この力は将来必ず役立つと思いますので、留学をしてよかったです。