This page does not support translation languages. ×

カモーソン・カレッジ(カナダ)留学報告

留学

2025.01.10

カモーソン・カレッジ(カナダ)留学報告

カナダのカモーソン・カレッジに留学していた舟部さんから留学報告が届きました!

私は2024年8月25日から12月19日までの4か月間、カナダのカモーソン・カレッジに留学しました。まず、カナダでの生活環境について説明します。カモーソン・カレッジは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあるビクトリア市に位置しています。この地域の気候は比較的日本と似ています。8月下旬から徐々に気温が下がり始めますが、極端な気温差はありません。ただし、秋になると雨の日が多くなるという特徴がありました。ビクトリアでの主な移動手段はバスで、電車は利用されていません。バス料金は片道2.50ドルで、一日乗車券は5.00ドルでした。私は学校が始まってからはバスカードを活用して移動していました。また、現地では日本食レストランが多く存在し、スーパーマーケットでも日本の食品が購入できました。さらに、衛生用品などの日用品も容易に手に入るため、日常生活で不便に感じることはありませんでした。

ホームステイについて

カモーソン・カレッジに留学する学生は、寮ではなくホームステイでの生活が基本となります。私のホストファミリーは、父親、母親、9歳の娘、3歳の息子の4人家族であり、私以外の留学生は受け入れていませんでした。食事に関しては、朝食と昼食は自分で準備し、夕食は家族全員で一緒に食卓を囲むという形でした。シャワーの使用時間や帰宅時間に関する制限はなく、洗濯は週に1度の頻度で行っていました。ホームステイで特によかった点として挙げられるのは、ハロウィンなどのイベントに家族とともに参加できること、そして在宅中も英語で会話をする機会が自然と多くなるため、英語力の向上につながったことです。特に印象的だったのは、ホストファミリーの子供たちとともにトリックオアトリートを楽しみながら近所を周ったことや、同日にヒンドゥー教徒の儀式にも参加させてもらえたことです。これらの体験は日本ではなかなか味わえない新鮮なものでした。また、ホストファミリーが積極的に会話の機会を向けてくださり、英会話の練習だけでなく、家族の一員として楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 

カモーソン・カレッジでの授業内容と雰囲気

カモーソン・カレッジでは、「リーディング&ライティング」と「スピーキング&リスニング」の2種類のクラスがありました。クラスは授業開始日前に行われるプレイスメントテストによってレベル分けされ、1から7、および9レベルに振り分けられます。各クラスは約20人の少人数制です。カモーソン・カレッジは二つのキャンパスがあるため、履修時には注意が必要でした。リーディング&ライティングのクラスでは、文法や単語の学習を中心に、各自で設定したテーマに基づいてパラグラフを作成したり、小説を読んで簡単なプレゼンテーションを行ったりしました。一方、スピーキング&リスニングのクラスでは、リスニング問題を中心に、5分程度のプレゼンテーションや発音練習の授業が行われました。また、毎回の授業後半ではパートナーと会話練習を行う時間が設けられており、実践的なスピーキングスキルを向上させる機会になりました。どちらのクラスでも、2週間に1回程度単語テストが実施され、単位を取得するにはすべてのテストの合計で75%以上を取得する必要がありました。カモーソン・カレッジはレベル別のクラス編成であるため、わからない箇所を細かく教えてもらうことができることや、英語を英語で学ぶ環境が整っていたため自身の英語力向上にとても役立ちました。また、授業ではペアワークやグループ活動が多く取り入れられているためかクラスの雰囲気はとても良く、楽しく授業を受けることが出来ました。さらに、多国籍かつ幅広い年代の学生が集まっていたため、異文化交流の機会が沢山ありました。
 

留学を終えて

私はこの4か月を通して、留学前に掲げた英語力の向上と価値観の変革という目標を達成し、自身の成長を実感することが出来ました。特に、価値観については大きな変化がありました。具体的には、年齢に関係なく学び続ける姿勢に感銘を受けました。クラスでは、50、60代のクラスメートが何人もいて、みんな年齢差を気にせずに楽しく授業を受けていました。私は年齢が上がるにつれ、何かに挑戦することや学ぶことはなくなってしまうのだと考えていたのですが、年齢で自身の好奇心や可能性を狭めるべきではないのだと学びました。また、自分の意見や考えを持ち、他人に伝える大事さを学びました。初めは自分の意見や考えを他人に伝えることが怖く、意見を伝え合うような活動では消極的だったのですが、先生やクラスメートが各々の意見を完全には否定せず、認めてくれたため自身の考えを恥ずかしがらずに伝えることが出来るようになりました。人はそれぞれ違う視点をもっているため、互いに共有することがお互いにとって大事なのではないかと思います。さらに、意見を持つにあたって、自国の政治や歴史についてもっと関心を持つべきだと考えました。カナダの友人たちは、自国の歴史や政治についてしっかりと知識を持っており、会話で何度も話題に挙がっていました。一方で、私は日本について十分に説明することが出来ず、自分の知識力不足を実感しました。自国について理解を深めることは、他人との交流や国際社会で活躍することにもとても重要なのだと思いました。これからは日本について学び直し、自分の意見をしっかり持てるようになりたいと思います。最後に、カナダの人々の自然な思いやりのある行動にも感銘を受けました。バス内などでためらうことなく席を譲る場面や、言語の壁を越えてとても親切に接してくれたことから、私自身も他人を思いやり、尊重できる人間でありたいと考えました。

このように、このカナダでの4か月間は自身にとってとても有意義な時間になりました。今後もこの体験と学びを活かして、他国の人々との関わりを大切にし、成長していきたいと思います。

クラスメイトとの集合写真

クラスメイトとの集合写真

友人との食事会

ホストファミリー