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【開催報告】坂道を「心と身体の健康資源」へ変換する都市型ナッジの実践 城西国際大学×十文字学園 中学高等学校が合同ワークショップを開催

開催報告

2026.10.08

坂道を「心と身体の健康資源」へ変換する都市型ナッジの実践
城西国際大学×十文字学園 中学高等学校が合同ワークショップを開催
~回想法による「語りカルタ」と音楽朗読劇『赤坂坂道ウォーク』で多世代の主観的ウェルビーイング向上を実証~


城西国際大学(東京都千代田区・千葉県東金市)の学部・大学院横断プロジェクト「コミュニティナッジラボ」(指導教員:大江宏子教授、森下恵美助教、中川寛崇助教)は、2026年10月3日(土)、紀尾井町キャンパスにて、十文字学園中学高等学校 文芸部を迎えた合同ワークショップ「朗読劇&語りカルタ大会」を開催いたしました。 
本取り組みは、キャンパス周辺(紀尾井町・赤坂エリア)に存在する「急峻な坂道」という物理的障害を、行動経済学の「ナッジ(無意識の行動変容)」と公衆衛生学、そしてアート(物語・音楽)の力によって「心理的報酬(歩く喜び・健康増進)」へと転換する学術・社会実装研究の一環として実施されたものです。 

■ イベントのハイライトと実施内容

1. 朗読劇『時空を紡ぐ赤坂坂道ウォーク』の上演

メディア学部の学生を中心としたメンバーにより、赤坂界隈の坂道(薬研坂、三分坂、乃木坂)にまつわる歴史や、森鴎外・夏目漱石といった文豪のエピソードを描いた対話型朗読劇を上演しました。単なる「きつい上り坂」を「文豪の足跡を追体験する空間」へと再定義し、歩行に対する心理的ハードルを軽減するナラティブ(物語)的アプローチを展開しました。 
  
(メディア学部 2年 鈴木樹里さん・黒木悠晴さん 右は脚本)

2. 回想法を応用した「語りカルタ」ワークショップ

「札を取って、語って、つながる」をテーマに、手描き絵札を用いたカルタ大会を実施しました。回想法のアプローチを取り入れることで、参加者が地域の記憶や個人の体験を語り合い、世代を超えた深い対話と主観的ウェルビーイング(ハピネス・幸福感)の醸成を図りました。 

3. 袴(はかま)等の伝統衣装と多国籍・多世代の共創

ワークショップには高校生、大学生(メディア学部・健康科学部看護学科)、大学院生(ビジネスデザイン研究科等)、そして留学生が参加。日本の伝統的な和装(袴)を取り入れることで独自の世界観を演出するとともに、多世代・多文化が交差するオープンイノベーションの場を創出しました。 当日は、タイ、イギリス、中国の学生が参加し、日本文化の醍醐味や俳句の妙味に関心を持ち、興味深く白熱したカルタ大会となりました。

■ 今後の展望:デジタルアーカイブと多言語・国際広報への展開

コミュニティナッジラボでは、今回のワークショップで得られた音声ナラティブや対話の成果を基に、GPS連動型の音声ガイドやデジタルアーカイブの構築を進めます。さらに、大学院の多国籍な研究ネットワークを活用し、英語・中国語等の多言語で「日本の都市文化×健康ナッジ」の成功モデルとして世界へ発信してまいります。 

映像撮影・編集指導:中川寛崇先生

なお、本研究は、城西国際大学学修研究プロジェクトの支援をいただいております。また、今回の成果は、2026年10月24日開催の日本経営品質学会年次大会「次世代ワークショップ」においても発表・公開を予定しております。 

■ イベント概要まとめ

•    日時: 2026年10月3日(土)14:30スタート 
•    会場: 城西国際大学 紀尾井町キャンパス 2号棟 
•    主催: 城西国際大学 コミュニティナッジラボ
•    参加者:
城西国際大学(大学院ビジネスデザイン研究科、メディア学部、健康科学部看護学科)、十文字学園 中学高等学校 文芸部の皆さん
•    指導教員: 大江 宏子 教授、森下 恵美 助教、中川 寛崇助教